セブ島滞在記 日本に永住することを決めた理由
フィリピンから学ぶ事が多く、私の人生に大きな影響をもたらしました。良い影響ばかりです。
もちろん、悪い事象を体験することもあるのですが、日本との比較が出来ることで、客観的に判断する視線を身につける事ができたので、それも良い影響に含めています。
滞在期間を合わせると半年間を超えています。当然、移住しようかな? と希望が湧きました。結論、私は移住はしないで、日本で永住する事を決めました。
今日はこの決断について述べます。
自分で選択すること
人は誰もが年を取ります。若者もいずれは高齢者になります。これは明らかで避けることのできない真実です。年齢を重ねる中で、多くの決断が迫られます。決して自分だけで決められないことが多く、選択肢に迷うことが多々あるでしょう。
または、本当は自分で決めたいのに、周囲の目を気にして波風立たない選択をしてしまったり、他者に強制的に方向性を変えられてしまうこともあるでしょう。
定年退職後のセカンドライフは、誰から指図されることもなく、自分の判断で決めることができます。その選択肢の中に、どこの国に住むかの選択肢もあります。
日本国籍を持つ両親から、日本国内で命を受けた私は、日本に住み続けるんだろうな〜って、漠然と思っていました。
何も考えないで、いつの間にか日本に住んでいるのではなく、自分の意思を持って日本に永住することを決めようと思いました。
日本を批判する世論
ニュースを読んでいると、政治や世の中の仕組みに対して、クレームや文句を発している記事をよく目にします。あたかも自分が正しく、環境がわるいと、天に唾を吐いている論調が多く閉口します。
単純に切り捨てると、自業自得って感じ。そこで、日本という国を自分で選んだ自発性を重んじることで、日本で起きているよくない出来事や政治の流れは、自分が選んだ環境となります。
ぼんやりとですが、そんな風に考えることで、自分の意思を強く押し出せ、自走していける人生になるんだと思って決断しました。
変なこだわりで書き記しましたが、日本永住を決めようと、決めなかろうと、「結果は同じじゃん」って言われそうですね。それでも、これが自分への意思決定プロセスなのだと思考メモとしてnoteに記事にしておきます。
他国との比較
ビジネストリップ、個人旅行で10数カ国を訪問しました。また、近年は、すでに移住したり、これから移住する予定の友人たちから、多くの話を聞くことに恵まれています。
「移住してセカンドライフを過ごすのも面白いかも!」
東南アジアのタイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン移住の情報は多く、実際に行動を起こしている方々が多いですね。
主に所得税回避とリビングコストのため移住を実行されている方が多いのですが、両面ともに、日本は住みづらい国であることは確かです。
おまけに高齢者優遇が顕著です。政治家の票稼ぎなのか、高齢化社会の日本において、高齢者優遇ばかりなので、富裕層や若者の海外移住はこれからも加速することでしょう。
社会全体が富裕層・高所得者層にとって不利な構造なので、そのような人たちは日本に残り続けるメリットがなく、多くの富裕層は脱出のタイミングを伺っているようです。
フィリピンとの比較
フィリピンは渡航回数、滞在期間ともに、わたしの訪れた国の中では、圧倒的回数を誇っています。
フィリピンの生活費は約1/3程度となり、日本からの年金支給で、かなりリッチな老後を送ることができます。リタイアメントビザなどの諸手続きや手解きしてくれる先輩たちにも巡り会えました。すでにコミュニティもあり、土地勘もあります。移住のハードルはかなり低くなっているのは事実です。
実はコロナ前に、セブ島、マクタン島の不動産をかなり物色しました。投資物件と自宅購入の両面で動き出したことがありました。フィリピンの法律で、土地を外国籍の人は購入できないことになっています。日本人が購入できるのは、主に、コンドミニアムとなります。
コンドミニアムとは、日本語の同義語はマンションに相当します。フィリピンでマンションというと大豪邸のことを指すので、一般的な住居は、短縮して「コンド」と呼ばれることが多いのです。
日本と比較して不動産価格も格安です。日本クオリティと比較すると、安かろう悪かそうって感じは否めませんが、国全体すべてにおいて質は低いので、住んでしまえばすぐに慣れちゃうレベルです。
日本永住を決めた理由
フィリピンに対してこれほど条件が揃っているのですが、わたしが出した結論は、フィリピンに移住せずに、今のまま日本永住です。
フィリピンには行きたい時に、好きなだけ渡航すればいいと決め、コロナ明けから、すでに4回も渡航しています。1ヶ月以内の滞在ならビザの延長手続きもしなくて、ちょっと長めに旅行程度で手軽に行けばいいやって気持ち入れ替えました。
高齢に母親のケアに片道5時間かけて、月一回数日間の帰省をしています。成田空港とセブマクタン空港の飛行時間は5時間です。LCCを使えば、コストも安く抑えることができます。
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日本を選んだ理由は社会保障と高齢者優遇です。前述の通り、若者には不都合な制度が多いのですが、わたしは、これから数年後に高齢者の仲間入りとなります。この恩恵を受けようと思います。
定期収入がすでにないので、税金逃れをする必要もないし、贅沢な暮らしをしない限り生活費にも困らないし、質を落としてフィリピンで生活するより、ハイクオリティな日本にアドバンテージがあります。
年齢とともに健康面が心配になるので、医療面としてはフィリピンは日本と比較しようがないほど環境が整っていません。
英会話スクールで若者たちと出会い、多くの話を聞くことができました。彼ら彼女らは、「外国で働きたい」、「外国に住みたい」と口にします。どんな仕事? どこの国? と具体的に質問すると回答はなく、憧れだけが行動の原動力になっているようです。
若者はこれでいいと思います。
わたしも、若い時はそうでした。すでに、憧れだけで行動するほどのパワーもなく、現実的に物事を判断するスキルを持ってしまったので、冷静に合理的に自分の人生を豊かにする道筋を、自ら選択したら、日本永住の結論となりました。