人を感動させるには?
見ているだけで、大勢の人をを笑わせたり、感動させたりできる人って羨ましいです。
これは本当に才能だと思います。
そしてその才能を一番持っているスラムダンクの登場人物といえば、私は当然桜木花道を挙げます。
花道のプレーを見て、たくさんの人たちが試合会場で感動して涙を流したりしていました。
初心者からスタートした彼の、どんなところに人は感動するのでしょうか?
素人、未経験でも人を感動させられる
花道が最初に人を感動させたのは、湘北高校入学直後に、バスケ部主将の赤木君との勝負でした。
花道がバスケを侮辱したことに赤木君がキレて、勝負することになりました。
赤木君はバスケ界では無名ながら、個人の実力は全国でもトップクラスと言われているのに対し、花道はバスケは全くの素人です。
赤木君が10ゴール入れるまでに、花道がボールを奪って1ゴール決めたら花道の勝ち、それ以外なら赤木君の勝ちというもの。
勝負は大方の予想通り赤木君が9ゴールしての楽勝ムードでした。
観客も最初ははやし立てて面白半分で見ていました。
ところがハルコちゃんを見てから花道がやる気を見せ始め、何と赤木君からボールを奪ってみせました。
このあたりから観客もボルテージが上がってきました。
そして最後は思いっきりファールながらも、赤木君からダンクを決めてしまいました。
一気に観客からどよめきの声が上がったのは言うまでもありません。
【SLUM DANK新装再編版1巻P90〜P136】
バスケを全くやったことのない花道の何に、人は感動したのでしょう?
必死の行動と期待感
感動のメカニズムには①人は自分に関心のあることにしか感動しない。②感動は不快の情動が快の情動に転換するときに発生する。という二つの原則があります。
【感動創造研究所「感動づくりのツボ」より引用】
このことから、①素人でしかも生意気な桜木とバスケ部主将の赤木との超人2人の対決②赤木君の楽勝かと思っていた(不快の情動)がもしかすると桜木がワンチャンひっくり返すかも(快の情動)
という心理状態に観客はなっていきました。
素人の花道と赤木主将では、バスケのレベルは天と地ほどの差があります。
誰も勝てるとは思っていませんでした。
ですが花道の類いまれな運動能力と諦めない気持ち、闘争心に徐々に人々は期待していきました。
(もしかして桜木がワンチャン勝つんじゃない)
そして赤木君からボールを奪ったことで、その期待はさらに高まりました。
そして期待通り、いや期待以上のプレー(スラムダンクを決める)をしたからこそ、感動は最高潮に達しました。
人を感動させる時の状態
私も今まで生きてきた中で人から「浅田を見て感動した」と褒め言葉をいただいたこともあります。
私は大学時代に卓球部に所属していました。
私が2回生の時、部内で揉め事があって、少々内紛状態でした。
そんな時入ったばかりの1回生と私がペアを組んで、レギュラーペアとダブルスの試合をすることになりました。
私はベンチに入れるか入れないかの選手でしたし、私と組んだ選手も1回生も高校時代あまり実績の無い選手でした。
それに対し、レギュラーペアは高校時代の実績は素晴らしく、大学でも結果を残していました。
誰もが浅田ペアはすぐ負けるだろうと予想していた中で、思いもよらぬ善戦しました。
最後は力及ばず負けてしまいましたが、試合終了後に卓球部主将から「浅田のプレー見てたら勇気出てきた。ありがとう、メッチャ感動した!!」と声をかけられました。
当時私は部内でも一番弱い立場だったので、自信を無くしていただけに、主将からのこの言葉は涙が出そうなくらい嬉しかったです!
この試合の時、私はプレーに必死でした。
とにかく1点ずつ取ることだけを意識していました。
そんな必死さや頑張る気持ちが、主将にも届いたのでしょう!
メンタルは問題では無い
自分自身の競技でも、仕事でも、何でも構いません。
人に「感動した!」と言ってもらえた時、皆様はどんなことを考えているでしょうか?
きっと「メンタルが〜」とか、「やばいな〜、マジどうしよう」などど考えたり、まして口に出していないはずです。
自分のやるべきことに夢中になっているはずです。
見ている人も「メンタルが〜」と不安を口にしたり、またそんな態度を取っている人に感動なんてしません。
想像を超える期待値とプラスのエネルギーに皆感動したり、勇気をもらっているのです。
もしメンタルのことで悩んだり、不安になっているなら、何かに夢中になってみてはどうでしょうか?
そしてできるなら夢中になっている自分を、誰かに見てもらってください。
きっといつの間にか、解決策が出てきているか、問題は無くなっていると思います。
☆【クリリンに学ぶメンタル術】絶賛発売中!!
ドラゴンボールの描写や登場人物の描写から、メンタルのことを解説した教科書になっています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?