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「できる」ことから始めよう
「何でオレはこんなこともできないんだ!!」
自分を責めたり、部下や新人さんに厳しくしてしまうことはありませんか?
どうしてもやる気がある人ほど、できない自分とのギャップに苦しんでしまったり、イライラしてしまうものだと思います。
そんな時、天才花道はどう乗り越えてきたのか?
スラムダンクのシーンから見ていきたいと思います。
いくら「天才」でもまずは「庶民」から
花道がいくら天才だとしても、最初からダンクができたわけではありません。
最初に花道が教わったのはレイアップシュートでした。
バスケットボールの中では一番基本的なシュートみたいです。
花道は庶民のシュートとバカにしていましたが、1日目はその庶民シュートすら入らなかったのです。
そんな自分に悔しかったのか、翌朝に花道は早朝から起きてハルコちゃんと庶民シュートの練習をします。
何度も何度も練習したのち、「ボールはゴールに置いてくる」感覚に気づき、ようやく初めてシュートを決めることができました。
その後彼は何度も庶民シュートを打つときは「置いてくる」と心の中で唱えます。
まず「1本決める」という成功体験を彼は積みました。
【SLUM DANK新装再編版2巻P120〜P157】
脳は簡単なことから覚えていく
苦手なこと、難しいことを克服しようとヤル気がある人やマジメな人ほど頑張って取り組んだりします。
ところがこのやり方では、あまり効果は上がってきません。
それどころか、ドンドン嫌いになったり、苦手意識が出てきて、余計やりにくくなってしまいます。
その苦難を気持ちだけで乗り越えようとすると、単なる精神論になってしまいます。
なぜ苦手なものは頭に入っていかないのでしょう?
それは成功体験が少ないからです。
「できた!」「うまくいった!」
このような成功体験が脳に蓄積されて、一つの大きな事ができるようになるのです。
【〈解決する脳の力ー無理難題の解決原理と80の方法〉より】
花道は最初は「庶民シュート」とバカにしていたレイアップシュートさえ、失敗していました。
それをハルコちゃんとの朝練で、まず1本決めるところからスタートです。
それではすぐに実戦で決まったかというと、インターハイ予選は4試合連続ノーゴールでした。
それでも彼は地道に練習をして、5試合目で初めて庶民シュートを決め、決勝リーグの海南戦では初めてダンクも決めました。
一つ一つの成功体験、さらに練習の中での成功体験が彼の中で蓄積され、それらが山王工業戦でのブレイクに繋がっていったのです。
前段階、準備を確実に
私自身もいくつか転職しましたが、どの職場もすぐに仕事を覚えることはできませんでした。
何度も失敗し、その度に怒られました。
ただそれでも少しづつ覚え、成長していくことが大事です。
例えば営業であれば、「契約が取れない」「お客様にきちんと商品説明ができない」という悩みを持っている人は少なくないはずです。
そんな時は、まずお客様の話を聞くことから始めてみましょう。
商品の提案や販売の前段階の仕事です。
さらにお客様の話を聞く前に、しっかりとした準備をしましょう。
机の上を整理したり、商品の良さを勉強し直したり、お客様に会うまでにできることはたくさんあります。
一つ一つ前段階にある作業を、徹底的にこなしていくことが後々大きな契約・仕事につながっていくのです。
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