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チームコーチング クライアントインタビュー #1|hal株式会社

「誰もが真の安心から生きられる世界」をビジョンに掲げ、社会起業家に特化したコーチングサービス「Social Coaching」を提供する hal株式会社 への全3回のチームコーチングを提供しました。

<インタビュー参加者>
山田瑠人さん(以下、瑠人)

hal株式会社 CEO
桜田千江里さん (以下、千江里)
hal株式会社 Social Coaching事務局
佐伯早織さん(以下、早織)
hal株式会社 Social Coaching事務局


チームコーチングモニターを受けようと思った背景について教えてください

瑠人:
極端に言うと、チームコーチングをhalでも届ける流れがあったから受けてみようという感覚があったと思います。halが、良くも悪くも「ソーシャルコーチングを提供する容れ物」でしかなくなっているなと感じて。立ち上げ時期にはすごく必要なことだったんですが、同時により広い文脈にhalがいるよねと。法人という1つの人格がこれからどうしたいのか、現状に対してどう思っているのかを見ていく必要があった。そのためには1人でパーソナルコーチングを受けるよりも、メンバーの2人と一緒にやることに意義があったのかなと思います。

――千江里さん、早織さんは、瑠人さんからやってみたいというお話をもらったとき、どうでしたか?

早織:
私は好奇心から、チームコーチングを受けてみたいなという感じでした。チームコーチングは、個人が思ってることだけではなく、場にどういうものが立ち現れているのかなど、言語化できないものを見ていくイメージがあり、そこを体感してみたかった。それは多分、3人で話し合うだけではなかなか気づけないとこなのかな、みたいな。3人が思ってることを話すことは、3人でのミーティングでもできるけど、やっぱり場のことを見てくれる人がいるというのは、チームコーチングならではなんじゃないかな。そのへんを楽しみにしてました。

――千江里さんはいかがですか。

千江里:
数か月前くらいにチームコーチングを受けたいアンテナが立っていて。で、航平さんと山田が以前つながりがあり信頼もあるというところで、この 2人にお願いしたいと。私の順番的には、受けた方が良さそうみたいな直感は先にあって、ぴったりはまる人との出会いを待っていたところがあったかなと思っています。

3回のチームコーチングの中で1番印象的だったシーンやキーワードはありますか

瑠人:
点で切り取るのは難しいですね。すごく流れがあった3回だったなと思います。なんかね、3話のめっちゃいいアニメ見て、どこが良かった? って聞かれて、いや全部が繋がってるんだけど……みたいな(笑)その中でも特に好きなシーンを切り取るとしたら、ロールスイッチ*をやったことですね。そういえば「着実」ロール**で言っていた、業務をいろいろ簡略化しようという話がありましたが、一番重かった決済業務が簡略化されました。

*ロール……組織内にある「役割」のこと。「社長」「部下」「◯◯担当」など、立場や機能としての役割や、「仕切り役」「仲裁者」「ムードメーカー」など、関係性の中で発揮される役割がある(参考

*ロールスイッチ……組織の中で対立するロールを顕在化させ、それぞれの主張をする。時折立場を入れ替えながら対話をすることで、双方のロールへの理解を深め、チームへの洞察を得る手法のこと(参考

**「着実」ロール……halでは、果敢に前進して改革しようとする「冒険」ロールと、じっくりと整えながら進めたい「着実」ロール間での対立が立ち現れたため、この2つのロール間でのロールスイッチのワークを実施した

千江里:
決済業務の件はたぶん1年くらい先延ばしにしていたんですが、実際、チームコーチングが終わった次の週にはもう、決済管理ツールを導入していて。私と早織さんの事務局チームがすごくパワフルになったんです。チームコーチングを通して、着実ロールたちが、急に改革をし始めて。実はチームコーチングを受け始めたときぐらいから、兆候があった気がしていて、早織さんとの1時間のミーティングの中で、実行される量が増えてるにも関わらず、個人タスクの量が減っているみたいな。「気楽だけどちゃんとやろうぜ」的なムードが、1回目のセッションの後ぐらいからすごくあった気がしていて。その信頼は、1回目にお互いの話を聴いて、少し力がついていったような気がするんです。

――それぞれの二者関係も変わっていくし、チームの関係性も変わっていく感じがあったのかなと思いました。早織さんはいかがでしたか?

早織:
私は、それぞれの過去の話をしたのが印象的で。たしか2回目に、あまり深く話していなかった、自然がすごく好きだという話をしました。それぞれの想いや考えを聴くことでお互いの理解が深まったし、まだまだあるんだろうなということがわかったのが印象的です。

――深いところにタッチするような感覚なんですかね。

早織:
そうです。「私はこう思う」という意見は言い合えても、 どういう背景でそう思うのかを知るのはなかなか難しいことですが、そこまで触れられたような感覚があります。

――こうした、普段語られていないことがチームコーチングの中で語られることってどういうインパクトがあると感じますか?

瑠人:
なんか新しい可能性が開けるみたいな感じかなと思っていて。早織さんが自然に対する想いの話をする前と後で、僕と千江里の自然に対するまなざしが明確に変わっていると思うんです。僕たち2人は教育や人権への関心から始まっているところがあり、社会課題に対してもそういう切り口から考えることが多かったと思うんです。ただ、今ではその観点だけではなく、社会課題は気候変動や生物の多様性など、すべてがつながっているのだと、体感レベルで感じられるようになった。より幅広い社会課題にコーチングや対人支援を結びつけていける姿が見えたというか。それがhalの新しい変化につながったと思います。

早織:
メンバーと感覚が似てくるのも変化としてありそうです。瑠人さんがそうした話をシェアしてくれることで、興味があったことに対するアンテナがより立つようになります。私もここで関わって仕事をしていると、社会課題やそれをビジネスで解決する方法に興味が湧いてくるので、普段の情報を見ているときにもアンテナが立つ部分が変わってきます。お互いの背景を知ることで、共有される感じがあって、それは意思決定の際の方針や優先順位を感覚的に理解しやすくなることにもつながりそうです。

――木の幹がワッと太くなっていくみたいな、エネルギーが湧くようなイメージを、早織さんの話を聞いていて感じました。

チームコーチがいることの影響や、印象に残った関わりはありますか

千江里:
すごく簡単に言うと、深めの話が話しやすいなと。いつもは山田がファシリをしていることと、価値観を話したり、対話をすることは少し前までは結構頻繁にしていたんですが、最近はなぜかそういう話をしていなくて。それもそれはそれでよかったんですが、やはりチームメンバーだけで、深い話に触れようとすると、ある意味内向きになっていくというか、人と人として触れすぎると、扱いきれなくなるこもあったりするなと思うんですが、 チームコーチがいると顔色をうかがわずに話せる感覚があったり、この話はここで終わるんだと安全に、 深い部分を知り合う、タッチできるような感覚があったなと思います。あと、 まだうまく言語化できていないんですが、おふたりでコーチをしてくれているので、ふたりの関係性にもちょっと似てくるような感覚もありました。

――え、すごく気になる(笑)

千江里:
仲はいいけれど、大切に扱い合ってるような感じで、仲が良いと雑になってくるみたいな、あるじゃないですか。一人の人間同士のような、そういう関係性に見えていて、それが、ちょっと入ってきている気がするなと、私は感じていました。

――ありがとうございます。おふたりはいかがですか。

早織:
そうですね、3人だけで話してると、例えば、少し煮詰まった時や、この話不穏な方向に向かっているなという時に、 どうしようと戸惑う感覚になる時があると思うんですよね。そんな時に提案してくれる。ロールの話もそうだったんですよね。あの時も、割と煮詰まった感じだったという記憶が私にはあって、その時に、「じゃあ、ちょっと一旦休憩挟んで、ロールの対話をやってみましょうか」と。その時に、3人とは違う存在のチームコーチという存在から提案してくれるのは、すごく良い影響だなと感じています。あと、初回のチームコーチングに関する説明をしてくれた時に、プロセスがあって対立など色々と立ち現れることがあるというお話がありましたよね。

――チームは常に変化していて、フェーズがあり、時に対立が立ち現れることもある、というお話しですね。

早織:
そうですそうです。その前提もすごく良いなと思っていて、 それこそ、千江里ちゃんが言ってたような、自分たちで話していると、 不穏な方に行かないように、良い話にとどめようとする感覚のようなものが働いてるかもしれないなと思っていて。丸く収めようとするような。ですが、それを納めなくていい。言いたいことは言って、対立したら進め方をコーチが提案してくれるみたいな、そんな安心感があるのかな。

――瑠人さんはありますか。

瑠人:
そうですね。社長としては、会議を進行しなくて良いというのは非常に素晴らしいことだなと。ミーティングを進行しつつ、全員に平等な発言の機会を与えることを両立するのは非常に難しいので、進行役がいるだけでもすごく価値があります。で、もうちょっと深く見ると、安心して喧嘩できるみたいなところがあるかなと思っていて。ランク差があるとあんまり強く言いづらいこともあるんですが、その調整をしてくれるチームコーチの2人がいることで、セッション当日は「山田瑠人」として喋ったり聞いたりすることができました。これが、単なるファシリテーターがいることとの明確な違いだと思いました。うん、いいこと言ったな(笑)

今後ビジネスチームでチームコーチングを検討している方向けにメッセージをお願いします

瑠人:
堅めの話からいこうかな。もう令和ですから、どんなビジネスもサステナビリティや社会課題解決は無視できないと思っていて。直線的なビジネスのあり方はほとんど残っていない中で、複雑な要素を考慮して意思決定をしながら仕事を進めていかねばならないと。その中でチームコーチングが有効だと思っています。で、もっとざっくり言うと、クサクサした気持ちでつまらなく仕事をしても意味ないでしょと。理想の組織やチームを目指す上で、プロセスと成果の両方とも大事にしたいと思っているなら、一つの施策としてプロのチームコーチを入れてみるのもいいんじゃないかなって思っています。

早織:
会社って役割とか組織の理念に賛同して入ることが多いですが、新卒でそれなりの規模の会社に入社すると最初の研修でいろいろ叩き込まれたりとかして、ある種適応して生きていくところってあると思うんですよね。それに対してチームコーチングは、すごく自分を出す場だと思うんです。それぞれの背景とかって普段なかなか話さないじゃないですか。自分を出して働けるってすごく楽しいことだと思うんですよね。そういう、与えられた役割に適応して生きるとかじゃなくって、 自分を出して、それが場にも影響されて、お互い影響して、チームが変わっていって、それによって事業ももしかしたら変わっていくみたいな。そういうことが起こりうるんだなって。それがチームコーチングの魅力だと思います。

千江里:
ちょっと変な感じになっちゃうかもしれませんが、今のチームはチームコーチングを受ける前からいいチームだと思っていたんです。でも、実際に受けてみると、まだまだポテンシャルがあると感じました。だから、多くのチームが全然機能していないと感じる部分もあって、「まだチームコーチング受けてないの?」みたいな感じになったらいいな、なんてさっきから考えていたんです(笑)ポジティブなメッセージとして、チームコーチングを受けてみることをおすすめします。

編集後記

2回目のセッションで「自分たちが目指していくのは、社会課題解決ではなく、社会価値提案なのだ」という言葉が出てきたのが印象的でした。社会価値提案を仕掛けていく社会起業家をエンパワーしていくhalのみなさんが、チームとしてよりしなやかに進化していくことで、よりよい社会づくりも加速していく。そこに関われていることが、私たちとしても大変うれしく、誇らしく感じます。halのみなさん、ありがとうございました!

最後はチームコーチングの「T」ポーズで!

あなたのチームでもチームコーチングを受けてみませんか?

チームコーチングの詳細については下記のnoteをご覧ください。

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