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大学受験で2浪した経験を社会人3年目になった今振り返る
こんばんは。プロレタリア東京です。毎日寒い日が続きますね。寒い日がない1年というのも何だか物足りないので、私は寒い寒い言っているこの季節も嫌いではありません。
この時期といえば受験の季節ですね。私は大学受験に人よりも多い年数掛かっておりますので、なんだか毎年「センター」や「2次」などの言葉を聞くとゾワゾワします。電車で単語帳を読んでいる高校生を見るとなんだかホッコリして応援したくなります。
タイトルにもある通り、私は大学受験で2浪してしまいました。そして社会人3年目になり、大学受験からかなり時間も経ちましたので、これを機に振り返ってみようと思い、記事を書いています。
また、残念ながら浪人することになってしまった人、浪人の末今年めでたく合格した人に向けて、エールというか、「別に大丈夫だよ」っていうのを伝えられればと思います。
浪人生活を振り返る
美談でもないので思い出もくそもありませんが、当時感じていたこと、起きたことを思い出せる限り書いていきます。実家に帰れば毎日つけていた日記があるので、そこには当時の正直な思いが保存してあります。日記の件は後述します。
心の中で人のことをバカにしまくっていた
当時は本当に余裕がなかったのだと思います。人よりも上だと自分だけは思い続けていないと不安で仕方ないような状況でした。
男が女の子と楽しそうに話している姿を見ると「あいつら落ちたな・・・」と馬鹿にし、自習室で寝ている人がいると「奴は終わったな・・・」と馬鹿にし、自分が使わなかった参考書を使っている人を見ると「あれで成績は伸びない」と馬鹿にし、最低エピソードには枚挙に暇がありません。
今思い返すと全て「羨ましい」という気持ちの裏返しだったのだと思います。特に、女の子と楽しそうに話している男がいると殺意に似た何かが湧いてきていました笑
そんな歪んだ気持ちが顔に出ていたのでしょう。センター試験の受験表に張り付けてある顔写真はシリアルキラーのようでした。負のオーラ全開。
他人との学力比べが受験ですから、ある程度ライバルを意識するのは重要だと思いますが、よそに気を使って消耗するくらいであれば、自分の内心と向き合い、モチベーションを維持すべきでした。
シジュウカラが唯一の友達だった
![](https://assets.st-note.com/img/1644936482065-6hcD1dHYJK.jpg?width=1200)
予備校にあるバルコニー的なスペースでいつもお昼ご飯を食べていたのですが、そこにいるシジュウカラが私の唯一の友達でした。
お昼はいつも同じ時間に食べていたので、決まった時間になると、この鳥が米粒を貰いに飛んできていました。速足で寄ってきていたあの子は今どうしているのかな。新たな生き物に生まれ変わり、案外近くにいるのかな。
「お昼休みはウキウキウォッチング」が永遠に脳内再生されて集中できない時期があった
これはマジで謎なのですが、脳内に音楽が流れ続け、集中できない時期がありました。この症状の期間は1週間程度でしたが、勉強を始めるといつも音楽が流れ始めました。
耳を介する幻聴という感じではなく、脳内に直接流れてくる感じです。そしていつもその音楽は笑っていいとものオープニング曲でした笑
今でも思い出すので、相当印象深い出来事だったと思います。
片耳が突発性難聴になった
「キーーン」という音とともに、突然左耳が聞こえなくなりました。本当に何も聞こえませんでした。左耳が聞こえなくなったことにより、耳が不自由な方の苦労を身をもって知るきっかけになりました。
先ず、両耳から音が入ってくる前提で脳が処理をしているのか、正面から来る音が片耳からしか入ってこないと脳内での違和感が凄く、気持ちが悪くなっていたことを記憶しています。徐々に聞こえてくるまで慣れませんでした。
また、左から声をかけられると本当に反応ができないので、相手を無視しているような素振りになってしまうことが本当につらかったです。話しかけた相手としては、確実に聞こえる距離で話しているのに!という状態でこちらはスルーしてしまう形になる上、それを弁解する機会すらない場合もあったので結構心にきていました。
まとめ
書きながら色々思い出していましたが相当闇が深いですね。浪人の時の思い出をちゃんと振り返ると、これの10倍くらい色々エピソードがあるのでそれはまたの機会に書くようにします。浪人生活であっても、ちゃんと友達を作って1日1笑いはしよう。
今年、浪人することになってしまった人たちへ
今年の受験お疲れ様でした!選ばなければ行く先なんていくらでもある中で、浪人という選択を取った、向上心と勇気があるドМな人たちだと思います。
私は上記のようにズタボロの浪人生活を送りました。そんな思いをしてほしくないですし、若輩ながら伝えたいこともあるので、少しだけ時間ください。
信じてくれた両親へ最大限の感謝を
受験をもう一年行うということは、予備校代・受験代・交通費そして諸々の生活費を含めると、私立大学に1年通うぐらいの金額がかかります。下手すると100万円くらい行くかもしれません。
当時はあまり意識できておりませんでしたが、それは両親が上司やクライアントに怒られ、ストレスに耐えて必死になって稼いだ貴重なお金が元になっています。そして、こまめに水道を止めたり、わざわざ野菜が安いスーパーに買いに行ったりして節約したお金が元になっています。
あなたが浪人しなかったら、ご両親は美味しいご飯をその分食べられます。そんな中、あなたのことを心の底から信じて投資してくれています。大好きだからです。
正直、今それを感じることは難しいかもしれません。自分でお金を稼ぐ立場になって、自分の生活費以外に1年間で100万円を支払うことがどれだけ大変なことかが分かりました。身に沁みすぎるほどに分かりました。
先ずは1年後に合格という恩返しをして、合格後は大学でいっぱい勉強して、ご飯に連れて行ってあげてください。
自分の人生でいちばん貴重な時間を1年消費する
大学受験をする18歳~20歳という年齢は、冗談じゃなく、人生でいちばん大切な時間です。エネルギーに任せてなんでもできる、いうなれば人生におけるシャトーブリアン的(牛肉の中でも最上級の希少部位)な時期。
そんな何でもできる大切な時間を大学受験のために投資するということは、人生において想像以上に重大な事件です。
その1年があれば、1年間の留学に行けたかもしれません、1年間休学してインターンや長期旅行に行けたかもしれません。意識していないかもしれませんが、そういった選択肢と天秤にかけて浪人を選んだということは意識しておいてもいいかもしれません。
その分、いい大学(自分のやりたいことが出来る大学)に入り、現役で妥協して入学するかもしれなかった大学よりも、何倍も充実した大学生活を送ればよいと思います。
千金に値する時間を投資した分、大学以降の人生でしっかり回収できるようにしましょう。
日本の大学進学率を知る
2021年度の日本の大学進学率は「55.4%」です。これを見てどう思うでしょうか。浪人している時に大学進学率を見た私は「え、同世代の中で半分くらいしか大学行かないの!!?」と思った記憶があります。
浪人の道を選んだ皆さんの高校はおそらくほとんどの人が大学に進学する高校だと思います。大学に行くのは当たり前、その前提で上と下があるような環境だと思います。
同世代の約半分が中卒・高卒で働き始める中、そもそも大学に進学すること自体がどれほど贅沢なのか、況や、浪人をやです。大学受験的に言うなれば、大学進学が死馬で、浪人が生ける者です。
この現実を見たとき、私は少し身が引き締まりました。
今年から大学生になる人たちへ
合格おめでとー----------!!待ちに待った大学生活!!ウホウホ!!!でも、自分浪人だけどサークルで馴染めるかな・・・、就職の時不利にならないかな・・・と一抹の不安もあると思います。
今回は2浪もした私がその不安を払拭できる内容を書きますので、全然気にせずはっちゃけてください!!いっぱい旅行行ってください!!
サークル・部活に馴染めるか
馴染めます。何の問題もありません。むしろ、現役生よりも1年早くお酒が飲めるようになります。いやっふい!
しかし「自分浪人だから・・・」のように自分で思い込み、他者と壁を作ってしまうと馴染めません。そこだけは注意してください。
1浪や2浪なんて全然関係ありません。同期よりちょっと大人っぽく見えてむしろモテるくらいの気概で過ごしていて大丈夫です。
浪人したことも自分の人生でありアイデンティティですので、積極的にネタにしに行くくらいでちょうど良いです。
就職で不利になるか
これも上の項と同じで、自分で就職で不利になると思っている程、就職で不利になっていくと考えています。私の場合、商社系で就活していたので特に関係ありませんでした。
浪人時代のことを聞かれたら正直に理由を言えば大丈夫ですし、1年間同世代よりビハインドがある分、大学生活は300%充実させられるよう過ごしてました!と堂々と語ってください。
会社に入れば正直年齢とかあまり関係ないので、そこも心配しなくて良いです。ちなみに私は同期の中でいちばん社員番号が若かったです笑
最後に
説教っぽいことを上から目線でグダグダ書いてごめんなさい。
ここまで、おっさんの戯言に付き合っていただきありがとうございました。
私自身、周りの人に恵まれたおかげで浪人生活を送れ、大学生活を楽しむことが出来ました。皆さんの周りにもそんな素敵な人がたくさんいる、そして、今後たくさんできると思います。
だから浪人しても別に大丈夫です。心配いりません。
人それぞれ大変なことがあると思いますが、今年も一緒に素敵な一年にしましょ。