【新潟・佐渡島グルメ旅行:3日目】金掘って、佐渡牛食べて、絶品フレンチ
佐渡島の美味しさを全身に感じた3日目
こんにちは、プロレタリア東京です。ゴキゲンな気分の時にちまちま書いているこの旅行記ですが、皆様の「いいね」のおかげで3日目に突入です。
そして、4日目の記事を書けるかどうかは皆様の反応にかかっておりますので、引き続きよろしくお願いいたします!!!
昭和のパワーをビンビンに感じる東洋一の遺構
早々にホステルを出発し、北沢浮遊選鉱場に向かいました。目的地の「北沢浮遊選鉱場」自体は入館時間などの概念がない野良観光地なので、夜でも朝でもいつでも見ることができます。でも、夜一人で行くのは怖いかも。
さすが冬の日本海側、案の定の曇天写真。
長崎の軍艦島を見たときと同じ気持ちになりました。軍艦島とは時代が違いますが、こういう遺構を見ると、過去の日本のパワーを感じられます。急いで国力を上げないと戦争に負け、国が亡びるという鬼気迫ったパワー。
戦艦や戦闘機で殴り合う戦争をする時代ではなくなりましたが、今も、机の上で手を握りながら、机の下で蹴りあっているような経済戦争がずっと行われています。この戦争に個人単位でも勝っていかなければならないと思わされるような、見てるうちにそんな危機感が襲ってきました。
恐怖の一人佐渡金山
旅行をするたびに毎回恐怖体験します。ちなみに今までの1位は、2月の美瑛の山の中を一人で歩いたこと、2位は夕方の秋芳洞を一人で歩いたことです。そのお話はまた今度。
今回面白いなと思ったのが、上で書いた「北沢浮遊選鉱場」は昭和期の遺構で、この佐渡金山は江戸時代の遺構。300年近く「金」を求めて日本人はこの島に憑りつかれたということです。そして、300年間も掘り続けられる位の産出量を誇ったこの島の凄さを感じました。
真っ暗ではないものの、自分の他に誰もいない坑道は結構怖いです。真夏でも肌寒いらしい坑道ですが、真冬は逆に少し暖かく感じました。気温が安定している上に風が無いせいだと思います。
この割れ山、本当に感動しました。金の魔力が形となって残っている素晴らしい遺産だと思います。今でも海外では露天掘りなんかやっていますので、資源を求める人間の飽くなき欲望は100年後も変わらないのでしょう。
幻の和牛「佐渡牛」を食べに【こさど】へ
hotelの人にお勧めしてもらったレストランこさど。目的は佐渡牛のステーキを食べることただ一つ。お店では120gのステーキ+ライスを注文しました。
これからどんどんと歳をとって、焼肉の脂身が胃にもたれる年ごろになったとしても、このステーキはどれだけでも食べられるなと思った。アブラの透明感がすごい。旨味が強い割にサラサラしており、お塩だけで食べるのが一番美味しいタイプのお肉です。
120gなので薄めのステーキでしたが、ギリギリまでレアに仕上げて頂き、最後まで美味しく食べられました。
爆速で向かう、恐怖の二ツ亀
佐渡牛ステーキを食べ終わった時間がちょうど12時。
佐渡島の観光地として「二ツ亀」はどうしても行ってみたかったので、この後車で向かうのですが…。佐渡島、意外に大きい…。片道で50kmあります。そして、海岸沿いで幅が狭い道が続くのでスピードも出せない。レンタカーの返却時間は15時頃でしたので、爆速二ツ亀しました。
爆速と言いつつも、道幅が狭く、大型トラックもよく走っていますので安全運転で行きました。格安レンタカーのボロ車でしたが、その分アクセルに謎のダイレクト感があり、慣れてくるとスピード調整しやすかったです。
明日の日本海は大荒れ予報、不気味な重たい雲がどんどん空に広がってくる中、車をグングン走らせます。そして到着、二ツ亀海水浴場!!
風速1,000m。悪天候のせいか、とんでもない突風が吹いていました。いやしかし、海がとても綺麗だった。高知の仁淀川とはまた違うブルー、エメラルドグリーンに近い色。夏にこんなところで海水浴できたらさぞ気持ちよかろうと想像しながら海を眺めるのでした。
この写真の撮影している場所は実はかなり高台なので、風に押されて転げ落ちそうになりながら、下まで行ってみました。
波の音が大きく聞こえ、二ツ亀もさらに大きく見えます。そして私以外誰もいない空間。重たい雲が、どんどん辺りを暗くしていきます。そうした一つ一つの自然現象を人間一人で一身に感じていると、恐怖が芽生えてくるんですね。どんどん恐怖心が出てきて、階段を駆け上がり、逃げるようにその場を去りました。必死で石段を駆け上がったので、気温はとても低いのですが、車についたころには汗だくでした。
森であれ雪山であれ海であれ滝であれ、大自然と対峙すると自然と恐怖(畏怖?)がこみ上げてきますね。どこの観光地に行ってもそうです。これだけ科学技術に守られていたとしても、そうなのですから、況や昔の人おやと思います。
レンタカーを返して、Hostelへ帰還+サウナ
小雨の中、車を走らせ、返却へ。ニコニコレンタカーのおじちゃんは今回も親切に対応してくれ、佐渡島旅する時は次回も利用したいと思いました。
暖炉で冷えた体を温め、そして、最高の蔵サウナで体を過剰なまでに温めまくり。ひととのい。本日のメインディッシュに向けて、心身を落ち着けます。
食材の宝庫、佐渡で食べる絶品フレンチ
Hostelから徒歩十分。本日のメイン。
佐渡に来た目的といっても過言ではない、フレンチレストラン『La Plage』へ。
「La Plageコース」menu
①甘海老 ローストカリフラワーのムース
甘海老とイクラの磯の香りと塩味、ローストカリフラワーのクリーミーな甘さがマッチ。柔らかな円い味わいがコースの一品目として上手に舌を慣らしてくれました。
②サザエ 自家製アンチョビ アヒージョ風に
先ほどの甘みのあるやわらかい一品とは対照的に、酸味と歯ごたえの一品。上に載っているレモンの原種のような果物。これが飛び切り酸っぱく、アヒージョ風のアブラと混ざっても存在感を発揮するほどのアクセントになっていました。サザエはコリコリと美味しく、旨味をつまみにどれだけでもお酒が飲めます。
③牡蠣のクロケット
要はカキフライ。一級上品なカキフライ。これも見た目に反して優しめの味でした。ジュワ~アチアチのカキフライで、胃の中が熱くなり、いよいよ臨戦態勢。
④アオリイカ ガルグイユ仕立て
ガルグイユ:何十種類もの野菜をそれぞれに調理したものを一皿に絵のように盛り付けた野菜料理の名だそう。
⑤鱈白子のカダイフ包み
カリカリに揚げられたカダイフ(麺状の生地)に包まれている白子。カリフワ感が癖になる。さすがにここで赤ワイン頼まざるを得ませんでした。白子は熱々過ぎず、舌の上でとろける絶妙の温度。周りのソースの主張は激しすぎず、食感と濃厚な旨味を味わえました。
⑥ピーナッツカボチャのポタージュ
⑦メダイのポワレ 白ワインソース
これは特に感動する美味しさでした。今まで食べた白身魚のポワレの中でいちばん美味しかったです。
メダイには下味がしっかり付けられており、旨味センサーにダイレクトに届く味。そして、カリカリの皮目と、信じられないくらいホワホワの身、これ以上に絶妙に調理されたポワレをこの先食べられるのかという程に。
このお魚食べられただけでも来た価値があるほどおいしくて、じっくりじっくり味わって食べた。
⑧新潟県産和牛サーロインのロティ 赤ワイン 味噌のソース
サーロインですよサーロイン。お昼に佐渡牛食べた私ですが、これもまた美味しさに任せてペロリでした。
赤ワインと味噌のソース、これだけで味わうと「普通かな」という感じだったのですが、お肉の肉汁、特にサーロインの甘い脂と混ざると急に際立ち、美味しさ倍増の不思議なソースでした。
少しずつ少しずつ大事に大事に、でも時に食べ応えが欲しくてがっつりと半身!、一人でニヤニヤしながら完食しました。
⑨モンブラン
ルレクチェを使用したモンブラン。昨日Hostelでルレクチェ1玉爆食いしたのが悔やまれます。塩味寄りだった口が一気に戻りました。そして食後のエスプレッソも頂き、お腹120%の大満足コースが終了を迎えます。
こっそりお会計をお伝えしますと。コース料金+ソフドリ1杯+ワイン×2杯で税込み10,670円でした。鬼・リーズナブル。ほとんどが佐渡島の食材で構成されたコースでお酒も飲んで、この値段。次回佐渡島に来たら3食ここにしたいくらいです。大満足・大幸福のフレンチ、いい経験をしました。
3日目まとめ、Hostelまでの帰路
朝っぱらから鉱山入って怖い思いして、佐渡牛食べてその味に感動し、車飛ばして二ツ亀で怖い思いして、サウナ入ってから、絶品フレンチで最高の体験。最近の人生で一番充実した一日だったかもしれません。
しかし、充実しすぎていると、その後に決まって襲ってくるものが疲労感そして虚無感。夢のような体験、そうか、もう終わってしまったのか・・・。
否!!!
終了にあらず!!!
新潟・佐渡島グルメ旅行4日目、『朝5時のフェリーに乗って新発田で鮨食うぞ!!』
次の記事もお楽しみに~~~('Д')