TTL性格診断
こんばんは。引き続きカメラの話をさせてください。岩上魁星です。
よくね、撮った写真を見返せば自分の好きなものが見えてくるって言うじゃないですか。気になったんです。無意識のうちにいいなと思う瞬間ってなんなのだろうって。
では、まず写真を見てください。
本人にとっては特別珍しくもないような一日。仕事時間。それでも僕からすれば悠々とガス管を運ぶ姿がとてもカッコよく見えるし、駅員さんたちの会話の内容が気になります。身の回りにありふれた他の人にとっての日常が僕の“好きな瞬間”なのだと思います。働いている人たちが好きです。普段は視界に溶け込んでしまっているからこそカメラを通じてその働きぶりを見たときにあたかもその人の人生を垣間見たかのような感覚に襲われるのかもしれません。他人の生活を目の当たりにするというか。説明が難しい。世界が、経済が、生活が回っているなと実感します。
この3枚は友人とご飯に行ったあとに写真を撮らしてもらった時のものです。
誰もカメラを気にしていない。僕が空間に溶け込むことができたからこそ撮れた写真だと思います。これがいい。好きな人と過ごす好きな時間をありのまま、僕の目に映るまま写真に残したいなと強く思います。それができて本当によかった。
普段は建物をよく撮ります。数学とかからっきしなのに幾何学的に綺麗だとかなんだとか言って。もちろんそうした写真も好きです。階段のような一定の規則性が見られる構造物もよく撮ります。
でも写真を見返して、好きだなとしみじみ感じるのは人を撮った写真ばかりでした。一対一で撮った写真も僕とモデルさんとの関係性が滲み出てて恥ずかしくもあり嬉しくもあり、また撮影している時間がなによりも楽しく愛おしかったなと思えるので好きです。
ただ、本当に好きなのは自分が透明人間になれた写真。自然な空気感をひっそりと切り取ることが好きなのかもしれません。いつの間にこんな写真を撮っていたの?と言われるようにこれからも息を潜めてカメラを構えていきたいと思います。
あとポートレートでも自然な雰囲気を上手く作り出したい。モデルさんに無理させたくないです。精進します。