挫折を乗り越えて「全開」な自分へ【1期生-はな】
ZENKAIな自分に一歩近づいたように感じたときはいつだっただろうか。
今が人生で一番楽しい!充実してる!そう思える環境、友達、仲間に出会えたとき。
自分はこんなことが好きなのかもしれないと気づき、自分にとっての楽しさを追求できるようになったとき。
初めての場所に飛び込むことに楽しさを覚えたとき。
たくさんの経験が今の私を作っている。
私は今の自分が好きだと自信を持って言える。
これは3年間の高校生活(とは言っても3月まではJKなんだけどね笑)での一番の成長だと思う。
ただ、私の高校生活は決して順風満帆とはいえないものだった。
しかし、人生においての大きなターニングポイントでもあった。
一筋縄ではいかない高校生活、スタート。
志望校の合格に喜びの涙を流した高1の春。
コロナによる休校からの始まりだったけど、これからここで私の新しい生活が、青春がスタートすると思っていた。
急に学校に行けなくなってしまった高1の冬。
学校のことでも家のことでも悩み、ストレスが積み重なった結果だった。
元から悩みは相談せず、1人で解決するタイプ。今回も溜め込んでそのうち消化できるだろうなんて思っていたら無理だった。
結局3学期は1日もいけず、3ヶ月家に引きこもった。みんなが普通にできる「学校に行く」ということが出来ない自分が本当に不甲斐なくて苦しかった。
正直、1ヶ月くらい引きこもった時点でもう戻れる気がせず、通信制の高校について調べ始めた。
そして2年生に上がるタイミングで私は今通っている学校に転校した。
今の学校との出会いが私を大きく変えることになるとはその時は想像もしていなかった。
リスタート
転校し、新たなスタートをきった高2の春。
3ヶ月も引きこもって誰とも会わないまま転校したので最初の頃はとにかく知っている人に会いたくなくて、なるべく知っている人に会わないようにと思って過ごしていた。
ただ、その気持ちは徐々に薄れていくことになる。
私の通っている学校は少し珍しく、いわゆる「国語」や「数学」のような授業はない。人と対話をしたり、自分について深く考えたり、クラスメイトと協働してプロジェクトを作り上げたりというものが基本だ。
クラスメイトもとても個性的で、何か一つのものに対して秀でていたり、考え方が少し尖っていたりと、出会ったことのないタイプの人だらけだった。世の中にはこんなにも面白い人がいるんだ!と衝撃を受けた。
それと同時に
「なんでこんな小さなことで悩んでいたんだろう。自分に見えていた世界ってすごく狭いものだったんだ。」と気づいた。
そこから私は少しずつ前を向けるようになった。
そして夏休みに入る頃には
「せっかくこんなに自由にできる環境にいるのに何も行動しないとか勿体無い!せっかくならこの環境にいるからこそできることがしたい!」と思えるようにまでなった。
そして私は、3ヶ月前には何もする気がないくらい落ち込んでいたとは思えないほどの勢いでいろいろなことに挑戦し始めた。
以下は、夏休みくらいから冬休みくらいまでにやったこと。
アルバイトを始めた
学校の職業体験に参加
マイプロbscに挑戦
投資部に入部
クラウドソーシングに挑戦
BEAU LABOに参加
ディスカバ!で複数のプログラムに参加
カタリバonlineで複数のプログラムに参加
などなど。
いろいろなことに挑戦し始めた時期に出会ったのがproject:ZENKAIだった。
project:ZENKAIに出会った高2の冬。
自分と向き合う時間、刺激をくれる仲間、信頼できる大人、
ZENKAIは私にたくさんのものをくれた。
ZENKAIに対する感情をうまく言語化できないのだけど、自分の成長を彩ってくれた存在って感じ。(伝わってるかな!?)
ただ、「参加してよかった」ということだけは自信を持って言える。
私とここで出会ってくれたみなさんにありがとうの気持ちでいっぱいです。
なんでも好きなことをやってやる!
そして大きな出来事があった高3の春。
何とは言えないけど、私にとって大きすぎることが起きた。
正直、いつかくるだろうと思っていたところもあった。心構えはしていたつもりだったけど、いざこうなってみるととてもショックだった。
人生で一番落ち込んだ出来事だったかもしれない。
ただ、この出来事が起きた次の日、
何事もなかったかのようにバイトへいくことができた。
メンタル面での自分の成長を感じた出来事でもあった。
何もかも吹っ切れた高3の夏。
ここまででいろいろなことが起きすぎてもういいや!!
なんでも好きなことやってやる!と開き直った。
正直、全日制から通信制の高校に転校してしばらく経った時点で、
もう世間一般でいう「普通」のレールからは外れたし、
どうせなら面白い人生歩みたいなとはぼんやり思っていたけど、それでもまだ「普通」に憧れているというか「普通」を目指している自分もいた。
それが完全になくなった。
とにかく楽しいことを、やりたいことをやろうと決めて、
貯めていたバイト代で車の免許を取りに行ったり、今までより積極的に校外学習に参加したり、初めてボランティア活動に挑戦したりした。
そして、新たな出会いや環境を求めて進んでいる今。
夏休みにご縁があって訪れた宮城県女川町に1ヶ月間お試しで移住することを決意。
緊張よりも楽しみとワクワクが強い自分に成長を感じている。
在りたい自分
一筋縄ではいかない高校生活だったけど、たくさんの経験をしたことで自分の価値観や考え方が大きく変わった期間だった。
「多様性」というものを本当の意味で受け入れられるようになったこと。
自分は0から1を生み出すことよりも1を10に100にと大きくする方が得意だと気づいたこと。
今までなら勇気が出なくて挑戦してこなかったであろう物事に積極的に挑戦できるようになったこと。
何かに飛び込むことに楽しさを感じる自分を知ったこと。
そして自分の成長に気がつくことができる自分になれたこと。
小さな成長の積み重ねだったけど、振り返ってみた時、それが大きな成長につながっていた。
本当にいろいろなことがあったけど、なんだかんだ前に進んでこられた。
もはや「人生っていろいろあるよね」くらいの気持ちで受け入れられている。
たぶんこの先も「まあ、そんなこともあるよ」って前を向いていけるんだろうな。
人生は楽しんだもん勝ちだよ!やらぬ後悔よりやる後悔。
全てのことは「やり始めればなんとかなる!」
私はこれからも「全開」な自分に向かって前進し続ける人でありたい。
project:ZENKAI 1期生
はな