高所恐怖症には大変だったシギリヤロック… -追憶のフリーウェイ その8-
スリランカの観光地といえばシギリヤロックを連想する方が多いのではないでしょうか。
シギリヤロックという名前にピンとこなくてタイトル画像を見ていただければ「テレビかネットで見たことがあるやつだ」となると思います。
5世紀にシギリヤロックの頂上やシギリヤロック周辺に王宮が建てられたが、わずか11年で衰退…19世紀にイギリス人によって発見されるまで14世紀に渡り、全人類の忘却の彼方に葬り去られていたようです。
今回は、21世紀に実際にシギリヤロックに登ってみた私の感想を綴ります。
観光の必須アイテム
・しっかりとした靴
登山に近いので、最低でもスニーカーを準備したほうがいい
後述するが、写真で見るよりもシギリヤロックはデカいし、頂上までの道のりは険しい
・飲み物
真夏に登山をするようなものなので、水は絶対に持って行った方がいい
1リットル以上の水を準備するのがオススメ
・帽子
日差しが強いので熱中症対策のためにも、帽子はかぶった方がいい
・事前にシギリヤロックエリアの天気予報をチェック
アイテムではないが、絶対に天気予報をチェックして、降雨の可能性があるようならシギリヤロックに登るのは控えた方がいい
雨が降ると足場が滑りやすくなり、冗談抜きに命の保証はない
シギリヤロックまでの道のり
恐らくエアコン付きの車をチャーターしたり、バスのツアーで行くのが一番生きやすいと思うが、ケチな私はトゥクトゥクを1日チャーターして(車やバスツアーの半額ぐらいだったが8,000円くらいした)キャンディから向かった。
キャンディ→シギリヤロック→ダンブッラ→キャンディのコースで路肩のフルーツ屋さんやスーパーに寄り道しながらのんびり行っても時間に余裕はあった。
ちゃんとしたツアーアプリでトゥクトゥクをチャーターした恩恵か、ドライバーさんはプロフェッショナルですごく良かった。
まずはチケットを購入
駐車場でドライバーさんは待機してくれるようなので一人でシギリヤロックに向かった。
チケットカウンターに向かうまでガイドを名乗る方々に声を掛けられたが、一人でのんびり見学したかったので丁重に申し出をお断りした。
シギリヤロックのチケットは驚愕の36USドル。
キャンディのローカルホテルの個室に2泊できる金額だ。
シギリヤロックに向かう途中にも見所は沢山
チケットゲートを抜けたら、シギリヤロックまで王宮の跡地を抜けていくのだが、遺構が綺麗に保持されていて見応えがあった。
いざ、シギリヤロックへ
王宮の跡地を抜けると、シギリヤロックの麓にたどり着く。
麓にたどり着いてまず最初に思ったのは「意外にデカい」だった。
麓から見て、「このめちゃ暑い中、ここを登るのか」と思った。
ライオンの足
中腹にたどり着くと有名なライオンの足がお出迎え。
(正直ここにたどり着くまでも結構ハードだった)
写真の人のサイズと比べていただくとよくわかるが、デカい。
高所恐怖症との戦い
若干高所恐怖症な私は、正直、ここから先に登るのに躊躇した。
剥き出しの岩山に架かったハシゴのような足場の階段はかなりの勾配だ。
そしてここは海外だ、何かあったら非常にまずいと気持ち的にもかなり不安になった。
呼吸は荒くなり全身から嫌な汗が出たが、少し休んだら気持ちが落ち着いた。
覚悟を決め、嫌な汗でベタつく手で手すりにしがみつきながら、なるべく下を向かないようにして登った。
登り始めた時は怖くて自分が登っていく方向しか見れなかったが、慣れとは怖いもので頂上にたどり着く前ぐらいには周りの景色も落ち着いて見れるようになった。
シギリヤロックの頂上
頂上に着くと、気持ちいい風が吹いていた。
一休みして、頂上を散策すると貯水地や建物の遺構があった。
シギリヤレディ
頂上を散策した後は、シギリヤレディの壁画の見学へ。
シギリヤレディの壁画は撮影禁止なので画像は持ち合わせていないが、ググれば画像はいくらでも出てくる。
ラッキーなことに警備員のおじさんにモナリザ効果(前を通り過ぎる際に、壁画に描かれている人物がこちらを目で追っているように感じる現象)を体感できる壁画を教えていただき、何度か前を横切ってみた。
確かにこちらを目で追っていているように感じられ、不思議な体験ができた。
現存するシギリヤレディは18人のようだが、かつては500人ものレディが描かれていたようだ。
たくさん汗をかいた後には…
濃厚な内容に大満足で、シギリヤロックから麓に戻る足取りは軽かった。
麓に着く前に、こんな景色に遭遇。
露店では冷えたコーラやアイスを販売していた。
こういう観光地での商売の仕方は、世界共通で個人的にはかなりツボだった。
36ドル以上の価値は十分にあるので、スリランカを訪問される際にはぜひ足を伸ばしていただきたい。