<定期購読マガジン特典>【対談編-16回】原智之さんとの裏話対談… EV専用の自動変速マニュアルトランスミッション(DMM Axle)と、これからのドライブトレインはどうなっていくか…? その裏話
例えば、エンジン車だってトランスミッションが無かったら、今より遥かに大きくて重いガソリンタンクを乗せる必要がありますし、給油も大型トラック並みに時間が掛かります。そして、ガソリン代も高額になりクルマを手放す人が多くでるでしょう。更には「トランスミッションの無い車なんて面白くない…!!」という声もあるでしょう。
エンジン車は、エンジンの改良と併せてトランスミッションの多段化(最近は8速~10速は普通)により「動力性能の向上と、燃費や排ガス性能の向上」を両立させて進化してきました。
一方、現在発売されているEVのほとんどは、トランスミッションは搭載せず、「途轍もなく重く、高額な大型バッテリー」に頼って、航続距離と動力性能を確保しようとしています。しかし旋回性や制動性能の要である、タイヤとブレーキの仕様は、軽量なエンジン車とほとんど同じスペックのままで…。
私的な見解ですが…今売られているEVは、高額な販売価格で「未だゴルフ場にあるカートを進化させただけの車」を販売しているように思えます。
しかし、本質に基づきEVを視ると「EVだからできる、エンジン車を凌ぐ素晴らしさや面白さ」が創れる可能性を多分に持っています。
これを目指した一つの試みが、原さんを中心に ユニバンス社が開発を進めている「DMM Axle = トランスミッションと2つのモーターを組み合わせた新しいEV用の駆動方式」です。
" 前後に搭載した2つのモーターの使い分け" と " 電気で精密な回転数の制御ができるためにクラッチを廃止し、F1のような素早い変速ができる自動マニュアルミッション " の組み合わせです。
これはエンジン車では出来ない新たな面白さです。
そして、ギア比を使い分けることで重くて高額なバッテリーは、40%程度軽減できますし、その結果充電時間の短縮や、今 課題となっている充電用の供給電力削減にもなります。
駆動力も色々アレンジできるので、エンジン車には無いドライブのモードも楽しめます。
今回は、「新しいEV用の駆動システムの話や、これから先にパワートレインシステムはどうなっていくのか」など対談の中で語ってもらいました。
専門用語が多くて少し難しいかもしれませんが…EVの今とこれからを色々考えてみましょう!
本質をきちんと視ると、新たな商品の進化の必然性が自然に解ってきます。
皆さんもビジネスの中で色々な参考にして下さい。
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