【クルマ編-第29回】Mercedes C200 Sedan AMGライン (リヤアクスルステア付き)
Aクラスセダンの投入で「商品ラインナップの役割」が変わり、 Sクラスからスタートした「新しいブランド戦略技術の採用」で今までの Cクラス単独のモデルチェンジと違い、ひと回り大きな車両サイズと販価や装備も上級に移行した新型Cクラス。
Aクラスセダンが追加された事で「コンパクトクラスとしての商品要件の折込みや、廉価帯のラインナップ車種の設定」から解放され、更に Sクラスセダンからスタートした先進的な新ブランド戦略技術の投入、そしてBEV車のEQシリーズ登場など、大きく変化するブランド戦略の中で、今回フルモデルチェンジをしたCクラスはどの様な商品に変身してきたのか…?
今回はこの辺を中心に仕上がりを検証してみました。
パッと見の外観は「あまり今までのCクラスと変わらない…?」という印象があると思います。
専門技術的には、各種の法律規定を満足させ、セダンとしての商品機能性を確保した場合の空気抵抗値Cdの限界値は、0.2前後と推定されています。
一方、他社車をダントツに引き離し、既にAクラス~Sクラスまで限界値に近い Cd0.21~0.24を達成しているメルセデスのブランド・プロポーションは逆に言うと、空力性能を維持した場合は大きく変更する余地が無く、ディテールの改良が主体にならざるを得ないのです。
(前型のCd値0.23に対して、今回のモデルチェンジでのCd値は0.24と少し増えて公表されているのが気になります… 変更感を求めると増加してしまう?)
しかし、細かい部分の改良を積み重ねた外観とは裏腹に、新しい開発技術や装備がふんだんに投入され、過去のモデルチェンジを凌ぐ興味深い変更内容となっていました。
・インストをはじめ内装の新技術や装備の充実、そしてサスペンションの
新しいジオメトリーや装備
・日本の法律より厳しい-8℃からの排気規制対応を進めた触媒の大型化や
燃焼の高温化などにより出力と燃費の両方を向上させたエンジン改良、
更にマイルドハイブリッド(BSG)の出力向上や仕様の改良
Aクラスセダンの投入により車格アップした新ラインナップとして生まれ変わったCクラス。磨かれた性能や装備の内容を少し詳しく解説します。
ここから先詳しくは動画をご覧ください。
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