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【水野が語る…「よもやま話」-3】 電気動力車(BEV,P-HEV)と省燃費タイヤについての話
車の電気動力化(モーター&バッテリーなどの搭載)は、その基本構成から従来のクルマに対して、現状では+150kg~250kg程度重量が重くなっています。(乗車人員+3人程度)
将来的には20~30%程度の軽量化は進むと思いますが、実用航続距離の延長との関係からその程度に留まると予想されます。
従来のクルマと違い、常に3人分の重量を載せて走っている状態ですが、バッテリーやモーターは床下に搭載されている為に、車両の低重心化が図られ "通常域の一般走行では乗り心地や旋回時の車両姿勢などは安定し、滑らかで安定感" のある走りに感じられます。
しかし、従来の車両サイズのままで重量だけが増加している為、緊急回避時には増加した慣性重量によるデメリットが顔を出し "ブレーキ性能や旋回性能は従来とは違い"、更に重量増加はタイヤの摩耗などにも影響を与えます。これを補うための大切な要件の一つがタイヤです。
現在市場では様々な電気動力車が販売されるようになりました。私も取材を含めて最近では色々なBEVやPHEVに乗っていますが、重量が増加した事に対応して「タイヤ仕様を専用にし、更にブレーキやサスペンションのセットアップをきちんとやり、限界性能付近まで玉成されているクルマ」と、「単に基準車仕様にバッテリーとモーターを搭載し、重量の増加分への対応はXL規格のタイヤ本体の許容荷重の増加と高めの空気圧でリカバーしただけのクルマ」など、商品力には大きな違いがあります。
これからの脱炭素に向けて電気動力車を購入したり、使用する時に特に大事な商品要件となるタイヤについての正しい知識を、実際にスポーツカーからSUV、そしてレース用のタイヤまで、色々なクルマとタイヤの開発をしてきたエンジニア目線から皆さんに訓えます。
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<11月配信日程のお知らせ>
・ベストカー「水野和敏が斬る!!」
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・Q&Aコーナー・・・11月29日投稿予定
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