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【「景岳全書」婦人科を読む】3.婦人規下 3-6.癥瘕類 気瘕七十五(本文⑤)

【本文⑤】

補気以行気之剤, 如聖癒湯, 参帰湯, 七福飲, 皆能調心気之虚滞。 五味異功散, 参朮湯, 能理心脾之気虚不行。 独参湯, 参附湯, 能助肺以行五臓之治節。
若脾胃気虚而滞者, 惟六君子湯, 帰脾湯為宜。 脾胃虚寒而滞者, 必温胃飲, 理中湯, 五君子煎最佳。
若虚在脾腎陰分, 気有不行而或為痰飲, 或為脹満, 或為嘔吐腹痛等証, 非理陰煎不可。
若虚在血中之気而為滞為痛, 微則四物湯, 甚則五物煎, 決津煎, 大營煎方可。
若肝腎寒滞, 小腹気逆而痛者, 必煖肝煎以温之。
若脾腎気虚, 門戶不要而為滞為痛者, 必胃関煎以固之。
若元気下陷, 滞而不升者, 宜補中益気湯, 挙元煎以挙之。
若元気大虚, 気化不行而滞者, 必五福飲, 十全大補湯, 大補元煎, 或六味回陽飲以培補之。
以上皆補気行気之法也, 亦不過為之筌蹄云耳, 而此中之用, 誠有未可言以悉者。 然常人之情, 猶為気之滞者, 惟破之散之為宜, 而反云補之, 必不然也。 不知客之強者, 以主之弱, 邪之勝者, 惟正之虚。 凡今人之病虚者最多, 而用補者最少, 治與病違, 而欲以薬濟人, 蓋亦罕矣。 即余以多虚少実, 諄諄為言, 而人亦未信, 姑以人事喻之, 其或可曉然乎。 夫人之虚実, 亦猶人之貧富, 気実者若富翁, 気虚者若貧士, 今人於千百中, 而富者其幾? 舍富之外, 盡貧人矣, 其多其少, 即此類也。 又有華其貌而罊其室者, 人多難測, 亦此類也。 但貧人之情, 可益不可損, 增一分猶然未足, 削一分其窘何堪? 使以潛消暗剝之術, 而加之貧寒窘乏之士, 陰移人祚而人不之覺, 亦甚堪憐矣。 此道以仁為術, 其可不以此為心乎?嗟乎! 人生以気為主, 得気則生, 失気則死。 夫知者人之命, 不知者知人之病, 若強不知以為知, 而徒資便給, 以人命為嘗試者, 則其概可知矣。

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