8. 菊池玄蔵『経絡発明』にみる経穴診
先日『人間の建設』(※1)という小林秀雄と岡潔の対談を収録した本を読みました。1965年に新潮に掲載された対談だそうなので、その頃対談がなされたのでしょう。この本の最初の話題は学問についてです。2人は学問を好きという意味がいまの学校の先生には分からないと言っています。また、むずかしければむずかしい程面白いというのは誰にでも分かると思うので、そういった教育をしなければならないと説いています。
確かに簡単な事より難しいことの方が圧倒的に面白いです。なんでもかんでも簡単に分かりやすくするという風習は問題があるのかもしれません。
ちなみに、このwebマガジンの責任編集者である大上先生はもちろんこのような問題を把握されたうえで、敢えて分かりやすい内容を発信しておられます。未読の方はぜひ、NISHIZUKA LABOのProfile「設立にあたって」をご一読ください。
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