見出し画像

【「景岳全書」婦人科を読む】3.婦人規下 3-3.帶濁遺淋類 帶下五十八 (本文①)

【本文①】

凡婦人淋帶, 雖分微甚, 而実為同類, 蓋帶其微而淋其甚者也。 総由命門不固, 而不固之病, 其因有六: 蓋一以心旌之搖之也。 心旌搖則命門応, 命門応則失其所守, 此由於不遂者也。 一以多慾之滑之也, 情慾無度, 従肆不節, 則精道滑而命門不禁, 此由於太遂者也。 一以房室之逆之也。 凡男女相臨, 遲速有異, 此際權由男子, 而婦人情興多致中道而止, 止則逆, 逆則為濁為淋, 此由於遂而不遂, 乃女子之最多而最不肯言者也。 以上参証, 凡帶濁之由乎此者, 十居八九, 而参者之治, 必得各清其源, 庶可取効。 然源未必清, 而且旋觸旋発, 故薬餌之功, 必不能情竇爭勝, 此帶濁之所以不易治也。 此参者之外, 則尚有湿熱下流者, 有虚寒不固者, 有脾腎虧陷而不能收攝者, 当各因其証而治之。 心旌搖, 心火不静而帶下者, 先当清火, 宜硃砂安神丸, 清心蓮子飲, [直指]固精丸之類主之。 若無邪火而但見心虚帶下者, 宜秘元煎, 人参丸, 心虚白濁歌, 茯菟丸之類。

ここから先は

2,009字
この記事のみ ¥ 100

こんにちは「NISHIZUKA LABO」です。 私たちは、鍼灸、古典医学、経絡治療、東洋医学の普及・伝承のため、電子コンテンツを活用し、出版社や部数にとらわれることなく少人数を対象にした情報発信や、販売部数の読めない若手・新人などの発掘・育成に努めてまいります。