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【「景岳全書」婦人科を読む】3.婦人規下 3-1.産育類 小産四十三 (本文④⑤)

【本文④】

第自来人所不知, 亦所不信, 茲謹以筆代燈, 用指迷者, 倘濟後人, 実深願也, 請詳言之。 蓋胎元始肇, 一月如珠露, 二月如桃花, 参月四月而後, 血脈形体具, 五月六月而後, 筋骨毛髪生, 方其初受, 亦不過一滴之玄津耳。 此其橐籥正無依, 根荄尚無地, 鞏之則固, 決之則流, 故凡受胎之後, 極宜節慾以防泛溢。
而少年従情, 罔知忌憚, 雖胎固慾輕者, 保全亦多, 其有兼人之勇者, 或恃強而不敗, 或既敗而復戦。 当此時也, 主方欲静, 客不肯休, 無奈狂徒敲門撞戶, 顧彼水性熱腸, 有不啟扉而従, 隨流而逝者乎?斯時也, 落花與粉蝶齊飛, 火棗共交梨並逸, 合污同流, 已莫知其昨日孕而今日産矣, 朔日孕而望日産矣, 隨孕隨産, 本無形跡。
蓋明産者胎已成形, 小産必覺; 暗産者胎仍以水, 直溜何知? 故凡今之行院家多無大産, 以小産之多也。 聚娼妓者多少子息, 以其子宮滑而慣於小産也。
今嘗見艱嗣求方者, 問其陽事, 則曰能戦, 問其功夫, 則曰儘通, 問其意況, 則怨嘆曰: 人皆有子我独無。 亦豈知人之明産, 而爾之暗産耶? 此外如受胎参月五月而毎有墮者, 雖衰薄之婦常有之, 然必由従慾不節, 致傷母気而墮者為尤多也。 故凡恃強過勇者多無子, 以強弱之自相殘也。 従肆不節者多不育, 以盜損胎元之気也。 豈悉由婦人之罪哉? 欲求我方者, 当以此篇先讀之, 則伝方之思, 已過半矣。

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