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湯液の書物である『傷寒論』を、鍼灸師も読むべきだとよくいわれています。それは急性熱病である傷寒に対して、『傷寒論』が実戦的な対応をしているからです。誤った診断治療をすれば亡くなる可能性がある急性熱病を、システマティックに分類して、病気の場所をつきとめ、的確な治療を選択できるようになっています。 日本の漢方界には、古くから「漢方と鍼灸は別物」という考え方があり、古典書物も『素問』『霊枢』『難経』は鍼灸師、『傷寒論』『金匱要略』は湯液家が読むものとされてきました。 私の師匠
【本文⑯】有因腎水虧, 不能生肝血而閉者, 補脾肺。 有因肺気虚, 不能行血而閉者, 補脾胃。 有因腎水虧, 不能生肝血而閉者, 補脾肺。 有因肺気虚, 不能行血而閉者, 補脾胃。
【本文②】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image59
譫言妄語.身微熱.脈浮大.手足温者生. 逆冷脈沈細者.不過一日死矣. 此以前、是傷寒熱病証候也. 〈ポイント〉・うわごとの病理と予後
【本文⑮】有因怒傷肝, 血少而不行者, 和而補之。
【本文①】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image58-59
脈至乍数乍疏者死. 脈至如転索.其日死. 〈ポイント〉・死脈について
【本文⑬】有因胃火, 血消爍而不行者, 清而補之。
【本文⑤】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image58
脈陰陽倶盛.大汗出不解者死. 脈陰陽倶虚.熱不止者死. 〈ポイント〉・脈と病症と予後の関係
【本文⑪】立齋曰: 夫経水, 陰血也, 属衝任二脈, 主上為乳汁, 下為月水。 其為患, 有因脾胃虚, 不能生血而不行者, 調而補之。
【本文③】*「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/ 『難経本義 2巻』(京都大学附属図書館所蔵)Image58