見出し画像

地域コーディネーター育成事業を開始しました!

PROJECT ATAMI とは

「熱海の魅力をアートにより再発見」することを目的に2021年にスタートした「PROJECT ATAMI」は、滞在制作型プロジェクトである「ACAO ART RESIDENCE」と、若手アーティスト応援プロジェクト「ATAMI ART GRANT」を二本の柱として取り組んでいます。


地域コーディネーター育成事業について

今年度、アーツカウンシルしずおかが行なっている「文化芸術による地域振興プログラム」に採択されました。
アーツカウンシルしずおかの支援のもと、6月より「地域コーディネーター育成事業」を開始しています。

熱海に在住・在勤・通勤する3名を採用し、彼らの目線と我々のミッションである「熱海の魅力をアートにより再発見」という2つの視点の融合を『熱海の魅力MAP』として出力します。
彼らから見た熱海の面白いスポットや面白い人物に話を聞き、より熱海を深掘りできるようなMAPになるよう奔走中です。

彼らの紹介や活動などはPROJECT ATAMIの公式Instagramにて更新しております。
ぜひチェックしてみてください。
https://www.instagram.com/projectatami/


第一回 ヒアリング会を開催しました

熱海市内の店舗をお借りし、第一回目のヒアリング会を開催いたしました。
ヒアリング会とは、インタビューの成果発表や我々に興味を持ってくれている人たちを呼び、彼らの思う熱海について話してもらう小規模イベントです。

熱海市民や観光の人々との出会いはいつも熱海の飲食店から始まります。隣の席に座った人と別のお店で会ったり、さっきまでご飯を食べに行っていた飲食店の方と別の飲み屋で会ったり。
垣根が低いけど決して深入りはしない。そんな人柄の方達が肩を寄せ合い商いをしている街が熱海です。そんな街だからこそ、飲食店が熱海の文化と人のハブになっていると考えています。

そこにフォーカスし、暮らしと人のハブになるような場所で第一回目を開催したいと考え、今回はCafeBar & GuestHouse ennovaさんにご協力をお願いしました。

平日の夜間ということと、開催の告知が遅れてしまったこともあって中々人が集まらず、開場してからはしばらくennova店主である“まよさん”と熱海についてのお話をしました。
熱海での暮らしの小さな努力や「共存しながら共同でも生きられる」という言葉は6年間、この土地で蓄積した彼女だからこそできる表現だと思います。
普段は店主と客という立場ですが、改めて対話という形で話す熱海の話は新鮮でとても面白かったです。

しばらくしてお仕事終わりの株式会社 machimoriの社員やインターン生、ゲストハウスマルヤのヘルパーさんたちがきてくれました。
彼らは、移住または中期間滞在で熱海に働きに来ています。
彼らが熱海に来た理由や熱海で何をみて何を感じたかを順番に聞いていきました。


参加者4名が見る熱海

今回参加してくれた4名は地域コーディネーターのYAGIによる紹介でこの会に参加してくれました。4名とも20代前半と若く、4名とも勢いと面白そうという理由で熱海に来ていました。
また、熱海に求めていることが「人との繋がり」だったようです。

参加者の“むっちゃん”ですが、先日網代にオープンした2YLというホテルの手伝いをしに熱海に来ており、そのまま熱海に滞在しているとのこと。

のんびりと過ごしたくて熱海に滞在していたそうですが、「人との繋がりを経てより良い生活になった」と言っています。
川があり、海があり、空がある。そんな環境の中で人との繋がりを見つけ、自分のやりたいことは何なのかを模索しながら生活をしているとのことでした。

また、“ゆずちゃん”と“いけちゃん”はマチモリのインターン生。
まちづくりに興味があった2人がたまたま同じ公演をきき、ノリで熱海にきたゆずちゃんと、まちづくりの授業が実際のビジネスとの差異があり違和感を感じて熱海に来たいけちゃん。
二人に「熱海で面白いと思う人は?」と尋ねたところ、口を揃えて「ぶしくん」と答えてくれました。

“ぶしくん”とは、ヒアリング会に参加してくれた一人で、マルヤで働く1人です。
人と喋ることが好きという彼は、ゲストハウスをやりたいと漠然と考え、働いてみよう!と1年勤めた営業職を辞め、たまたまInstagramで見つけたマルヤにそのまま飛び込んだそうです。
企業向けの営業を自転車で毎日走り回る日々を過ごしていた彼は、仕事に「人との強いつながり」を感じられなかったとのこと。
必要な経験ではあったけど今の自分に必要じゃない、と感じて飛び込んだ熱海では楽しく仕事をしているようで、ゆずちゃんといけちゃんはがむしゃらに毎日を駆け抜けるぶしくんに「みんなを巻き込む力」を感じているようでした。

1つの近場の小さなコミュニティではありながら別々の理由で熱海にきて、同じ場所で仕事をして、お互いが楽しく惹かれ合うという状況が熱海では起きています。それを目の当たりにすることができるとても良い機会でした。
また、地域コーディネーターとも同年代同士で盛り上がり、熱海ではあまり見ることがないような若者の集いを見ることができたような気がします。

その後ヒアリング会に参加してくれた各個人とはPROJECT ATAMIの別プログラムや、プライベートでも距離が縮まり、個人としても大きな成果を得られたと思います。


おわりに

少し時間が経ってしまいましたが、振り返ってみてとても良い会だったと思います。
小さなスタートではありますが走り出すことができ、これからの熱海の生活が少し楽しみになりました。

次回のヒアリング会の予定ですが、
9月29日 19:00〜 ※会場は現在調整中です。

Instagramにてインタビュー内容や告知を行ってますのでぜひチェックしてみてください。
次はどんな出会いがありどんな話が聞けるのか、今からとても楽しみです。
(事務局:勝又)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?