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【ベンチャープロジェクト】良い目的設定とは?
これは何?
目的や目標の違い とか 目的と目標と手段の関係性について を過去に説明しました。しかし、そもそも「良い目的設定」とは何か?について明らかにできていないので、このノートで説明します。
普遍的(ボーイスカウト以外の勉強・部活・仕事などなど)な「目的設定」というより、ベンチャープロジェクトにおける「良い目的設定」を説明します。
ボーイスカウトにおける良い目的設定とは?
①良い目的設定=ベンチャープロジェクトの要件を満たしていること
下記の5つの要件のうち2つの要件を満たすこと(ベンチャーハンドブックに記載があります)
継続性があること
社会性があること
独創性に富むこと
本人の生活意識が高揚されるもの
本人の技能が開発されたり、向上すること
②プロジェクト実施後の状態を表すこと
○○キャンプに参加、ベンチャーフォーラムの企画などの行事や行動を目的とすると、前述に説明した要件がどのように達成されるのかが見えなくなるので、次のような型で目的設定します。
○○○の実施を通じて(手段)、■■■になる(状態)
特にこの「■■■になる」ということが重要で、前述のベンチャープロジェクトの要件を満たすように設定してください。
例えば・・・
ベンチャーフォーラムの企画・運営を通じて、社会課題の解決に取り組む
ゴミ拾いハイキングを通じて、後輩スカウトの環境意識向上を促す
ボーイ隊キャンプドキュメンタリー映画の撮影を通じて、映画撮影の技術を身につけ、将来スカウトを勧誘する
番外編:よりよい目的設定のために
さらに質の良い目的設定のためには、「結果に過ぎないこと」を目的にしないことです。
例えば、「創造を育む」「コミュニケーション能力を向上する」など、何かを一所懸命実施した結果、副産物的に生まれるものであり、目指すべきものではりません。
別の見方をすれば、Appleを創ったスティーブジョブズが創造性を育みたいと思ってiPhoneやiPadなどを作ったでしょうか?iPhoneやiPadがあったからこそ「創造性がある」と呼ばれたのではないでしょうか。
ただ、「結果に過ぎないこと」、なのか、「価値のある目指すべきこと」なのか、(大人であっても)非常に判断が難しいこともあるので、「番外編」としてみました。