メルカリ社の本気のフィードバックに応えた! 「Project 2040 – 20年後の価値交換を考える」
■授業概要
価値交換や最新技術に詳しいメルカリ社とコラボ授業。
20年後の価値交換を考え、どのようなビジネスやサービスがあったら良いのかをチームごとに企画・提案しました。制作途中ではメルカリ社より講義やフィードバックをいただきながら取り組みました。
また、全国オンライン発表会から選出された9チームがメルカリ本社にて社長プレゼンを行いました。
■メルカリ社から提示されたミッション
メルカリは新しい「フリマアプリ」の代名詞として多くのユーザーを獲得しています。そしてメルカリによって溜まったポイントや販売利益をリアル店舗で利用できるスマホ決済サービス「メルペイ」によって大幅に利用者数を伸ばしています。
メルカリの研究部門R4Dでは、新しい学問として価値交換工学を定義し、今後の人と人、1対n の信用のありかたについて、さらに量子コンピューターやブロックチェーンなどの新しい技術について研究を進めています。
そのメルカリ社からN高の生徒に与えられたミッションは、「20年後の価値交換を支えるビジネスやサービスを考えること」。さらにイメージのつきやすい何かしらのアウトプットも用意し発表すること。
対象の生徒はチームに分かれ、メルカリ社が審査する1.5ヶ月後に発表会に向けて企画をスタートしました。
メルカリ社が審査する発表会の評価内容は下記のとおり。
① 課題設定の的確さ
② 課題に対するソリューションの的確さ、インパクト
③ 独創性・新規性
④ 収益性・成長性(ビジネスモデルとしての評価)
さらに、そのビジネスやサービスのイメージとして制作するアウトプットやプレゼンの質も加点対象となりました。
■プラットフォーマー「メルカリ」からの貴重な講義
メルカリ社からは、ブランドマネージャー・R4Dマネージャー・政策企画担当の方にオンラインでご参加いただき、そもそも価値とは何なのか、というお話からビジネスについて、さらにメルカリR4Dで研究されている最新技術とその可能性についてなど、幅広い情報を教えていただきました。講義の度に活発な質疑応答が行わなれ、メルカリ社の方々も真摯に、そして丁寧に応えていただきました。
■生徒作成スライド
準優勝 名古屋Aチーム
ウェアラブル端末で運動エネルギーを電気エネルギーに 変化し蓄電。その貯めた電力を共有し合う。運動機会を生み出す、エネルギーの効率な利用。
優秀賞 京都Bチーム
AIがデータを分析し性格や姿形を学習し、 ペットの死後、収集したデータを基にホログラムでペットを再現し、7Dホログラムを使ってペットロスを解消する。
最優秀賞 心斎橋Bチーム
Brain machine Interface(BMI)を使ってクリエイターがクリエイターに体験のデータの利用契約を結べる。
■まとめ
授業は全てオンラインで行いました。メルカリのみなさんからは「子ども扱いしない」辛辣な評価やたくさんのお褒めの言葉をいただき、生徒の成長が多く感じられたプロジェクトとなりました。この授業をきっかけに生徒が未来の社会経済と環境に興味をもち、そして次世代のリーダーとして仲間とともに活躍してくれることを願っています。
プロジェクトNとは
高校生が社会に出て活躍するための知識やスキルを身に付ける課題解決型学習プログラム。社会に必要なスキル(思考力・コミュニケーション力・プロジェクトマネジメント・表現力・ITスキル)を学べ、社会的な課題の解決策を作ること、具体的なアウトプットを制作することを通じて、社会で活躍できる人材になる。