野中先生の本を読んでいる
2021年、野中先生の大ファンとなってスタートしているのですが、
1冊の情報量に圧倒されているうちに時間がすぎてしまっているため、
ここで少し記録を残しておこうと思います。
はじめに
RSGT2021のクロージングキーノートが野中先生ということに大いなる期待を抱き、年末年始で2冊の本を読みました。
なぜ読もうと思ったのか?
実は、あらかじめ予習しようと思っていたわけではなく、
どなたかのFacebookで新装版の画像をみたのがきっかけでした。
元の書籍は、年月を経ているとか、源流を含んでいるんだろうなぁと感じながらもアジャイルやスクラムに直結する印象を持てていなかったとか、何より分厚い本だという認識で手を出せていませんでした。
とはいえ、RSGT2021のキーノートで事前知識がない状態だったので、集中して予習できるぞーというモチベーションで読み始めることとしました。
(※SECIモデルやコンパ経営、知的バーバリアンなどの単語は知っていました。)
本当に色あせていない?
美しい装丁に期待を胸に読み始めた『知識創造企業』。
世の中にリリースされてから四半世紀が経過した新装版の冒頭部に
今でも本書のメッセージは色あせていないと信じている
と書かれていました。
読み始めた頃は半信半疑でしたが、
そんな想いはすぐに消え去りました。
組織の中の良い習慣を伝播することはとても難しいと感じていた自分にとって、新しい景色につながるど真ん中でした。
(以前SECIモデルを知ったタイミングでは、「うんうん、なるほどね。」くらいの認識で、その時点では興味の沸くものではありませんでした。勿体無い。)
短期決戦のススメ
1ヶ月かけて読んだ場合、前半に読んだ記憶はだいぶ薄れてしまうと思います。
(少なくとも自分はそうです。)
今回の2冊、1冊450ページ、合計1000ページ近いのですが、
読み始めはなかなか咀嚼が難しく、一方で、ちゃんと咀嚼しないとその先の理解が苦しいだろうと見込んで時間をかけて読みました。
この予測は功を奏して、徐々に徐々にですが、
「あ、この話、前にも出てきたな」
を感じながら読み進めることができました。
モチベーションの源泉は、
どちらも意図せず熱狂してしまう本だったから、なのですが
年末年始に集中して読めたのは、とても都合がよかったです。
(一方、ほとんど休む時間はなかったです(笑))
SECIスパイラルを体感できる一年へ
『ワイズカンパニー』の中で、
SECIモデルはSECIスパイラルとして進化を遂げていました。
自分の中の暗黙知を言語化することはとても苦手で、
それを人に伝えるのは永遠の課題でもあります。
一方で、SECIスパイラルを体感するには避けて通れないというか、
組織がよりいきいきする、を、みんなで実現するのに最高な考え方だと感じています。
自分がそのSECIモデル一部になるには、日々精進すべく、言語化・アウトプットは頑張りたいところ。
誰かの暗黙知を組織の内面化まで広まる体験を実感できる1年にしていくぞー
最後に
みんなが熱狂したRSGT2021の野中先生のクロージングキーノート
その中で登場していた参考文献が一つにまとまっております!
記事には膨大な書籍や資料が掲載されていて、キーノートの内容を知らなくても、野中先生がどんな背景を元にお話をなさっていたのかが想像できるものとなっております。
まだ読んでいないのですが、複数回登場している『本田宗一郎』と『直観の経営』は早く読んでみたいと思っています!