Netflix実写版『三体』をエピソード6まで観た。観た直後の感想【ネタバレあり】 2024/03/25開始
昨日、2024/03/24(日曜日)に、Netflix実写版『三体』のエピソード3からエピソード6までの4つのエピソードを観た。2回に分けて観た。2回目は、1回目から2時間ほどインターバルを開けて、18時から観た。
一昨日、2024/03/23(土曜日)の20時から、エピソード1から2までを観た。
エピソード1は、文化大革命時代の中国から話が始まる。葉教授、つまり、主要な人物である葉文潔/イエ・ウェンジエの父が、近衛兵にリンチされる場面から始まる。
第一話では、中国が舞台となり、レイチェルカーソンの『沈黙の春』を読んでいて捕まった若い女性と、中国の森の中の山小屋に住む若い白人男性が登場する。
沈黙の春 (新潮文庫) 文庫 – 1974/2/20
レイチェル カーソン (著), Rachel Carson (原名), 青樹 簗一 (翻訳)
5つ星のうち4.2
674
そもそも幼い葉に、レイチェルカーソンの『沈黙の春』を渡した中国系の黒縁メガネの男性は、誰だったのか? その男と葉は恋をしていた。手を繋いでいた。
二人は、ロンドンで再開する。男の左手のカフスを、女が右手の指で軽く蹴り上げるシーンが印象に残っている、なぜか。
そういえば、過去の中国の舞台で、葉文潔が、父を殺した元近衛兵で、今は重労働をさせられている右腕がない女に会ったときのエピソードが、回収されていない気がした。
なぜそもそも、中国は、パラボラアンテナを作ろうとしたのか? もともとのきっかけが分からなくなってしまった。
三体が陽子コンピュータを作った。それを使えば、遠い惑星三体と通信ができる。そもそも、地球と惑星三体までは、どれくらいの距離があるのだろうか? 三体人は、光速のスピードを出せる宇宙船を持っているが、それでも惑星三体から地球までは400年かかる。
一人でも生き残れば、三体星人は生き残ることができる。雄と雌という概念がないのではないか?
三体星人は、おそらく、人類が生まれる前から誕生していて、長い時間をかけて、技術を高め、生産性を上昇させた。
人類の始まりは、三体星人のそれよりも遅かったが、人類の方が、三体星人よりも技術革新のスピードが早かった。
三体星人は、ずっと、三体問題に苦しんでいた。高度な技術を持ってしても解けない問題。
再水化という技術を使って、三体星人は生き延びている。乾燥の技術と再水化の技術だ。
三体で再水化という言葉が使われているが、再水化を英語で言うとなんて呼ばれるのだろうか?
銀のゲーム機、ヘッドセットをつけなくても、網膜に数字を照射できるということは、脳に直接アクセスができるということだ。
そして、星を明滅させるのも、星そのものを明滅させるのではなくて、人の意識に直接働きかけていると考えると、自然だ。
実際に、三体問題が発生している惑星はあるのだろうか?
恒期と乱期がある。三体星人は、三体問題を解こうとしたが、解けない、つまり、予測できないという結論を得ていたのだ。
周の文王の時代、ローマ法王の時代(異端者という言葉が使われていた時代)が、ゲームの中で展開される。
エピソード4では、三体側の協会のトップが、葉教授だと判明する。それもあっさりと判明してしまう。三体側の協会のイベントの場が、少し見すぼらしい感じがした。
ドラマ版のエピソード5で登場した空を覆い尽くす場面で、「何とかの目」という表現が、三体の中で出てくるが、正確には何と呼ばれていたかを忘れてしまった。三体星人が、ヒトを虫ケラ(You are a bug. お前は虫ケラだ)だと宣告した場面だ。
三体星人は、地球人の技術進歩が速いことを知っているのに、なぜ地球人を恐れさせ、結果的に地球人を一致団結させてしまったのだろうか? 侵略する対象の心理の理解が大事だ。
三体は何という名前のゲームに似ていると言っていたのだろうか?
三体の中でに出てくるあの童話はなんだったのだろうか? 狼と赤ずきんちゃんか? 小説版だと、どの巻で出てくるのか? Netflixのドラマ版だとどのエピソードだろうか?
狼は、そもそもなぜおばあちゃんの格好をしているのだろうか?
なぜ狼は、少女とコミュニケーションを取ったのか? 狼が、少女を食べてしまいたかったら、食べてしまえば良いのに。
なぜ少女は、狼から逃げなかったのか? 狼だと分かったなら、少女は逃げれば良かったのに。
なぜあの童話の読み聞かせが行われるまで、三体星人は地球人が嘘をつく生物だと見抜けなかったのか?
この赤ずきんちゃんシークエンスによって、三体星人の地球人への考えが大きく変わってしまうのが、不思議だ。
一緒に見ていた友達が言っていた。三体星人と地球人との関係性は、純粋で一途な男性と、その男性と付き合う女性との関係に似ている、と言っていた。「浮気」という概念がない男性に似ている。純粋無垢な男性だ。
きっと三体星人には、「嘘」という概念がないのだろう。それは、考えたことがそのまま相手に伝わってしまうという生物的な機能によって確立されるものだ。結果、「交渉」という概念もないのだ。
鳥のさえずりには、2種類しかない「私」と「交尾をしよう」だけだ。ヒトのさえずりは、とても複雑なように見えるが、そんなに複雑ではないと考えることができる(二つは一つ)。一方で、ヒトの特徴は、真意を隠し、コミュニケーションを取るということを表現しているのかもしれない(一つは二つ)。
相手のことを理解することの難しさを描いているのではないだろうか。
また、相手のことを性善説で見るか、性悪説で見るかも大事な視点だ。つまり、エヴァンズや葉は、性善説で見ていた。それは、地球における現実世界への深い失望と、ヒトに対するあきらめが土台にある。結果、未知なるもの、不思議なものに飛び付いてしまう。思考停止をしてしまう。
コミュニケーションが突然遮断されることの恐怖を描いている。村上春樹がよく書くテーマである「消失する女性」と同じように感じる。コミュニケーションが途絶えたときの振る舞い方を示してくれているという意味では、村上春樹の小説は、とても良い方法論を示してくれているし、村上春樹の小説を読むこと時代も癒しになる。
教授の死因は、自殺だという整理になっていた。でも、よく分からなかった。
太っちょ科学者(ジャック・ルーニー)が死んだ後、絵本の童話をがんの青年が読む。そのときのメッセージがなんか良かった、印象に残っている。何というメッセージだったのだろうか?
ジャック・ルーニーの部屋に、ヘッドマウントディスプレイを物理的に置くことができたのは、監視カメラ側をハッキングしたからだろう。
疑問点
ジンに、ゲーム機としてのヘッドマウントディスプレイが渡されるように仕組んだのは、教授の母だ。そうすると、教授は、ゲームを体験していなかった? 教授は自殺ではなく、殺された説は正しかったのだろうか?
ジンは、単純に教授の教え子だったということだろうか?
タチアナは、船の中のコミュニティで生まれ育った女性だ。三体星人は、もともと地球人を信じていなかったのか? 三体星人応援協会主催のイベントへの立ち入りは、地球人が嘘つきだと分かった後だろうか?
タチアナは、人間の姿をしているし、現実世界に存在しているので、やはり人間なのだろう。
それにしての、タチアナは、なぜジャック・ルーニーを殺してしまったのだろうか? よく分からない。
マイク・エヴァンズが死ぬ間際に持っていた赤い金属の箱は何だったのだろうか? 100ペタの拡張子・ファイルタイプがついていないファイルは何だったのだろうか? あれを起動したら、何が発生したのだろうか?
ゲームの中で、メタ的な存在として女性が出てくる。「ソフォン」と呼ばれている。ソフォンの声と主の声は一緒なのだろうか? ソフォンは、ソフィアとプロトンとの組み合わせの単語である。
1分で分かるエピソード6までのあらすじ
・宇宙人からの通信に、一人の中国人の女性が応答した。平和主義者の宇宙人が、応答するなと警告したのにも関わらずだ。
・女性は、現実に絶望していた。宇宙人は希望だった。
・毛沢東が死んだ後、宇宙人と通信できていることが分かる。
・ロンドンでは、5人の科学者がいる。周りの科学者は次々と死んでいく。数字を書き残しながら。
・教授が自殺する。ある日からなぜか物理的なデータが狂ってしまっている。
・三体星人撲滅派と三体星人擁護派が戦っている。
・三体星人は、赤ずきんちゃんの童話をきっかけに、地球人を見限る。
・三体星人は、すごい技術を使って、地球人に警告を発する。エピソード5
・三体星人が400年後に地球に来るので、地球人は準備中だ。
以上