面倒臭い>稼ぎたい -erizoとはむとれの比較他-
BBBです。
現在、トレード支援&データ分析プラットフォーム「erizo」を鋭意開発中です。今日はPRTimesにプレスリリースも出したのでぜひご覧になってください。
ここでは「erizo」が「はむとれ」とどう違うのか?
そもそもなぜ新しく開発を行っているのかについて書きます。
▼はむとれを開発した理由
はむとれは元々2017年12月に私がリアルの交友関係の中で「こういうものが作りたい」と声をかけて作った自分のためのシステムです。
仕組みそのものはbotを動かすための注文執行システムのようなものであり、いわゆるbotフレームワークと呼ばれるものでした。
まだ「はむとれ」という名前もついていない頃の話です。
この頃は私も含めシステムを動かしていたのは3人だけだったと思います。
それから数か月経ち、この仕組み上で動くストラテジーに関しては、私だけで作るのではなく他の人も巻き込んでたくさんの人が作ることのできるようなものが良いと考えました。
ストラテジーに多様性が生まれることで上手くポートフォリオを組んで安定した収益を目指すことができます。
しかし人1人のアイディアはたかが知れており私だけの力で100種類以上のストラテジーを作成することは非現実的でした。
注文執行の仕組みと、ストラテジーを皆で開発・共有するクローズドな場があれば、参加者の集合知を活用してより安定した収益を上げられるようになるはずです。
高頻度botの場合は、同じものを2人が動かすだけで損益グラフの形が変わってしまうこともありますが、スイングの場合にはものによりますが、ある程度の人が回したところで利益が出なくなることもありません。
またストラテジーを皆で開発・共有するというコンセプトであれば、よくあるバックテスト結果だけがよいEAのような見た目が良くて、実際に儲けることができないようなものが蔓延ることもなく、建設的な開発が行えるのではと考えました。
そこで運営からは注文執行システムと、ストラテジーの開発・共有が行えるクローズドな場を提供し、参加者はこれらの集合知を自由に活用し、自分からも情報発信をすることで、日々の相場環境の変化についていきながら柔軟に戦い方を変えていくことができるものとして出したのが「はむとれ」です。
そのためはむとれの本質的な価値は、注文執行のソースコードではなく(もちろんこれも大きな価値を持つものではあります)、はむとれに参加しているメンバーが日々会話を交わす中で生まれたノウハウや、それがソースコードの形でアウトプットされているストラテジーにあると考えています。
▼はむとれ運営をやって感じたこと
そんなわけではむとれをやってきて、描いていたビジョンはそれなりに実現することができたと思います。
日々蓄積されているストラテジーの数はゆうに100を超えていますし、このストラテジーやストラテジーから得られる気づきのおかげで割と安定的に収益を上げることができています。
繰り返しになりますが、はむとれの価値ははむとれの中に蓄積されたノウハウです。
後で記載するはむとれオープンソース化(ソースコード無料提供)を行うことにしたのもこれが大きな理由のひとつです。
はむとれに参加している方、その中でも特にストラテジーを作成してくださっているストラテジストの皆さんや、日々ディスコードで書き込んでくださっている皆さんには本当に感謝しています。
しかし課題もたくさんあります。
その中でも最たるものが「稼げる人はいつも同じ問題」です。
同じ仕組みを使い、同じ情報を見ている人ならみんな同じように稼ぐことができるかと思いきや、勝つのはいつも同じ人たちです。
なぜこんな格差が生まれてしまうのでしょうか?
これは本当にわからなくて、答えを出すことができたのははむとれを始めてから半年以上経ってからでした。
▼稼げない本当の理由
稼げない本当の理由は「面倒くさいから」です。
稼げない人は、稼ぐために面倒なことをするぐらいなら、損をするほうがマシだと思っているんです。
ふざけるな!何をバカなことを!
と思われるかもしれませんが、これが本当の理由です。間違いありません。
・いいストラテジーがなかった
・リスク管理ができていなかった
・注文遅延がひどかった
などなど色々な理由はあり、これはこれで真実だったりもするのですが、さらに深堀した先にある理由は「稼ぐのが面倒だったから」です。
これは以前書いた「システムトレード成功者インタビュー」です。稼ぎ方は皆さんバラバラで共通点と呼べるものは少なかったのですが、一点だけ「自分なりの考えをもって、考えながらトレードしている」という点は共通していました。
トレード裁量トレード、システムトレードの区別なく、トレードでは継続的なトレードの振り返りやデータ分析が極めて重要です。振り返りやデータ分析を行うことで以下の3つのメリットが得られます。
1.自分の投資を俯瞰してみることができるので、漏れなく効率的に課題を見つけられる
2.事前の予測と比較しながら定量的に判断することで、継続的に改善できる
3.客観的な情報に基づくデータ分析を行うことで、認知バイアスに左右されにくくなる
これは何も難しい話ではなく当たり前のことです。
例えばバスケットボールで3ポイントシュートの練習をするときのことを考えてみます。
Aさん:
まったくやり方がわからず、バスケットボールを片手で持ってゴールに向かって投げた。これを100回繰り返して練習した。
Bさん:
まったくやり方がわからずバスケットボールを片手で持ってゴールに向かって投げた。上手くいかなかったので、両手で投げてみたり、投げるときにジャンプしてみたり、両手で投げるときの左手は添えるだけにしたりしてみて工夫しながら100回練習した。
AさんとBさん、どちらがより上達する可能性が高そうでしょうか?
そういうことです。
ただ、振り返りやデータ分析が面倒くさいことはとてもよくわかりません。面倒くさい以前に何をどうすればいいのかまったくわからないという人も多いと思います。
これが稼げる人と稼げない人が生じてしまう本当の理由です。
良質な注文執行システムや、良いストラテジーがあることは重要ですが、これらがあれば稼げるかというと皆は稼げないんです。
▼erizoでは何ができるのか?
この根深い課題に対する解決策として、erizoではトレーディング環境×データ分析環境×高機能ダッシュボードの3つを提供します。
erizoで取引を行うことで、そのデータが蓄積され、erizoで分析を行ってくれ、分析結果を見やすい形でダッシュボード上で見ることができます。
また単純な取引の分析だけでなく、金融機関が使っているような金融工学ベースのポートフォリオ最適化、定性的なデータであるトレードの感情分析、他のトレーダーとの相対分析なども行えるようにします。
おそらく同じことを全部自分でやろうとすると年単位でフルコミットして勉強しないと無理だと思います。これをwebサービスとして提供するのがerizoです。
料金体系はより良いサービスを継続的に提供するため&自社の将来的な売上を最大化させるためにサブスクリプションモデルを採用します。
Liteプラン、Proプランなど複数のプランを用意するつもりで、Liteプランは月額1,980円~2,480円ぐらいにする予定です。
ユーザー単位でVPSサーバを立てたり、取引のたびにお金が発生するので、詳細な料金体系はβ版などでの実際にかかる費用を見て決めます。
三方良しの仕組みでないと持続的なサービスの提供は難しいため、適切なラインを慎重に見定めます。
▼erizoとはむとれの比較
はむとれ:
・仮想通貨のシステムトレードができる
・はむとれコミュニティに参加してノウハウや資産を活用できる
・料金は買い切り39,800円
erizo:
・仮想通貨のシステムトレードができる
・仮想通貨の裁量売買ができる
・売買データの詳細な分析ができる
・ポートフォリオ最適化機能等の自己の売買データ以外のデータを用いた分析もできる
・CSVデータを取り込むことで、仮想通貨以外の金融資産のデータ分析もできる
・高機能ダッシュボードで分析結果を見て判断できる
・はむとれストラテジーパックは39,800円で購入可能
・月額料金制でLiteプランは1,980円~2,480円を想定
こんな感じです。
▼はむとれのオープンソース化(無料開放)について
10月中にはむとれの注文執行システムはオープンソース化します。
はむとれコミュニティも一般開放されますが、ストラテジー開発部屋など、資産が集中している部屋については無料公開はしません。
オープンになるのは注文執行システムであり、はむとれの一番の価値であるはむとれ参加者によって蓄積したノウハウやストラテジーは、ストラテジーパックという形で39,800円で提供します。
またerizo提供後もはむとれは普通に使えるので、はむとれ参加者の人はerizoを使わないといけないというわけではありません。
(もちろん使っていただけたら嬉しいです)
つまり既存のはむとれ参加者がはむとれオープンソース化で不利益を被ることはありません。
▼erizoのはむとれ参加者特典について
erizoβ版提供時に、はむとれ参加者は30%OFFの値段で利用できたり、開発中の新機能を使えたりといった形で特典を用意するつもりです。
詳しくはアナウンスをするので、今急いで購入していただく必要はありません。
以上です。
案の定長文になってしまいました。
最後に関連サイトをリストアップして本Noteは終わりにさせていただきます。
erizo公式サイトです。
オウンドメディアです。
はむとれの公式サイトです。
erizoの開発についてはなかなか苦労しつつも着実に進んでいます。
乞うご期待ください。
BBBでした。