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宝くじに見る射幸心の煽り方とターゲット選定

あけましておめでとうございます。
皆さんお正月はどのように過ごされましたか?
私は囲碁ばかり打っていて、すっかり痩せてしまいました。囲碁痩せです。
2020年もよろしくお願いします。

さて、先日『1/100の確率で10,000円のAmazonギフト券が当たるオマケ付きのnote』というnoteを書きました。結果について、Twitterで簡単につぶやいただけでしたので、この場できちんと報告いたします。

結論としては、残念ながら当たりは出ませんでした。
購入者は9人。結果はこちらです。
※言うまでもないことですが、抽選は1回こっきりしかしていません。念のため。

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このnoteの発想は、「絶対に儲かる宝くじと同じような仕組みを合法的に一般人でも行える方法はないか?」と考えたことに端を発しています。
(宝くじを勝手に行うことは違法です)
この考えの元、ある種の社会実験として有料noteを販売してみました。

そこで前回のnoteでは、アンケートに回答する権利を販売して、その権利を購入した人の中から1%の確率で景品が当たるという形式を取りました。読み返してみていただけるとわかるのですが、「宝くじ」「くじ」といった表現や射幸心を煽るような表現を意識的に一切使っていません。
内容は正直宝くじそのままなのですが、書き方はまったく異なります。

こちらがnoteを紹介したTwitterです。

tweetアナリティクスの結果はこんな感じ。

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見ての通り、全然広まっていません。アンケートに回答する権利を購入した人(≒くじに参加した人)は9人でした。

これは非常に興味深い結果です。この結果からはいくつかの重要な示唆が得られます。

1.わかりにくいものは売れない

何を当たり前のことを、と思われるかもしれませんが、ちょっとだけお付き合いください。
次の2つの文章を読んでみてください。

300円のnoteを購入するとアンケートに回答する権利を獲得できる。権利獲得者には1%の確率でAmazonギフト券が当たる。
300円で購入できる宝くじ!当選者にはAmazonギフト券10,000円分をプレゼント!当選確率はなんとロト6の20万倍!

どちらも内容的には全く同じことを書いています。
どちらが売れると思いますか?

無論、後者です。悩む必要もないですね。

ちなみに後者のような書き方で同じことをしたら違法です。絶対にやっちゃダメです。
射幸心を煽れない以上、仕組みだけなら宝くじと同じものを用意することはできますが、宝くじと同じように収益を上げることは非常に困難です。
それであれば普通に有益な情報を書いて有料noteとして販売したほうがいいと思います。そちらのほうが楽です。

2.宝くじを買わない人は、宝くじを買わない

何も言っていないのと同じですが、これは重要なポイントです。
私のtweetを見ている人はおそらく宝くじを買わないタイプの人が多いのではないかと思います。購入する可能性が低い人を説得して購入を決断してもらうことは、それはもう大変です。一方で最初から購入する意思がある人にはすんなり売れます。

当たり前ですね。

あまりに当たり前のことなのですが、その結果をまざまざと見せつけられました。

翻って本場の宝くじを見てみると、これでもかと①②の要素をクリアにした売り方をしていることに気が付きます。

宝くじを買って欲しい人に向けて、とにかくわかりやすく、わかりやすく。

これは宝くじに限らず、あらゆる業界で世界的に見られることです。その中で顧客に対しwin-loseの関係を強いるようなものは批判されてしかるべきですが、そうでないものは別に好きにすればよいと思います。

宝くじを買う人はバカなのか?

宝くじを買う人はバカだ、とする風潮はありますが、必ずしもバカにするものではないのではないかと私は思います。
他のギャンブルと違い、「宝くじ依存で生活が破綻した」という人の話は聞いたことがないですし、たとえ外れたとしても宝くじを買ったことそのものを心底後悔している人は少ないように思います。

宝くじで買うものは宝くじそのものではなく、夢だ。
なんて言ったりしますが、まさにその通りで一時のワクワク感に対してお金を出しているとすれば、宝くじはエンターテイメントとしてリーズナブルなものである気もします。

私は昔1人でドバイに遊びに行ったときに宝くじを買ったことがあります。専用の封筒に入っていて、カードが付いてくるものです。エンタメ兼お土産として買いました。

じゃあ日本の宝くじを買っているのか?と聞かれたら買ったことは一度もなく、これから先も買うつもりはまったくありません。また私がもし前回のnoteを第三者の立場で見たら買ったか?と言われても決して買わなかったと思います。

すみません。だらっとした文章になりました。

今後も考えるハリネズミでの情報発信や、個人投資家向けのデータ分析ソリューションの開発を引き続きやっていきます。
2020年もよろしくお願いします。

BBBでした。

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