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【エンタメ】またしても中居・フジテレビ問題

フジテレビの記者会見が、もうかれこれ6時間にも渡って行われている。食事で中抜けをして、記者会見に再度チャンネルを合わせてみると、出席のジャーナリストたちから怒号がとんでいたので、前回のようなモヤモヤした答弁が続いていることは歴然としていた。

この問題についての率直な感想は、触れれば触れるほど、いろんな疑問が湧いてくる。

以前に投稿した文書にも記したが、サビル、ワインスタイン、旧ジャニーズと、世界中で性加害の問題があれだけ報じられていたのに、なぜそれらが話題になった時に、今回報じられているような、フジテレビの内部の事情については、報じられることがなかったのか。元フジテレビのアナウンサーだった長谷川豊氏の発言によると、彼がフジにいた頃にも、アナウンサーたちは接待の場に呼ばれていたとのことだ。なぜ辞めアナたちは一様に口をつぐんでいるのだろう。今日の会見に出席したフジテレビ幹部たちが言うように、女性アナウンサーたちをキャバクラ要員のように扱っていたという事実はないということなのだろうか。こういうのは人それぞれの受け取り方ということもあるだろうが、不当な扱いをされても黙秘しなければいけないような会社だということなのだろうか。今の若者たちは、自分の意見や権利ををはっきり主張できる人も多くなっているように思っていたので、もし仮に、報道されているような「上納」カルチャーが蔓延っていたのなら、このような悪習が明るみに出なかったことが不思議に思える。

以前勤務していた団体では、毎年ハラスメントについての講座を全職員が聴講することが義務付けられていた。セクハラ、パワハラと、事例を交えて、どのように対処するのが正しいかを学ぶのだが、正直なところ、この講座を受けてハラスメントがなくなるとは考えにくいが、抑止にはなるだろう。何より企業努力をしているという実績は残る。「ガバナンスではこういう努力をしている」という話が出なかったところをみると、フジテレビほどの大企業でも、ハラスメントに対する教育の場を社員に提供していなかったのではないだろうか。

まるで他人事のように話すフジテレビの役員たちの会見を目にして、被害者、加害者、そしてこのトラブルのきっかけを作ったと言われるフジテレビ社員が、モザイクをかけてでも、カメラの前で真実を語らない限り、真実は明らかにされることはないように思う。




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