見出し画像

【随筆】星と近くなる夜

オペラハウスからそう遠くないところに夕日の名所と言われるシドニー天文台(Sydney Observatory)がある。

天文台は1858年に建てられ、1982年まで船舶の航行や星の観測、天気の観測など重要な役割を担ってきたそうだ。

天文台内には無料で入場でき、この貴重な建物の歴史をうかがい知ることができる。

天文台の外には芝生の広場があり、夕暮れ時になるとたくさんの観光客やカップルで賑わう。ピクニックマットを敷いてワイングラスを傾ける人、サンドイッチなどの軽食を取る人、ただただ夕日が沈んでいく姿を堪能する人と、それぞれの楽しみ方で一日の終わりを迎えている。

ここを訪れるなら絶対にお勧めしたいのがガイド付きツアー。夜間のみ開催されるこのツアーでは最上階にある大きな天体望遠鏡を使って、実際に星の観測をさせてくれる。手動でガラガラと天窓を開けると漆黒の空が広がり、あまたの星たちとともに一際明るい光を放つ金星が見えた。天体望遠鏡の前に用意されたはしごを一歩一歩上がってレンズ越しの金星も眺めることができた。ツアーの参加者が少人数の場合はゆっくりと歴史ある天体望遠鏡に触れることができる。

もちろんそこから見えるシドニーの景色もため息が出るほど美しい。

ガイド付きツアーは有料で要予約。残念ながら英語のみ。

こちらも英語の案内になるのだがガイド付きツアーの詳細などを閲覧できる。




いいなと思ったら応援しよう!