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【随筆】ちょっと違った景色

今日久しぶりに学校が終わって家路に向かう小学生の姿を見た。

うちの子どもたちの頃と何かが違う。

自転車に乗っている子や重そうなリュックサックを背負って歩いている子など、そこかしこから子どもたちの笑い声が聞こえてくる。でもその周りに大人の姿が見当たらないのが驚きだった。

もうかれこれ15年くらい前になるだろうか。我が家に小学生がいた頃は、大人が必ず学校への送迎を担っていた。12歳になるまでは自宅であっても子どもを大人の監視なしに家に置いておくことは禁止されていた。
だから今日みた子どもだけの帰宅の図には衝撃を受けた。

慌てて子どもだけを自宅に置く場合のルールを調べてみると、「安全が十分確保されるなら親の責任下で子どもだけで家においてもオッケー」となっていた。

かつての親たちは子供の送迎のために勤務時間を調整したり、誰かに依頼したりしてルールを守るように心がけていた。それでもやっぱり心配という親もたくさんいることだろうが、ある程度の年齢になったら子どもだけで帰宅するオプションがあるというのは、親にとってはありがたいのではないだろうか。もちろん子どもたちが約束通りにすぐに帰宅すればの話だが。

共働きだった我が家では最初は子どもたちは毎日学童保育に通わせていた。でもそのうちに子どもたちの友達のお母さんで私の仕事が終わるまで預かってくれるという人が現れた。本当にありがたかった。そして母も定期的に子どもたちの世話をしにオーストラリアに来てくれたのでとても助かった。

いろんな人の助けを借りてここまでやってこれた。この感謝の気持ちを忘れずに、少しでも人の力になれたらと思っている。

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