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【昭和】ステファン・エドベリ

全豪オープンテニスも終盤に差し掛かってきた。昨年初めて、生で試合を観戦する機会に恵まれたのだが、会場のあの熱気は今も忘れることができない。

幼きは、周りにテニスの愛好者は誰もいなかったということもあり、テレビでもテニスの試合を目にすることはなかった。

初めてテニスの試合をテレビで観戦したのは、1985年の全英オープンテニスだった。初めて観戦した試合は、対戦相手が誰だったか覚えていないのだが、そのルックスから、当時「グラスの貴公子」と呼ばれていた、スウェーデンのステファン・エドベリ選手の試合だった。

その年は大会史上最年少の17歳で、ドイツのボリス・ベッカー選手が優勝トロフィーを手中に収めたことで、大いに盛り上がった大会となった。ウィンブルドン以降、ベッカーファンは急増して、雑誌などでも、しばしばベッカーの特集が組まれていたように記憶している。

そんな中、私はあの日テレビでみた北欧の貴公子のことが忘れられず、大のエドベリファンになっていた。当時は、まだ一般的にはインターネットなど使われていない時代だ。だから新聞やら雑誌やらでエドベリ選手の記事を探しては、切り抜いてノートに挟んだりしていた。そして、

「いつの日かエドベリ選手に会う時にお話ができるように。」

という希望を持って真剣に英語を勉強しようと心に決めた。そんなこんなで、英語圏のオーストラリアで生活をする運命を辿ったわけだが、エドベリ選手はスウェーデン人なので、母語はスウェーデン語。なぜ早くそのことに気づかなかったのか、、、。世界を股にかけて活躍していた選手なので、もちろん英語もネイティブレベルでできるわけだが、どうせなら彼の母語を勉強したかった。と、ふと思った。
まー結局未だエドベリ氏には会えていないので、どうでもいいことになってしまっているのだが。

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