【出来事】90歳！

今日、義父が90歳を迎えた。
義父はアイランドで生まれ育ち、より良い生活を夢見てイギリスに移り住み、そこで義母と出会い結婚。二人の息子を授かった。階級社会のイギリスを離れて、もっと自由に暮らせることを願いながら、オーストラリアに移住して60年近くの月日が流れた。
義母は4年ほど前に他界し、義父は今は一人暮らしをしている。毎朝目覚めると、「今日も生きながらえているなー。」と、思うそうだ。
今日は義弟夫婦と我々で、義父をランチに招待した。
出かける前にプレゼントを渡したのだが、義父は義弟のプレゼントを見て号泣した。義弟からのプレゼントはフレームに入った、義父の父親の若かりし頃の写真だった。義父の父親は、アイルランドでボクサーとして活躍した人で、残念ながら若くして旅立ってしまったので、義父は親孝行らしいことを何もしてあげられなかったと言って号泣していた。義父は緑内障で間もなく視力を失ってしまうと宣告されているので、その前に、ボクサー時代の父親の写真を壁に飾ることができたて、胸がいっぱいになっているようだった。