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[笑い話]サウナでの出来事

夫は近所のサウナ付きのジムに、ほぼ毎日出かけています。全く運動はして来ないので、銭湯にでも行くような感覚で行っているようだ。

ここのサウナは、男女共用なので、ロマンスが芽生えることもあるのだとか。少し前には、40代後半の女性が、サウナで何度か話をした30代前半の男性と「恋愛をしている」という、妄想列車に乗ってしまったらしく、彼女の頭の中で作りあげられたラブストーリーは、彼女の日記に書き留められ、それを読んでしまった彼女の夫がジムにやってきて、30代前半の男性に殴りかかっていき、警察に通報するほどの大騒ぎになったそうだ。ジムではこの男性たち二人は今後施設への立ち入りは禁止ということにしたそうだ。だが女性に関しては、今なお何食わぬ顔でジムで運動して、サウナにもやって来るそうで、夫が「理不尽だ。」と、いつもぼやいている。

夫はいつも決まった時間にサウナを利用しているので、だいたいいつも同じ顔ぶれで1時間前後くっちゃべっているらしい。クリスマスが終わって、夫がサウナでいつも一緒のロシア人の友達から、お土産をもらったと言って見せてくれた。フェルトでできたグレーの三角帽子で、サウナで被る物なのだそうだ。このロシア人は夫だけではなく、8人ほどいるサウナメイト全員に同じ物を買ってきたらしく、

「今日はみんながこの帽子被ってサウナで過ごしたんだ。」

って、夫は嬉しそうに話してくれたのだが、おっさん8人が同じ三角帽を被ってサウナにいる姿を想像したら、んもうおかしくてたまらない。

夫の通うジムは家の近所にあるので、買い物やら食事に出かけると、彼のジムの知り合いによく遭遇する。

「いつも半裸で会ってるから、服着てるとなんか別人みたいだね。」

と、誰と会っても、毎回会話はここからスタートする。サウナメイトたちのジョークなのだろうか。

夫が一番仲良くしているサウナメイトは、サウナ好きが講じて、とうとう家にサウナをつけたそうで、私たちにも、

「是非入りにきて。」

と言うので、お宅にお邪魔してみた。そしたらそのお宅のサウナはダイニングルームにあって、私たちが行った時には、子どもたちが食事をしていたので、私たちがサウナに入ってしまったら、子供たちは私たちの水着姿を見ながら食事をしないといけない。

「さすがにそれはないわ、、、。」

ということになった。私は入らなくてよくなったとホッとしながらも、

「なんでよりにもよってダイニングにサウナつけるかな、、、。」

と、心の中でずっと呟いていた。

まさかサウナ絡みでこんなに笑えるとは夢にも思わなかった。


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