【8/19開催】第1回 「渋谷をつなげる30人」 第9期説明会 兼 体験セッションレポート
8月19日(月)、官民共創プログラム「渋谷をつなげる30人」第9期募集にあたって説明会 兼 体験セッションが開催され、渋谷区副区長の杉浦小枝氏、松澤香氏、ソーシャル・インベストメント・パートナーズ理事のレイモンド・ウォング氏、株式会社ニッシリ取締役副社長の金子勝俊氏が登壇しパネルディスカッションを開催しました。
ディスカッションでは、地域社会の課題解決や人材育成、行政と民間の連携の重要性について議論が交わされました。
登壇者紹介
登壇者発言要旨
金子勝俊氏
渋谷で創業して73年になるニッシリは「渋谷をつなげる30人」に第5期から関わっており、地域との関わりを通じて事業の幅を広げてきました。特に、渋谷区の落書き防止プロジェクトに取り組んだ事例を紹介。金子氏は「柔軟な発想と社会貢献が企業成長にもつながる」と強調し、今後も地域貢献を続ける意向を示しました。また、社員の外部活動を奨励し、これが会社全体の成長に繋がると述べました。
杉浦小枝氏
渋谷区副区長として、地域と行政が連携する重要性を語りました。例えば、区とニッシリが連携することでよりスピーディーに取り組みが進んだ事例を挙げ、今後も民間企業やNPOとの協働を強化したいと考えていること、また、職員が外部と関わり、社会を変革する経験を積むことが、区の強化につながると語りました。
松澤香氏
弁護士としての経験から感じた、課題解決における「オーナーシップ」の重要性を語りました。また渋谷区の若手職員が社会参加を通じて、広い視野とマネジメントスキルを身に付けることが重要であり、民間企業と行政の協力が社会の発展に不可欠であると語りました。
レイモンド・ウォング氏
企業とNPOのクロスセクター連携を推進してきた経験から、持続可能な社会貢献活動の必要性を強調。特に、渋谷区でのプロジェクトが全国に広がる可能性について触れました。ウォング氏は、NPOが抱える課題を企業との連携で解決することが重要だとし、渋谷をモデルにしたソーシャルビジネスの発展に期待を寄せました。
主要議題
人材育成と組織の成長
金子氏は、社外活動が社員の成長と企業の革新に繋がると説明。杉浦氏も、渋谷区の職員が社会と関わった経験が次世代育成につながり、ひいては持続可能な未来を築くことにつながると語りました。
課題解決型の事業創造
渋谷区とニッシリの協力で生まれた「ラクガキボウシシート」のプロジェクトは、地域課題の解決が新たなビジネスチャンスに繋がることを示しました。この事例を通じて、企業が持つ技術や資源を社会課題の解決に活用することの重要性が改めて示されました。
行政と民間の連携強化
松澤氏は、行政が区民にとって必要なサービスをより幅広く提供することができるようになるためには、この取り組みのように、新たな形・視点での民間企業との連携が重要であると話しました。
ウォング氏は、NPOが企業と協力することで、より広範な社会的インパクトを生み出せると指摘し、渋谷での取り組みが他の地域にも波及する可能性に期待を寄せました。
参加者へのメッセージ
杉浦氏と金子氏は、「地域社会の一員として、自らの力で社会を良くしていく意欲を持つことが重要」と強く語りました。また、松澤氏は「課題解決への積極的なオーナーシップと楽しむ心が成功への鍵である」と述べ、若手の積極的な参加を呼びかけました。ウォング氏は、渋谷をつなげる30人の取り組みが「スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー日本版(SSIR-J)」に掲載されていることにも触れ、ぜひそのモデルを体感してほしいと伝えました。
参加を検討されている方へ
現在、10月からスタートする「渋谷をつなげる30人」第9期の企業メンバーを募集しております。下記より詳細をご確認・資料ダウンロードいただけますので、ぜひご検討ください。
また、次回の説明会兼体験セッションは9月10日に開催予定です。こちらの情報も資料に記載しておりますので、併せてご確認・ご検討ください。
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