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自立援助ホーム「たいむ」での生活—自立への第一歩
サンクチュアリ株式会社では2022年より児童養護施設88カ所に取材相談し施設で暮らす子供たちの状況を伺ってきました。
その中で自立援助ホームの重要さを確信し、今後自立援助ホームへの支援に注力してゆこうと考えております。
そもそも自立援助ホームとは?
なんらかの理由で家庭にいられなくなり、
働かざるを得なくなった原則として15歳から20歳まで
(状況によって22歳まで)の子どもたちに暮らしの場を与える施設です。
生き生きと生活できる場、安心して生活できる場を提供し、
大人との信頼関係を通して社会で生き抜く力を身に付け、
子どもたちが経済的にも精神的にも自立できるように援助する事を目的としています。
先日、新潟市にある自立援助ホーム「たいむ」様を訪問しました。「たいむ」は、15歳以上の若者たちが自立に向けて生活する施設です。施設は創業13年目で、新築されて5年。充実したスタッフと共に若者たちと向き合い続けています。
自立支援ホームの仕組みと生活
「たいむ」には現在6名が入居しており、そのうち1名は男性。入居者は主に児童相談所を通じて来ることが多く、時には一時的な保護としても利用されます。虐待や何らかの事情で家に帰れないなど様々な背景を持つ若者たちがここで生活しています。
現在は学生が多く、通学と並行してアルバイトをしている入居者もいます。施設では、毎月利用料を払うことが義務づけられており、これは社会に出たときの経済的な自立を促すためです。「利用料を払う」という経験を通じて、将来の一人暮らしや金銭管理に備えています。
日常生活とコミュニケーション
施設内での生活は、ある程度の自由と自己責任が求められます。夜ご飯は施設側が用意しますが、朝と昼は自分でやるが基本です。施設にある食材を利用し、自分で料理をすることで生活スキルを身につけます。
施設内のコミュニケーションについては、あえて強制はしない方針。各自が自分のペースで過ごし、干渉されない環境が整えられています。専門学校に通う3年目の入居者もいるなど、それぞれの進路や目標に合わせた生活が送られています。
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直面する問題と支援
一方で、施設の運営にはさまざまな課題もあります。学校に行けない利用者や、進路に関して話し合えないケースもあるとのこと。施設を卒業した後の問題もありますが、連絡が取れる人とは親身に話をし、問題解決の糸口を一緒に探すなどのアフターケアにも力を入れております。
中には、定職につけなかった、続けられなかったなどの事情で安易な方法でお金を稼ごうとするケースもありました。こうした問題に対して「たいむ」では金銭管理の重要性を教えています。
スタッフの役割と信頼関係
施設のスタッフは、入居者たちとの信頼関係を築くために日々努力しています。誕生日には食事に誘ったり、さりげない会話を重ねたりすることで、少しずつ心を開いてもらえることもあるそうです。「久しぶり!」と明るく話してくれる瞬間や、退所後に連絡が来たときには、安心感と喜びを感じるといいます。
未来への期待と課題
「たいむ」では、若者たちが社会に出てからも安心して働けるよう、就職先に対する要望もあります。特に、コミュニケーションが苦手な若者に対して理解のある環境が求められています。
また、今後の施設運営に関しては、年齢制限の撤廃など新たな制度の導入も始まっていますが、現時点では未知数な部分も多く、今後の課題として捉えています。
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自立への一歩
「たいむ」での生活は、自立への大切なステップです。施設での経験や学びを通じて、若者たちは将来への一歩を踏み出します。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。だからこそ、社会全体で彼らを支え、見守ることが重要です。
この施設で過ごす時間が、未来に向けた確かな力となるよう、多くの人々の理解と協力が必要とされています。
私見
建物もモダンで新しく、スタッフのきめ細やかな清掃や利用者の丁寧な使用で清潔に保たれておりました。
女性が多い施設ですが、男性の利用者が1名いることで女子特有の人間関係が少し緩和されているのかなと感じました。
携帯電話の情報でしか情報を入手することが無くなってしまいがち。施設スタッフからの学びや特にお金の学びは必要であるなと感じました。
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