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期待に応え、社会から選び続けられる企業へ。「アーネスト株式会社」

新潟県三条市に本社を置くアーネスト株式会社は、オリジナリティあふれるキッチンツールの開発・販売を手掛ける企業です。今回は、代表取締役社長の鈴木一矢氏に、会社の歩みや自身のキャリア、製品開発の裏側についてお話を伺いました。

代表取締役鈴木一矢様にお話を伺いました。

家族の移住と父の起業

鈴木社長の家族は愛知県出身ですが、幼いころ母親の故郷である三条市へ家族で移住しました。父親は燕三条での人脈がない中で起業し、アーネスト株式会社の礎を築きました。

「父は寡黙な人ですが、常に新しいことに挑戦し、他社とは違う製品を生み出すアイデアマンでした。同じものを作らず、価格の決定権を持つことで競争力を高めてきました」

この経営方針は現在も受け継がれ、アーネスト株式会社の強みとなっています。

旅から学んだ人生観

鈴木社長は、大学を1年で中退し、旅に出る決断をしました。北海道の知床やトマムのスキー場、石垣島、西表島などを転々としながら、ユースホステルでの住み込みやリゾートバイトを経験しました。

「遊びとアルバイトを繰り返していると、次第に飽きてしまって。真面目に働こうと思い、父に相談すると『これからは中国の時代だから行ってみろ』と言われ、中国へ渡ることになりました」

しかし、現地での生活はカルチャーショックの連続で、一年で帰国。ただ、帰国前に2カ月間、シルクロードを旅し、日本に戻った時には「遊び切った」との実感があり、仕事への意識が大きく変わりました。

ものづくりの道へ

帰国後、つてをたどり東京のプラスチック成型会社に就職し、10年間勤めました。そして32歳になった2000年、三条市へ戻り、アーネスト株式会社に入社しました。

「当時はバブル崩壊後で、経済状況は厳しい時期でした。それでも、自社オリジナル製品の開発に力を入れ続けました」

初のヒット商品と販売戦略

アーネスト株式会社の最初の製品は「ハート型の卵焼き器」でした。もともと4つ焼けるタイプでしたが、5つ焼けるように改良し、販売当初は月に30万個売れる大ヒット商品となりました。

5つに改良したハート形フライパン

「この成功が、キッチンツール販売のスタートとなりました。最初は地域の回覧板広告を活用して販売し、その後、カタログ通販、生協、店舗販売、テレビショッピングやふるさと納税など、新たな販路を開拓していきました」

新製品開発の裏側

商品開発は、金型から自社で設計することもあり、アイデアを持ち寄って会議で検討されます。

「正直、ヒットする商品は一部ですが、価格の決定権が自社にあるためコントロールしやすいんです。開発会議は月2回開催し、日常の中で『こんな製品があったら便利だな』というアイデアを集めています」

例えば、現在もロングセラーとなっているハサミが5つ繋がった製品は、もともと刻みのりを作るための道具として開発した商品を発想の転換で、個人情報保護のためのシュレッダーハサミとしてリニューアルしました。この商品はロングセラー商品として、今でも各所から取材を受けることがあります。

アーネスト(Arnest) 秘密を守りきります!

従業員の採用と未来への展望

以前は中途採用がメインでしたが、2年前から本格的に新卒採用を始めました。今年も営業スタッフが新たに入社し、県内外から関心を持っていただいています。
スタッフインタビュー

今後もアーネスト株式会社は、独自性を武器に、他社にはない商品開発を進めていく方針です。

「生活の中の『あったら便利』を形にする。それが、アーネストの使命だと思っています」

鈴木社長の挑戦は、これからも続きます。
アーネスト株式会社

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新潟県三条市 『東京脱出!燕三条移住計画』 PROJECT23
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