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Waves Kramer Master Tapeでアナログテープの暖かみを再現!使い方ガイドと徹底解説

今回は、Waves Kramer Master Tapeについて深掘りします。

アナログテープならではの豊かなサウンドを得るためのアプローチや、注意すべきポイントを具体例とともに解説します。

Kramer Master Tapeを使って、暖かみのあるサウンドを手軽に手に入れたいという方、ぜひ最後までご覧ください!


Kramer Master Tapeとは?

アナログテープサウンドと聞くと、「暖かみのあるサウンド」「角が取れた丸い音」「独特のコンプレッション感」をイメージする方が多いでしょう。

Kramer Master Tapeは、こうしたアナログテープの質感を再現できるプラグインです。デジタルな音に温かみを加えたいとき、特に効果を発揮します。

Kramer Master Tape

しかし、使い方を間違えると、思ったような効果が得られません。

基本機能と使い方

インプットとアウトプットのバランス調整

Kramer Master Tapeの基本操作は、RECORD LEVEL(インプット量)とPLAYBACK LEVEL(アウトプット量)のバランス調整です。

インプットとアウトプットのバランスが重要

インプットを強めにすると、テープサチュレーションが増し、独特の歪みが加わります。これはアナログテープ特有の効果で、倍音が加わり音に厚みが生まれます。

ただし、インプットを上げすぎると、低域が薄れてしまい、期待したような厚みが出ないことがあります。例えば、ドラムトラックでインプットを上げすぎると、キックの重さが失われ、パワフルさが損なわれます。

そこで、まずはVUメーターで-5dB付近を目安にインプット量を調整してみましょう。

VUメーターで-5dB付近が目安

この設定により、心地よいテープコンプレッションと倍音を得ることができます。インプットとアウトプットのバランスを取ることで、音量を維持しつつサチュレーション効果を引き出せます。

テープスピードとBIAS設定で質感を調整

Kramer Master Tapeには、テープスピードBIASといった、音質に影響を与える設定があります。

テープスピードとBIAS設定
  • テープスピード:速いほど高域が強調され、遅いほど低域が強調されます。高域をしっかり残したい場合は速め、低域に厚みを持たせたい場合は遅めの設定が効果的です。例えば、ドラムトラックには速いテープスピードを設定することで、シンバルの輝きやスネアのアタックを生かせます。

  • BIASNOMINALは低域を、OVERは高域を強調します。楽曲やトラックの特性に合わせて設定を調整してみましょう。BIASをNOMINALにすると、キックがしっかりと感じられ、リズムを支える低音が強調されます。

こうした設定を使い分けることで、トラック全体のバランスを保ちながら、アナログテープ特有の温かみをサウンドにプラスできます。

注意!間違った使い方と正しい設定のポイント

テープサウンドを得るために、インプットを上げすぎると、歪みが強くなり低域が薄れます。これでは、テープサウンド特有の「温かみ」や「丸み」を失ってしまいます。

特に、ドラムのバストラックでインプットを突っ込みすぎると、サウンドが痩せてしまい、パワーを感じにくくなることがあります。

以下のポイントを参考に、正しい設定を心がけてください。

  • インプットはVUメーターで-5dB付近を目安に

  • テープスピードやBIASはトラックに合わせて調整

  • 設定を変えたら必ずバイパスと比較して、サウンドの変化を確認しましょう。

この手順を踏むことで、Kramer Master Tapeを正しく使いこなせます。

応用編:ワウフラッターとテープディレイで音作りの幅を広げる

Kramer Master Tapeの魅力のひとつが、ワウフラッターテープディレイ機能です。

これらを活用することで、アナログサウンドの再現に留まらず、音作りそのものを豊かにできます。

  • ワウフラッター:ピッチや音量に微妙な揺れを加えることで、オルガンやエレピのトラックにヴィンテージ感をもたらします。揺れ幅を細かく調整することで、トラック全体に厚みと存在感を与え、サウンドに自然な動きを加えます。これにより、ライブ感やリアルな響きが強調されます。

  • テープディレイ:短いディレイ(ショートディレイ)を活用して、トラックに奥行きを持たせることができます。ディレイタイムを短く設定し、スラップバックディレイを使用することで、サウンドに厚みを追加できます。特にギターやボーカルに適用することで、空間の広がりを演出し、深みのあるサウンドを実現します。

これらの機能を使いこなすことで、サウンドに独自の質感を持たせ、トラック全体を豊かにできます。

まとめ:Waves Kramer Master Tapeで理想のアナログサウンドを手に入れよう

Waves Kramer Master Tapeは、アナログテープの質感を再現するだけでなく、音作りの幅を広げる頼もしいツールです。

デジタル環境でありながら、アナログの温かみを加えたいと考えている方には、特におすすめです。ぜひ、Kramer Master Tapeを使って、アナログテープサウンドの魅力を存分に体験し、楽曲制作をさらに楽しんでください!

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Yuuki-T
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