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「仕事の報酬は、人間性を磨くことにある」。プログリットの歴史と価値観をまとめたDNA BOOKを作成しました!

こんにちは、プログリット広報担当のMikoです。

先月、当社は創業から丸8年を迎えました。2016年9月、社長の岡田と副社長の山碕の二人で立ち上げたプログリットには、今や200名を超える社員が在籍し、サービスラインナップも英語コーチング一本から、サブスクサービスを加えて4つに増えております。

この8年間の会社の成長において最も重要だったターニングポイントの一つが、2019年のミッション・バリューの変更です。

2019年に刷新したミッション・バリュー

当時、創業から3年で売上は17億円に達し、会社は急成長していました。

しかし、組織はアットホームで良い雰囲気ではあるものの、闘う組織としての強さが足りておらず、このままでは成長が鈍化してしまうという危機感から、2019年、新たなミッション・バリューを定め、会社の存在意義や価値観を改めて明確にしています。

刷新以降、経営陣がバリューの浸透にコミットしたことで、会社の雰囲気はガラリと変わりました。その後退職が続いた時期もありましたが、そこが転換期となり、プログリットはミッション実現のために一丸となって取り組む組織に大きく進化しています。

今後さらに事業や拠点が増え、人も多くなっていく中で、ミッション・バリューに加えて、より強固な意思決定の軸を作り、会社の成長を推進すべく、この度当社は「DNA BOOK」を作成しました。

プログリットのDNA BOOKは、2章で構成されており、
・第1章には、プログリットの歴史
・第2章には、プログリットの言葉の定義

が、全147ページにわたって記載されています。

今回は当社のDNA BOOKについて、内容の一部や制作の過程についてご紹介します!

なぜDNA BOOKを作ったのか?

当社はこれまで、英語コーチングサービスを主軸に事業を展開してまいりましたが、より幅広いセグメントで英語学習サービスを提供していくため、現在サブスクサービスを複数展開し、ラインナップの充実化を進めております。

さらに今後は、価格帯や年齢問わず、全方位的にサービスを展開していき、英語教育企業としてNo.1になることを目指しております。また、M&Aを通じて、人材育成など、これまでやってこなかったような事業領域にも挑戦していく予定です。

当社は、2019年に刷新したミッションとバリューが一貫した行動指針となり、社員全員が高いマインドセットを持ってミッションに向かっていることが最大の強みであり、成長の大きな要因の一つです。

今後、会社が拡大していく中でも、その強みを失うことなく一段と成長スピードを加速していくべく、このタイミングでDNA BOOK作成を決めました。

DNA BOOKの中身を一部紹介

DNA BOOKは、プログリットの「歴史」と「言葉の定義」の2章で構成されています。

第1章:プログリットの歴史

プログリットの歴史は、創業5年前の2011年、共同創業者である岡田と山碕のシアトルでの出会いからスタートします。(当社はファーストネームで呼び合う文化のため、DNA BOOKでもShogo、Shunta表記です^^)

2011 留学先シアトルでShogoとShuntaが出会う

ShogoとShuntaが出会ったのは2011年、留学先のシアトル。

「英語ができないままでは何者にもなれない」と自らを鼓舞し留学したShogo。留学先では「絶対に日本語を話さない」そして「ネイティブと必ず英語で会話しながらランチすること」を必ず実行していた。Shunta曰く、同じ留学生から日本語で話しかけられても英語で返し、日本の友達に電話をかける時でも英語だった。「自分の目標に対してすごくピュア。こうと決めたら迷いなくやり抜く力、勢いが他の誰よりもある」、それが初対面のShogoの印象だった。

一方で「視座が高くてビジョナリーだったのはむしろShuntaの方」とShogoは話す。Shuntaは大学時代にカンボジアに学校を建てるボランティアサークルを立ち上げ(ちなみにそれは、母校で今も脈々と引き継がれている)、学生時代は社会起業家を目指していた。当時、自分の属している世界が小さすぎることを痛感して、留学を決意。ShogoはシアトルでShuntaに接し「社会と積極的にコネクトし、リーダーシップも群を抜いている」と感じ、大いに触発される。ほぼ初めて尊敬できた同年代だった。

お互いを知れば知るほど「起業するなら一緒に」との思いが強まった。後の就活も「どこに行けば一番成長できるか」がキーポイントに。

プログリットが始動するのは、シアトルでの出会いから5年後となる――。

歴史パートでは、節目の出来事や重要な意思決定について、当時の関係者の名前も含め詳細に記載されています。

今いる社員がプログリットの未来を作っていく上で、 これまでの過去を知ることはとても重要だと考えています。現在のプログリットがどういう意思決定や行動によって作られてきたのかを知るため、良いことばかりでなく悪いことも、プログリットを作ってきたこれまでの歴史が記されています。

第2章:プログリットの言葉の定義

言葉の定義は、社内で日常的に使われる言葉について、プログリットにおける意味が定義されています。

「売上とは」、「営業とは」、「育成とは」、など、普段使っている言葉は、人によって解釈が異なることがあります。プログリットにおいて最も重要な20個の言葉について、全員が共通認識を持って会話できるよう、意味が定義されています。

良い目標設定とは

行動を変化させ、ブレークスルーを起こすことが可能となる目標設定が、良い目標設定である。

目標設定は、目標を設定することにより行動を変化させるために行う。 行動が変化しない、現状の延長線上にある目標は意味を持たない。それは目標設定ではなく、未来予測である。 現状の延長線上には存在しない高い目標を設定することにより、行動が変わり、ブレークスルーを起こすことが可能になる。 

良い提案とは

魂がこもった提案が、良い提案である。

魂がこもった提案とは、ミッションの実現、すなわち会社の成長のために考え抜いた提案である。脳味噌がちぎれるぐらい考え、絶対に実現するという想いが、提案に迫力を生む。そんな提案が会社を成長させる。

上司のあり方とは

理想の上司は、厳しい上司である。

理想の上司は厳しい上司である。 厳しいとは、厳格という意味であり、感情的であったり、威圧的であることとは全く無関係である。 また、感情的や威圧的というのは理想の上司の対極である。 理想の上司は、厳しい目標を設定し、期限内に達成することを求める。 部下を信頼し、可能性を信じるからこそ、難しい仕事、多くの仕事を部下に与え、成長を支援する。 逆に、部下に優しく、簡単な仕事や適度な量の仕事しか任せない上司は、部下の成長を奪う上司である。

DNA BOOK制作の過程

DNA BOOKの制作は、2023年秋にスタートしました。

記載すべき歴史や言葉の項目を洗い出した上で、まずは岡田が自身の中で考えていたことを言語化し、その後、20時間近くかけて経営陣で議論を重ね、歴史の選定や言葉の定義を固めていきました。

経営陣での議論は外部の方にファシリテーションを行なっていただき、先入観のない第三者目線で議論を進めていただきました。

歴史は、会社として重要な転換点や、今または今後の価値観を形成する出来事・意思決定を選定しており、事実だけでなく、意思決定の背景や、その中で得た学びまで言語化されています。

2020年6月 サブスクリプションサービス「シャドテン」の提供開始

業績が下がり稼働率も下がっている中で「何か打ち手を」と考え、シャドテンを開始。同時にスピテンもローンチ。ともに専任者はおらず、兼務しながらのサービス立ち上げとなった。元々シャドーイング添削を受講終了後も継続して行いたいという卒業生が多かったため、サブスクリプションサービスとしてシャドテンを提供することには手応えが感じられたが、スピーチの添削を行うサービスのスピテンにはそこまでの価値を見出せないまま、スモールスタートとなった。

その後、端的に言えばシャドテンは成功して、スピテンは失敗した。シャドテンにはお客様にとって意味があったが、スピテンはお客様への提供価値が曖昧だった。

創業時、プログリットには「お客様の人生を変える価値があるプロダクトを作っている」という自信があった。シャドテンはそれを継承し、スピテンにはプロダクト・イノベーションが足りなかった。

本質の価値が曖昧なものを、売れそうだからという理由で「とりあえず」世に出すことは、プログリットらしくない行動である。

#得たこと
今後、新規事業を考える時、「価値が曖昧なものを作る」ことは「プログリットらしくない」思考である。「本質的に価値があるか」が最も重要である。

言葉の定義は、経営、組織、マネジメントなどを細分化し、意思決定の際に立ち返る軸になる項目を精査し、定義を決定しました。

言葉の定義の中で、一番議論が白熱し、なかなか決まらなかったのが、BOOKの最後に記されている「仕事の報酬とは」だったそうです。

プログリットでは、仕事の報酬を下記のように定義しています。

仕事の報酬は、人間性を磨くことにある。

どんな仕事も、お客様のために本気でやり続ければ、自らの人間性を磨くことにつながる。

仕事の報酬には様々なものがあります。給料。成長。仕事の報酬は仕事、という考え方もあります。

そんな中、プログリットでは、何か一つに定めるならば人間性が最終地点だと決めました。

仕事は、一つひとつは細かくて華やかなものではなく、趣味ではないので単に楽しいわけでもない。ただ、そういうことに誠実に向き合い、お客様のために心を込めて行うのが仕事であり、それが人間性を磨き、それこそが仕事の報酬である、と考えています。

この言葉の定義には、「プログリットは、人間性が素晴らしい人を輩出する企業でありたい」という岡田の想いが込められており、プログリットらしさが凝縮された項目だと感じています。

原案完成後は、経営陣と各部署のマネージャー陣で合宿を実施し、ディスカッションを行った上で、言葉の一言一句にまでこだわってブラッシュアップし、完成させています。

マネージャーを含めたDNA BOOK合宿

現在、6ヶ月間の浸透施策が進行中

こうして作られたDNA BOOKは全社集会で全社員に配布され、その際に、制作関係者によるトークセッションやワークショップが実施されました。

DNA BOOKも、ミッション・バリューのように全社員に浸透させるべく、社員の一人がリーダーとなって、現在6ヶ月間の浸透プロジェクトが絶賛進行中です!

浸透施策① 社長&副社長が全部署、全拠点を回ってワークショップを実施

DNA BOOKの内容への理解を深め、疑問を払拭するために、社長と副社長が全拠点を回り、ワークショップを実施しました。

・初めての受講生はどういう経緯でプログリットを知り、何が決め手で受講してくださったのか?

・FIVE GRITに入らなかったが、実は入れたかったバリューがあれば聞きたい。

・「仕事の報酬は、人間性を磨くことにある。」について、「人間性が磨かれた状態」とは、どういった状態だと考えているか?

などなど、各回参加メンバーからたくさんの熱い質問があがり、時間におさまらない部署も多々。

創業者の二人から直接話を聞くことで、背景やより具体的な想いを知るとても良い時間になりました!

浸透施策② 社内報で動画を配信

ワークショップで答えきれなかった質問に関しては、社内報で回答動画を2週にわたって配信しました。
(こちらはその際の社内報のダイジェストです↓)

浸透施策③ 創業祭でグループワークを実施

今週開催された創業祭では、DNA BOOKのグループワークを実施しました!

言葉の定義一つひとつについて、自分の業務や経験とリンクさせながら自分の言葉で考えを発表。普段関わらない職種の人も含めて全員が同じ価値観を持って仕事に向き合っている集団であることを実感する機会となりました。

今後も、DNA BOOKについて考え、アウトプットするタイミングが色々と企画されているようなので、楽しみです^^

終わりに

私自身、プログリットに入社して8年目になりますが、振り返ると入社前後の自分の変化に驚くことがあります。

いけそうな範囲の目標を掲げがちだった自分が、自分を追い込むような目標を立てるようになったり、ミッション・バリューが念頭にあることで、仕事の考え方や進め方が大きく変わったと思っています。

プログリットの成長の過程や価値観が詰まっているDNA BOOKは、ミッション・バリューと同じく、今後の会社の成長にとってとても重要なものだと感じています!

今回内容の一部しかご紹介できませんでしたが、当社の考えに共感してくださる方、ご興味のある方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう。
現在、多くのポジションにおいて採用強化中です(^-^)/

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