情意フィルターを払拭するためのファーストステップ|プログリットイベントレポ
みなさん、こんにちは!株式会社プログリットです。
突然ですが、みなさんは「情意フィルター仮説(The Affective Filter Hypothesis)」という言葉を聞いたことはありますか?
情意フィルター仮説とは、言語学者のKrachenが提唱したもので、「不安や自信のなさ、動機付けの低さといったネガティブな感情(=情意フィルター)が言語習得の妨げとなる」という仮説です。
プログリットのお客様の中にも、英語に対する苦手意識や抵抗感から、なかなか思ったように学習が進まないというお客様がいらっしゃいます。
こういった情意フィルターの払拭は、英語力向上における重要ポイントの一つ。
そこで今回プログリットでは、「情意フィルターを払拭するためのファーストステップ」を実践するイベントを開催しました。
こちらのレポでは、イベント内容の一部をお届けいたしますので、ご自身の情意フィルターを認識し、取り除くきっかけにしていただけると幸いです。
1. 情意フィルターって何?
先ほどもお伝えした通り、情意フィルター仮説(The Affective Filter Hypothesis)とは、第二言語習得論の大家であるStephen Krashenが提唱したもの。
情意フィルター(心の障壁)によって、学習内容の理解が薄まり、アウトプット量も減るため、言語習得が進みづらくなるという仮説です。
いくら正しい方法で十分な時間をかけて学習したとしても、分厚い情意フィルターがあると、成長を妨げてしまう可能性が。
そんな情意フィルターを取り除くためには、まず、何が情意フィルターになっているのかを認識することが大切です。
2. 情意フィルターを見つける
ここで、プログリット卒業生Cさんの事例をご紹介します。
Cさんは、受講前から3時間の学習を継続していらっしゃった努力家です。
加えて、VERSANT®️(※)の受講前点数は、52点と比較的高い英語力(日本人の平均点数は38点)。しかし、
自分は英語ができない
成長実感がない
まだまだ努力が足りない
と、いつも不安に感じていらっしゃいました。
( ※VERSANT®とは、オンライン上で受験できるスピーキングテストのこと。音読、復唱など6種類の試験をオンラインで20分弱で受験可能であり、受験後数分で自動採点された結果が20点から80点のスコアで評価される。)
情意フィルターには様々なものがありますが、大きく分けると、以下の3つに分類することができます。
第三者とのコミュニケーションにおける不安
自己評価の低さ・自信のなさ
学習への動機づけのなさ・モチベーションの低さ
例えば、誰かと話すときに「相手から馬鹿にされてしまうかもしれない」という不安がある場合は、1.第三者とのコミュニケーションにおける不安が情意フィルターと考えられます。
Cさんの場合、
自分は英語ができない
成長実感がない
まだまだ努力が足りない
と、全て自分に対する認識に関係しているので、2.自己評価の低さ・自信のなさによる情意フィルターだということがわかります。
3. 視点を転換して考えてみる
どういう情意フィルターを持っているのかを認識できたら、次は視点を転換して考えてみましょう。
例えば、「相手から馬鹿にされてしまうかもしれない」という第三者とのコミュニケーションにおける不安がある場合、「日本語を一生懸命話している外国人に対してどう思うだろうか?」と自身に問いかけてみましょう。
ー 日本語を一生懸命話している外国人に対してどう思うだろうか?
私:素晴らしいと思うし、相手が話していることをちゃんと理解したい。
ー それはなぜでしょうか?
私:母国語以外の言語を習得する努力をしていること自体、尊敬できるから。
ー 人に対してそう思うなら、あなたも母国語ではない言語を習得する努力をしていて素晴らしいと思いませんか?
このように第三者の視点で自分に問いかけていき、視点を転換して考えてみると、少し気持ちに変化が起こってきます。
自己評価がとても低かったCさんには、担当のコンサルタントが「本当に何も成長していないのでしょうか?」「小さな変化はありませんか?」ということを問いかけ続けました。
最初は「何も成長していない」が口癖だったCさんでしたが、小さな成長を意識的に考え、言語化することを続けていただいた結果、「プレゼンでこういう部分が上手くいきました」など、成長した点を自発的に共有してくださるようになりました。
英語力は順調に伸びていき、最終的に目標だったVERSANT®️の点数を突破。今では会議をリードするなど、英語を使ってご活躍されています。
もちろんこれだけで情意フィルターを完全に払拭できるわけではないですが、英語学習をしている方、これからしようと考えている方で、英語に対する苦手意識や抵抗感がある方は、ファーストステップとして、是非まずはご自身の情意フィルターが何なのかを考え、そこから視点を転換して問いかけをしてみてください!
4. 最後に
プログリットでは、受講生・卒業生のみなさまの英語学習の一助となるようなイベントを定期的に開催しております。
今後も色々なイベントを計画しておりますので、みなさまのご参加をお待ちしております\(^o^)/
ちなみに。
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