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教員定額働かせ放題
5:30に家を出て
6:00前に学校へ
8:00頃に子どもが来て、提出物を捌き
8:30に授業が始まる
12:00すぎに給食
5分もかけずに食べ、子どもたちが食べている間に連絡帳の返事を書く
昼休憩中、「何も起きませんように…」と願いながらトイレに行き
16:00に子どもが帰る
時期によっては放課後に陸上や水泳大会に向けた練習指導をし
その後は会議、会議、会議…
18:00頃から自分の仕事に取り掛かる
校長教頭の
「超過勤務を減らしましょう!
早く帰りましょう!
区切りをつけましょう!
19時には電気切りますよ!いいですね!」
という声には愛想笑いで対応し、
家庭連絡、事務仕事、分掌の仕事…
気づけば8:00を過ぎていることに愕然
明日の授業準備はまだ何も手を付けていない
定時は8:15から16:45。けど実際は6:00から20:30頃まで働く毎日。どれだけ長時間働いてももちろん給与は1円も変わらない。そんな現状が問題になり、教員の超過勤務が社会的ニュースとなった。“教員定額働かせ放題”という言葉を耳にしたのもこの時期。
80時間を超えればストレスチェックをし管理職面談を受け、100時間を超えれば医療機関受診を勧められる。管理職は管理能力を問われ、指導が入る。
それにより、管理職は自校職員の超過勤務が80時間を過ぎないように目を光らせるようになった。
・・・
本当は作りたい教材があるけど…印刷で済まそう。
本当はワークシートを作りたいけど…教科書付属の物でいいか。
板書計画だけでも立てるか…いや、とりあえず教科書ちらっとだけ見ておいてまた明日考えよう。
こうやっていちばん大切にしたいことをいちばん後に回して、結局妥協している。
妥協せざるを得ない現状。
いつも心の中にはやりきらない歯がゆさがある。
この思いは、教員を続ける限り満たされることはないのだろう。
もしくは、「これが現実だ。」と諦めてしまうか。
教材研究に時間をかければ、おのずと超過勤務が増える。
それはすなわち
【こだわること=授業力向上=◎】
ではなく、
【こだわること=超過勤務=☓】
ではどうしたら“こだわる時間”を確保できるのか。
どこに弊害があるのか。
それはまた、別の機会に。