No.6 printfについて(2)
今回は、C言語の printf について解説します。
前回の記事をまだ見ていない方は、下記のリンクからぜひ見てください。
前回の記事を見てからこの記事を見ると理解しやすいです。↓
また、わからない点があればぜひコメントお願いします。
わかりやすいように更新させていただきます。
変数の内容を出力
今回は変数の内容を printf によって出力する方法を解説します。
変数で出力してなにかいいことがあるのか?
と思う方もいるかもしれません。
例えば、次のようなプログラムを考えてください。↓
#include <stdio.h>
int main() {
printf("a\n");
printf("a\n");
printf("a\n");
printf("a\n");
printf("a\n");
return 0;
}
このプログラムの出力結果は
a
a
a
a
a
となります。
つまり、このプログラムは a を5回連続で出力するプログラムです。
しかし、 b を5回連続で出力しなければいけなくなると、次のように printf 関数の中身をすべて変えなければいけません。↓
#include <stdio.h>
int main() {
printf("b\n");
printf("b\n");
printf("b\n");
printf("b\n");
printf("b\n");
return 0;
}
こうするのはとても面倒です。
ここで使うのが No.5 で解説した変数です。
例えば、char 型の変数を作り文字を入れます。
そして、その変数の内容を出力すれば、変数一つの内容変更で出力すべての内容変更を行えます。
変数の printf による出力
ここからは、変数を printf 関数で出力する方法について解説していきます。
変数を printf で出力するには、変換指定子というものを使います。
変換指定子は変数の型に対応しています。
変換指定子一覧
変数の出力
ここからは、変数の出力方法について解説していきます。
変数を出力するには次のようにします。↓
printf("出力するものに対応した変換指定子",出力する変数名);
変換指定子は必ず " " の中に書きましょう。
また変数名は , で区切りましょう。
変数の出力(例)
int 型の変数 a の内容を出力するとき。↓
printf("%d\n",a);
char 型の変数 a の内容を出力するとき。↓
printf("%s\n",a);
変数は文章の間にも出力できます。
「私の名前は~です」と出力するとき ~ に入る名前を char 型の変数 a で出力するとき。↓
printf("私の名前は%sです\n",name);
複数の変数を同時に出力することもできます。
int 型の変数 a と int 型の変数 b の内容を「a の内容 , bの内容」という形で出力するとき。↓
printf("%d,%d",a,b);
問題
問題内容:下記のコードに printf関数を追加して
num の値を10進整数として出力するコードを書いてください。
unum の値を符号なし10進整数として出力するコードを書いてください。
fnum の値を小数点以下2桁の浮動小数点数として出力するコードを書いてください。
dnum の値を小数点以下6桁の倍精度浮動小数点数として出力するコードを書いてください。
ch の値を文字として出力するコードを書いてください。
str の値を文字列として出力するコードを書いてください。
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 123;
unsigned int unum = 456;
float fnum = 3.14;
char ch = 'A';
char str[] = "Hello, C Programming!";
// ここにprintf関数を追加して、各変数の値を出力してください
return 0;
}
回答
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 123;
unsigned int unum = 456;
float fnum = 3.14;
char ch = 'A';
char str[] = "Hello, C Programming!";
// 変数の値を出力
printf("num = %d\n", num);
printf("unum = %u\n", unum);
printf("fnum = %.2f\n", fnum);
printf("ch = %c\n", ch);
printf("str = %s\n", str);
return 0;
}
今回は以上です。