No.3 C言語の基本構文
前回は、Hello World というC言語の基本的なプログラムを書きました。
前回の記事をまだ見ていない方は、下記のリンクからぜひ見てください。
前回の記事を見てからこの記事を見ると理解しやすいです。↓
Hello World のプログラム
前回、書いた Hello World のプログラムをもう一度書いてみます。↓
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello, World!\n");
return 0;
}
このプログラムを実行すると、次のような実行結果になります。↓
Hello,world!
ここからは、このプログラムがどのような仕組みで動いているのかを解説していきます。
#include <stdio.h> とは
まず、このプログラムの一番最初に書かれている
#include <stdio.h>
というコードについて解説していきます。
このコードは、標準ライブラリというファイルから stdio.h という文字の入出力に関係する関数をダウンロードするコードです。
※関数とは入力したことに対応した出力をするプログラムのことです。
int main{ ~ } とは
int main{
~
}
というコードは、main関数と呼ばれるものです。
実行するプログラムはここに書くことで実行されます。
printf("Hello,world!\n"); とは
printf("Hello,world!\n");
というコードは実行結果から分かる通り、文字を出力する関数です。
この関数を printf関数 といいます。
printf関数 では ” ” の間に出力したい文字や数字を書くことで、書いた文字が出力されます。
出力したい文字の後ろについている \n は「エスケープシーケンス」といいます。
エスケープシーケンスは文字として入力できない文字を入力するときに使います。
よく利用されるエスケープシーケンスには次のようなものがあります。↓
\a 警報音
\b バックスペース
\n 改行
\r 復帰
\f 改ページ
\t 水平タブ
\v 垂直タブ
\\ 文字としての\
\? 文字としての?
\' シングルクォーテーション(')
\" ダブルクォーテーション(")
\0 Null(ヌル)
\ooo 8進数の文字コードを持つ文字
\xhh 16進数の文字コードを持つ文字
また、関数のあとには必ず ; をかかなければいけません。
return 0; とは
return 0;
というコードはプログラムが正常に終了したかを確かめるコードです。
return 0; で0を返せば正常終了、0以外なら異常終了となります。
コメントを書く
プログラムでは他人が見たときに理解しやすいようにコメントを書くことがあります。
コメントには、1行のコメントと複数行のコメントがあります。
1行のコメントは // を書いた後にコメントを書くことができます。
コメントが終わったときに改行しないといけません。
//これはコメントです
複数行のコメントでは /* ~ */ の ~ 部分にコメントを書けます。
/*
これはコメントです
*/
自分でプログラムを書いてみよう
実行結果が
1
2
3
4
5
となるプログラムを今回解説した知識をもとに書いてみましょう。
回答:
#include <stdio.h>
int main() {
printf("1\n");
printf("2\n");
printf("3\n");
printf("4\n");
printf("5\n");
return 0;
}
となります。
\n を使って改行することがポイントです。
今回は以上です。