社内小規模LANを構築
ソケットを使った ネットワーク・プログラミングを試す前準備として、家庭内(もしくは会社内)でLANのネットワーク環境を作らないといけません。
少なくとも 2台のPCが必要で、それをLAN(Ethernet=イーサネット)でつながないと 通信ができないのはわかりますよね?
パソコンが 2台のみであれば 「クロス・ケーブルでつなぐ」というのも可能でしょうが、2台限定で使う事など まず 無いので、これは今は考えないことにします。 3台以上をネットワークでつなぐには、何が必要でしょう?
最低限、Hub(ハブ)という装置があれば、つながるはずなのですが・・・やってみると分かりますが これが素直にはつながらない!
全てのPCが 古いデスクトップ・パソコンで「無線LAN」の機能も無く、Bluetooth(ブルートゥース)機能もなければ すんなりつながるのかもしれません。 そうだとしても、全PCを固定IPアドレスにして、自分でIPアドレスを設定しないといけません。 「自動IPアドレス取得」の設定になっていて、その機能がネットワーク上に無いと それだけでつながらなくなります。
そんな時 一番簡単な方法は、
インターネットに接続している「ルーター」をそのまま使ってしまう事です。 自宅や会社でインターネットがつながるのであれば、おそらくルーターと呼ばれる装置が存在します。
このルータの中に 「DHCPサーバ機能」が入っているので、かなりの確率で ネットワークがそのまま構築できるはずです。
(DHCP=Dynamic Host Configuration Protocol)
今、うちの事務所で使っているルータは、NTTの「PR-500MI」という型番でした。 背面に 4個のLANコネクタを挿す場所があります。 よって 4台までなら Hub を使わなくてもネットワーク環境を作ることができます。 でも、それでは拡張性に乏しいので、先に購入した 8ポート増設できる「スイッチング・ハブ」Elecom製の LD-PSW08N/AT をつないでみます。
そこに 重複しないよう IPアドレスを割り振っていきます。
① まずは ルータの IPアドレス: 192.168.1.1
これは、外部のインターネットにつなげるための「デフォルト ゲートウェイ」のためのアドレスです。
ここに つなぐパソコンは3台 ・・・
② 一番 右側のノートPC
OS : Windows 7pro IPアドレス: 192.168.1.2 (自動取得)
③ 中央のノートPC
OS : Windows 10 pro IPアドレス: 192.168.1.10
④ 左側のデスクトッPC
OS : Windows 7pro IPアドレス: 192.168.1.20
③と④は、IP自動取得のノートPCと重ならないよう 10 飛ばしで 固定IPアドレスを手動で設定します。
これで IPアドレスの確認と、それぞれのPCから他のPCのIPアドレスと通信が出来るかどうかを確認しておきます。
ちなみに、自分のIPアドレスを確認するには、コマンド プロンプトで
>ipconfig <Enter>
とするか、
>ipconfig /all <Enter>
とします。
通信ができるかどうかは、同じくコマンドで
>ping IPアドレス <Enter>
とします。
具体的には、
>ping 192.168.1.20 <Enter>
こんな感じです。
このあたりの コマンドの使い方は、明日以降 さらに詳しく解説してきます。