コンピュータのビッグウェーブにPythonで乗れ!最強の将棋AI開発者、山本一成と考える人工知能の未来
AI(人工知能)が人間の仕事を奪う?!
2045年にはAIが人類を超えるシンギュラリティに到達、こんな話を耳にする機会が増えているのではないでしょうか。
AIは学生の関心も高く、文系学部でもプログラミング学習熱が高まっています。
今回は、最強の将棋AIソフト「Ponanza」の作者、山本一成さんが教鞭をとる愛知学院大学にお邪魔してきました。
山本さんは昨年から愛知学院大学でプログラミングを教えられていますが、今年はなんとProgateを授業で使いたい!とご指名いただき、4日間の集中講義で学生さんに使っていただきました。
学んだコースは機械学習で大人気のPython!
一般教養科目ということで、参加者は1年〜4年まで学年バラバラ、また法学部や心理学部、経済学部などほとんどが文系学部の学生です。もちろんプログラミングは全くの未経験とい方が大多数でしたが、皆さんすごいスピードでProgateを進めていました。
学生からの質問に答える山本さん(写真中央)
京大の数学入試問題は3日Pythonを勉強すれば解ける
山本:「初日でProgateのPythonコースの4レッスン目まで進む人もいて、驚きました。夢中になってやめ時がわからず、休憩時間や夜もやる人も(笑)。昨年は私が出した課題を学生は調べながら自分で進めるしかなく、私はそれぞれの質問の個別対応に追われていました。今年はProgateのおかげでどんどん進めることができ、一番早いグループは3日間でProgateのPythonコース5レッスンを全て修了。さらに京大の数学の入試問題をPythonで解くことに挑戦することもできました。Progateのおかげで学習範囲が昨年よりだいぶ増えましたね。」
山本:「普通に考えて、京大の問題が解けるのはおかしいですよね(笑)?だって京大に入るには何年もめちゃくちゃ勉強しなくちゃいけないわけですから。それを、プログラミングをたった3日間勉強しただけで解けるようになる。つまり、コンピュータでチートしているわけです(笑)。コンピュータは人間の力を大きく拡張してくれるものなんですよ。」
指数的成長 x print(Hello python)
山本:「人間の世界では倍々で増えていくようなことってあまり無いですよね?例えば人間の身長が倍伸びるなんてあり得ないじゃないですか。ところが、コンピュータの世界では、1、2、4、8、16、32、64、128、、、という指数関数的な発展がよくあるんです。この指数的成長、コンピュータのビッグウェーブにどう乗っかるか。僕はPythonが圧倒的に効率が良いと思っています。」
コンピュータのビッグウェーブにPythonで乗れ!というわけですね。
「人工知能と指数的成長」について学生に語る山本さん
最後は各自調べてきたAIの未来について、一人一人プレゼンをして集中講義は終了。AIが人々の労働や価値観をどう変えるのかなど、全員が考えさせられる内容でした。
受講者インタビュー
E.T.さん 経済学部2年
もともとプログラミングには興味があり独学で勉強したこともあったのですが、「クラス」の概念が理解できませんでした。本やネットで調べてもさっぱりわからなかったオブジェクト指向が、Progateのスライドで一発で理解できたので、自分でもびっくりしました。将来は絶対にIT企業に行きたいです。
T.Y.さん 心理学部2年
高校や大学で情報系の授業はこれまでもありましたが、受けたから何か実際にできるようになるというものはあまり無かったと思います。今回は京大の入試問題をPythonを使って解いてみるという体験ができたのが良かったです。この授業でプログラミングがより身近なものになった気がします。今度はPythonでLINE botを作ってみたいです。
T.M.さん 経済学部2年
プログラミングは全くの未経験でしたが、ゲームが好きだったのでちょっとプログラミングに触れてみたいと思い受講しました。苦手意識がありましたが、実際にやってみると意外とナシでは無いなと思えました(笑)。スプラトゥーンみたいなゲームを作ってみたいです。
お疲れ様でした!
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