電子チケットの可能性、僕が目指す未来
はじめまして、電子チケットを普及させたい鹿です。
前回の記事から見てくださっている方はまたお会いできて嬉しいです。
↓前回記事
まだまだソレスキは改善していきますし、スケールのめども立てなければいけません。
しかしその前に、僕がなぜ電子チケットを普及させようとしているのか。
何を目指し、どんな想いで進んでいるのかを書き記させてください。
今後僕が迷ったとき、この記事を見返し、初心を思い返すために。
今後僕に共感し、一緒に進んでくれる人に僕の想いを伝えるために。
#ちょっとくさいのは許してください
↓作成中のイベントシェア特化型SNSアプリ”ソレスキ”のプロトタイプです。
電子チケットに興味を持ったきっかけ
なぜ電子チケットなのか。
それは以下記事にも記載ありますが、一言でまとめると「自分が参加するライブコンテンツに電子チケットが採用されていなかったから」
なんて身勝手な理由でしょうか。
当時、私は電子チケットの存在をなんとなく知っていました。
そして1ユーザーとして、絶対に便利なシステムだと思っていました。
なぜあんな便利なシステムを導入しないのだろう。
理由は考えても分かりません。
なので、動くことにしました。
「よし、自分で電子チケットを普及させて営業すればいいんだ」
もちろん簡単なことでないことはわかります。ですが、だからと言って動かないのももどかしい。
大層な趣味を持ち合わせている訳でもないので、プライベートな時間を電子チケットの普及に捧げるのも面白そうだと考えたわけですね。
この気持ちを40歳くらいになった自分がどう受け止めるかは未来の自分へのタイムカプセルとしておきます。今は今を全力で走り切る。
という訳でして、僕が電子チケットに興味を持った最初の1手は
こんな便利機能、なんで使わないんだろう?
でした。
電子チケットとは
ではここで、そもそも電子チケットとは何かということを振り返ってみたいと思います。
まず大前提として、僕が再三繰り返す電子チケットとは何なのか。それは辞書によると以下の定義で表されるそうです。
スマートホン・フィーチャーホン・タブレットなどに、興行の入場券の情報を取得するもの。また、そうしたサービス。紙での発券の必要はなく、情報を取得した機種本体がチケットとなる。入場の際は、QRコード・バーコードなどを画面に呼び出して提示する。デジタルチケット。デジチケ。電チケ。
つまり、”イベント参加時に必要な、所謂チケットを電子データとして取り扱うもの”ですね。
なぜ電子チケットというものが開発されたのか。それは開発者によって目指すものが変わるでしょうが、最初はこう考えられて開発されたことでしょう。
「IT化でなんでも電子データ化していってるけど、チケットって電子データ化とめちゃくちゃ相性良いんじゃないか?」
そして実際開発してみると、まだ制約こそあるがとても便利であることが判明したはずです。もともとチケットというものはデータとしての要素が大きいからです。
ぶっちゃけ、紙である必要はないんです。
そう考えると、今後何年かかるかは読めませんが、そう遠くない未来に紙のチケットは無くなるだろうと予想できます。
電子チケットが成してきたこと
そしてチケットの電子データ化は他の電子データ化同様、様々なメリットを見せます。現時点でわかりやすいものだと以下3点でしょうか。
・転売対策
・"適正な"流通の加速(友人間でのチケット分配や受け渡し)
・消費者(チケット購入者)とのコンタクト強化
転売対策はチケット販売における永遠の課題ですね。
紙チケットだと、手渡しなど足がつかない譲渡がしやすいため、転売も盛んです。
これが電子データだとどうなるか。
入場方法にもよりますが(スマホ画面に映るチケット券面を見せるだけだったり、スマホ画面操作による”もぎり”が必要だったり)基本的にはチケット券面のスクショでは入場できないものが多くなってきています。
以下はplayground社が手掛ける電子チケットサービス”MOALA Ticket”(もぎりの例として挙げております)
このような技術の進歩により、転売しにくい(転売によって手に入れたチケットでは入場できない)状況が作られています。
ただ、この転売対策という面でいうと、転売屋はあらゆる手段を用いて規制をすり抜けます。
例えばスクショがだめならチケットを手に入れたアカウントをそのまま渡すなど。とにかくいたちごっこです。
転売の防止には、技術革新だけでなく世論、雰囲気の醸成も必要なのでしょう。
そして、適正な流通の加速。これはある意味先ほどと対照的な話になってしまうのですが、チケットが電子データ化されたことにより譲渡がしやすくなったことが挙げられます。
この”譲渡がしやすい”というのは、正規手段を用いた場合の話です。
例えば上記のLINEチケットでは、持っているチケットをLINEの友だちに簡単に分配できます。
従来の紙チケットのように
・手渡しに行く
・郵送する
・イベント当日、現地で渡す
なんていう手間はかかりません。
チケットの電子データ化によるメリットとしては、この点が最も分かりやすく実感できるのではないでしょうか。
そして3つ目のメリットは、消費者(チケット購入者)とのコンタクト強化です。
電子データが持つ強みのひとつとして、データ収集、解析の効率化は欠かせないでしょう。
例えばチケットに関していうと、チケット購入者の「年齢」「性別」「居住地」「チケット購入履歴」などは大いに価値のあるデータとなり得ます。
※上記はあくまでも例です。実際の企業がどんなデータを収集しているか、そもそもデータ収集をしているかどうかは分かりません。
そのようなデータから、「どの層にアプローチすべきか」「どの時期にイベントを開催すべきか」などの予測が立てられるでしょう。
また、紙チケットだとチケットを売ったらそれで終わり。あとはイベントに来てください、という状況でした。
それが電子チケットとなると、電子チケットを販売するアプリ(LINEなど)が常時ユーザーとつながっているため、チケット購入~イベント当日やイベント後にもユーザーとコンタクトをとることが容易となります。
これでイベント当日までにエンゲージメントを高めるもよし、イベント後にイベント来場者特典などを配信して次への布石を打つもよし。と、興行主、ユーザーともにメリットを享受できます。
電子チケットが持つ可能性
ここまで、電子チケットが持つメリットとそれによって変わったことを紹介してきました。
ここからは電子チケットが持つ可能性(これ以上電子チケットがどう活用できるのか)について僕の考えを書いていきたいと思います。
といっても、何かたくさん秘策がある訳ではなく、僕が考える電子チケットの更なる可能性は一つです。それは、
コミュニケーションの促進
あまりに普通のことで拍子抜けしてしまった人がいたらすみません。
僕が知らないだけで、すでに似たようなアイディア、サービスが世に出ていたらどうか親切に教えていただきたいです。
#全力でそのサービスを応援します
#というか参加させてください
コミュニケーションの促進と一言で言っても、漠然とし過ぎですよね。少し深掘りします。
チケットは思い出の品であり、コミュニケーションツールである
何かしらのイベントに参加したことのある方なら、少しは共感してもらえると思うのですが、チケット(ここでは紙チケット)って、手元に来た時なんだか嬉しくなりませんか?来るイベントを想像してわくわくしちゃいますよね。
それに、同じイベントのチケットを持ってる人を見ると無条件に親近感を覚えて、なんなら話しかけちゃう人もいるかもしれません。それがオフラインであろうが、オンラインであろうが。
そしてイベントが終わると、チケットは思い出の品として残ります。それは例えばアルバムのように。まあ、捨てる人も多いと思いますけど。
つまり何が言いたいのかというと、チケットはただの入場券ではなくて、コミュニケーションツールなんです。
ただ電子データ化するだけだと、このコミュニケーションツールとしての価値が失われてしまう。
せっかく電子データ化するんであれば、コミュニケーションツールとしての活用も視野に入れるべきです。
そして、チケットによるコミュニケーションといえば欠かせない慣習があります。それは、チケットの譲渡、そして連番募集です。
チケットの譲渡とは
そのままの意味ですね。例えばイベントの日に予定が入ってイベント参加が出来なくなってしまった。
そんなとき、友人や知り合いにチケットを譲るというシチュエーションは想像ができると思います。
そして、インターネットはその文化を拡張させました。
Twitterで調べてみると、「チケット譲渡します。求)チケット代定価」なんてツイートが結構あったりします。
これはつまり、諸事情で参加できなくなってしまったイベントのチケットを譲る相手をTwitterで募集しているのです。リアルの知り合いにチケットを欲しい人がいなかった、とかTwitterのフォロワーは同じ趣味を持つ人が多いから貰い手が見つかりやすいとかあるでしょう。
ただ、友人に譲る場合もネットで譲り先を募集する場合も、チケットを譲る人は誰しもが必ずこう思うでしょう。
イベントを全力で楽しんでくれる人に譲りたい
連番募集とは
まず連番とは、チケットの販売方法の1つで、1つのチケットで複数席(例えば2席)の指定がされているものです。
連番チケットのメリットは、その複数席が連続していること(例えば2席であれば隣の席)
あとは、一緒に参加する予定の友人の分まで1人がまとめて予約・購入できることでしょうか。
そしてのちにユーザーが編み出したやり方なのだと思うのですが、イベント参加は1人でする予定だが連番チケットを購入し、連番の余り枠を、他のイベント(別日開催のイベントとか)のチケットと交換する、みたいなやり方をしている人も見かけます。マナーがどうとかはその界隈にもよるのでしょうが、Twitterで「#連番募集」とか調べてみると、結構出てきます。
上記のやり方(連番の余り枠を使ったチケット交換)にしろ、連番でイベント参加する予定だった友人が参加できなくなった場合にしろ、連番枠をTwitterで募集するというのは慣習化しているようです。
そしてそこでも募集主はこう思うでしょう。
一緒に(隣の席で)参加するなら、イベントを全力で楽しんでくれる人に来てほしい
なぜこんな話をしたか。それは、チケットの譲渡や連番募集がコミュニケーションになるからです。
チケットを渡した人と連絡を取るうちに仲良くなった
連番募集で一緒に参加した人と仲良くなってイベント後に打ち上げまでやった
こんなことが割とよくあるようです。
元々イベントで現地に集まった人同士、知らない人と仲良くなるなんてのは前からよくありました。
それはそうです。現地にいる人は同じものを好きなんですから。
そして話す話題は当日、そこにある(あった)のですから。
その過程が、チケットの受け渡しによって少し後押しされたというだけなんです。
でも、世の中はそんなに奇麗なことばかりではありません。
このTwitter(ネット)でのチケットの譲渡で、お金だけを受け取りチケットを渡さず雲隠れしたり、交渉成立し、当日現地で渡しますねと言っておきながらその場に行かない嫌がらせ行為などが散見されるのです。
そこで大手が乗り出したのが、公式リセール。
公式が安心、安全なチケットとお金の流通を担保するというもの。
安心、安全なのは大前提でもちろん素晴らしいサービスなのですが、今提供されているリセールサービスでチケット流通によるコミュニケーションの促進ができているサービスが見当たりません。
チケットを譲渡するにしても、譲り手と貰い手の間にコミュニケーションはありません。公式が仲介するので。
それに、連番募集に関してはもはやそんな制度は無いように見受けられます。(譲渡よりこっちのがコミュニケーション促進されるのに)
そこで、僕が普及させたい電子チケットサービスのビジョンが見えました。
リセール・連番募集をメインとした電子チケットをコミュニケーションツールとしても提供するサービス
です。
チケットとは、1人1人にとって大切な思い出の品です。
どんな事情があるにせよ、それを手放す、他人と共有するには気持ちが入ります。
安心・安全・便利を取るあまり、そこをないがしろにしてはいけないと思うのです。
チケットは、人と人とを繋ぐ、温度を感じられるものであってほしい。
ビジョンの実現に必要な事
熱く語ったあとに、めちゃくちゃ打算的なことを書いて終わります。
コミュニケーションツールとしての電子チケットを活かすため、リセール・連番募集をメインとした電子チケットサービスを提供する。
そのために、まずはSNSを立ち上げます。
#一応僕の中では筋道立ってます
チケットは思い出の品であり、コミュニケーションツールであると書きました。これ、写真とか音楽と同じなんです。
そして写真とか音楽はSNSになっている。例えばInstagramやTikTok。
なので、チケットのSNSを作ります。
#安直すぎる
まあ僕は凡人なので、天才的な世界を変えるアイディアを生み出せるとは思ってません。愚直に地道にやっていきます。
そしてSNSに着目した理由はもう一つあって、チケット譲渡や連番募集ってTwitter上で盛んに行われているんですね。
これって、Twitterがそれに向いてるからなんです。
理由は複数あると思うんですけど(オタク仲間はTwitterに多いとか、募集が見つかりやすいUIとか)、とりあえずはTwitterを意識したSNSにしようかなと。
そこで"ソレスキ"なんですね。
あれは今はまだただのイベントシェアSNSで、リセールも連番募集も何もないですが、そのうちソレスキがスケールしてから実装していく予定です。
もし僕が"コミュチケ"を作ってたころから見てくださっている物好きな方がいらっしゃったら、この辺りの展開に突入した時、にやりとしていただけるのかなと思います。
気長にお待ちいただければ幸いです。
あまりに長く書きすぎてしまったので、今回はそろそろ終わりにしようかと思います。
最後にもう一度、記事内にちょこちょこ出てくる”ソレスキ”というイベントシェアに特化したSNSアプリのプロトタイプURLを載せておきます。↓
PWA形式なので、ブックマークとしてホーム画面に置くことでネイティブアプリ(App StoreやGoogle Play Storeでダウンロードするアプリ)のように使うことも可能です。
アプリ内に意見投稿フォームもありますので、是非感想や改善点など頂けると幸いです。
それでは、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
また次の記事でお会いできることを楽しみにしています。
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