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問題解決の手順
まず前提として、僕自身が人一倍「義理と人情」を重んじるタイプであるというのが、事の原因の一つだと考えています。とはいえ、この価値観自体が問題ではありません。
まだまだ若輩者ゆえ、自分の基準を他人にも置き換えてしまうのです。そこは自分自身、人間的に成長していかないといけないところだと理解しています。
今どき「義理人情」というのを大切にしている人は少数です。その場が楽しければ、居心地が良ければ、そう考えるものです。
このあたりの価値観の違い、僕の人間的な未熟さが、今回のトラブルを巻き起こした大きな要因であると考えています。
自己中心的な思考の持ち主=嫌い
他人の幸せを考えれる人=好き
僕は言動ベースではなく、行動ベースで判断しています。人は言葉では平気で嘘を付きますが、起こした行動は嘘をつけないからです。
この記事の目的は、僕のツイキャス初回配信からの古参視聴者「F」が飛んだ件についての経緯を説明すると共に、僕自身が取れたはずの行動を考察していくことです。
Fを知らない人にとっても、人間関係に悩みを抱えている人や、問題解決の進め方に関しては参考にしていただけるポイントはあるかと思います。
Fの性格を表すエピソードがあります。
あるとき、仲間内で不義理を行なった人間に対し、僕が厳しく叱った場面がありました。
「Kさんは熱い人だから。ここまでしてきた相手に優しいですよね。自分はこんな風にされたら一気にどうでも良くなるタイプです。喧嘩になっても面倒だし」
Fはそう言いました。
僕はそんな風に考えたことがありませんでした。たとえ喧嘩になろうが、一度繋がった縁を大切にしたいからこそ、相手のダメなとこは直してやりたいし、俺も理解するように努力したいし、それが出来なかったら縁が切れるという発想です。
他人はどうでもいいです。内と外は明確に区別してます。でも、仲良い人(内)と他人(外)は別です。内にいる人たちには本気で向き合います。
僕は器用なタイプじゃないので、時にそれがトラブルを起こします。成長しなければならない要素もありますが、幼い頃から変わらない僕の性格です。
Fにとっては内も外もなく、最も大切なのは「自身の尊厳」だったのでしょう。だからこそ関わる人間がコロコロ変わり、その都度で陰口を叩くのです。それがFの変わらない性格なのだろうと思います。
以下、F飛び事件の時系列です。
ツイキャス配信
2023年2月、初回配信を行いました。
当初の目的は、「ローソク足の哲学」購入者限定の特別講義、質疑応答のためでした。最初の配信はとても緊張したのを覚えています。
回を重ねるごとに、YouTubeと違ってリアルタイムで視聴者と繋がれることに楽しさを覚えていきました。金が目的ではないので収益化もしていません。
次の配信目的が、「癒し」になりました。
色々と物事に取り組んでいたので、頭が疲れ切っているのが日常でした。そんな時に雑談配信で視聴者の方々と交流するのが最高のリフレッシュになっていたのです。
そんな中、Fという視聴者は特別な存在でした。ほぼ全ての配信に参加し、持ち味の「おふざけキャラ」で気持ち悪い発言をギリギリ許容範囲でコメントしてくるのが視聴者にも受けていました。ユーモアのあるコメントや軽妙なふざけ方で雰囲気を盛り上げてくれていました。
僕がツイキャス配信をしているとき(2023年2月~2024年6月までの17ヶ月間)、Fは毎回の配信に参加してくれていました。
24年1月には、僕が若手トレーダー2人と対決する「vs新世代」を開催しました。結果的に2週間で原資3万円を200倍の600万円に増やすことができた神企画になりました。生配信中に僕の全ポジションをリアルタイムで公開しながら、視聴者に解説しながら若手と対決するのはかなりプレッシャーがありましたが、終わってみれば最高に楽しかったです。
もちろん全勝というわけもなく、何度か損失を出す場面もあり、ドキドキわくわくを届けれたと思います。視聴者も一緒に稼いで楽しい企画になりました。証人は大勢の視聴者と対戦相手です。
3度の対面
僕は大阪在住、Fは埼玉在住という距離的な制約に加え、Fは平日仕事があり妻子もいるため、もともと頻繁に会える間柄ではありませんでした。
Fは「大阪行きたいです」「嫁が行きたがってます」と言ってくれることは多かったものの、具体的な話は一切ありませんでした。
お子さんが小さいこともありますが、一番の理由は「財布事情が厳しい」ことだと思い、僕が直接アドバイスをして稼いでもらったことも多かったです。
稼いだ金額は隠されていましたが、少ない金額ではなかったはずです。詳しくは後述しますが、日次300万円達成時のトレード内容の全てをリアルタイムで通話して教えたりもしてきたからです。※1円も受け取らず無償で行っていたので投資助言には該当しない
いくら稼がせても口数は増えるものの、具体的に行動を起こす気配はありませんでした。
とはいえ、一度は会ってみたいと思える特別な視聴者だったこともあり、僕からFのもとへ足を運びました。10ヶ月間で3度会いましたが、すべて僕から出向いており、新幹線と在来線を乗り継いで片道4時間ほどかけて行きました。
初対面のときは終始楽しかったです。奥様とは会えませんでしたが、奥様チョイスのお土産をいただきました。
ここにも人柄が表れていて、自信がない男が自分の女を他の男に会わせることができないのはよくあることです。当然、僕は自分の女を紹介しました。ちひろさんにも綺麗な奥様を紹介していただきました。
しかし、2度目の再会時は残念な気持ちが残りました。この日は僕が東京で打ち合わせがあったので、終わり次第に埼玉のFの最寄駅で会う約束をしていました。
「嫁からLINEが~」
「子供が~」
「寝かしつけが~」
家族都合を何度も強調し、早く帰りたい雰囲気を醸し出していたのです。
Fが家族を守る身であることは、こちらも理解しています。それでも、遠方から出向いた立場としては、もう少し時間を共有したかったのが本音でした。
どちらにせよ、Fの最寄駅からの終電が20時だったので、ギリギリまで話したとしても非常識な時間にはならなかったはず……。
会えた時間は、17:00〜19:00の2時間ほど。日帰りだったので、この日は移動8時間会話2時間でした。大阪東京間の「のぞみ」のほうが長く一緒にいました。
「うち泊まれますよ、部屋空いてるんで」
「うちの庭でバーベキューしましょう」
Fは普段の通話でよく言っていたので、泊まりでも大丈夫なように調整していたのですが、いざ本当にチャンスが来たら家も紹介してくれませんでした。家からすぐの道路までは案内してくれました。
この経験を通じて、オンライン上で親しく感じていた関係でも、実際には生活環境や価値観が異なることを痛感しました。今後は、相手の置かれた状況を想像しながら、相互の理解を深められるコミュニケーションを模索したいと思います。
グループ崩壊の立役者
翔という若手がいました。彼は二十歳の大学生です。
トレード初心者でしたが、分からないなりに沢山質問してくる子で、その熱量が気に入って仲良し会のメンバーに抜擢していました。
2週間で原資3万円を600万円に増やして神企画(ツイキャス生配信)になった「vs新世代」の若手枠の1人でもありました。
トレードするときに僕と逆ポジションを張って負けることが多かったことから、当時は「逆神」という大変光栄な異名を獲得していました。
そんな翔をバカにするノリでFは笑いを取っていました。
それでもめげずに僕に質問を投げかけて、教えを吸収していきながら急成長していきました。僕のことをリスペクトして、半ば強引に会いに来たりしていましたが、彼の不器用なりにも一生懸命なところが可愛かったので、成長が目に見える形で表れてくれたのは本当に嬉しかったです。
彼が月収40万円を達成した直後から、翔をバカにしていたFの態度が手のひら返しを始めました。かと思えば、トレード以外に関しては必要以上に煽る。
「いまのチャート的にどっちに行くと思いますか?」
「さすがです!先生!」
「なんで入ってきたんですか?今日は指標ないですよ?」
「翔さん、トレード以外の雑談しないですよね?」
翔の明るい性格で笑いに変わってましたが、この件でメンバーから複数の意見、相談が寄せられました。
翔に限らず他のメンバーに対してもいじることで笑いを取るタイプでしたが、時には「いじり」を超える発言をしていたので、みんなが可哀相で僕が代表して反撃するときがありました。
いつも「あ……」というリアクションしか返ってこなかったです。
自分が攻撃するのは好きだけど、自分が攻撃されるのはダメージを受けるタイプです。
K:いつもFさんがみんなにやってるのはこういうことですよ!
F:モウシャベラナイデス
F:ニンゲンカンケイムズカシイデス
思考停止な返事がくるのはパターンでした。
基本的に反省、改善ということには取り組まない人柄でした。
赤ちゃんオムツを爆買い(6月3日)
Fのお子さんが生まれた日、コロナの影響で出産時の立会いが出来なかったため、僕の配信で出産祝いをしたのです。あの時は本当に嬉しかった。その一件でFのお子さんの誕生日を覚えていた僕は、今年も誕生日に祝いの言葉を贈りました。
そして、誕生日でも何でもない日だったのですが、僕からのサプライズとして赤ちゃんオムツ数ヶ月分をプレゼントさせていただいたのです。僕は昔から周囲の人間が子育てしている時は、絶対に必要な消耗品である赤ちゃんオムツの爆買いをしていたので、Fにも同じことをしたかったのです。
いつも頑張っているFの奥様、お子さんが喜んでくれると嬉しいな、そう思ってプレゼントさせていただきました。
最後まで奥様ともお子さんとも会うことは出来ませんでしたが、健康で幸福な日常を送れることを祈っています。
仲良し会の発足(6月6日)
2024年6月頃からツイキャスの配信が停止したと思います。じつはこの会の発足が原因でした。具体的なメンバーは伏せますが「配信で普段からコラボしていた人たち」で構成されていました。
他にもコメントで盛り上げてくれる視聴者の人たちも沢山いらっしゃいましたが、「頻繁にコラボ配信で話していた人たち」だけを選出していました。Fも一員でした。
目的は、雑談+仲良し会メンバーのトレード力の強化でした。気の合う人たちと同じレベル感で話したり、遊んだりしたかったからです。
発足当時は最高でした。常に誰かと誰かが話していたので、気の合うメンバーと話せる環境が整っていました。近場のメンバー同士がオフ会したり、目的に合うコミュニティになっていました。
僕は全国各地のメンバーの全員と一度は会っています。Marimという若い子だけが「爆益を出してから会いたいです!」と言ってくれているので、今後の成長と会える日を楽しみにしています。
「わかめの味噌汁ラヂオ」を主催していた、わかめさんも一員でした。わかめさんの地元の茨城県で日本三大花火大会の一つ、土浦花火に合わせてメンバーが集まったこともあります。
茨城は埼玉から近いということもあり、当日はF家族も来れる予定で、そのために全員で協力して段取りを組んでいました。席数の問題があるので段取りが崩れると台無しになってしまうからです。
この時もFの対応は最悪なものでした。
わかめさんが「抽選なので期日までに申し込みお願いします!」と、何度も発言していたのですが、「スイマセン〜ワスレテマシタ〜」と一言だけで終わらせていました。
K:Fさん家族にも来てほしいですけど、息子さんまだ小さいから花火の爆音とか怖いかもしれないですね
F:うちの子どっしりしてるタイプなんで大丈夫ですよ〜。花火見せたいです。行きたいです
K:本当に大丈夫ですか?ちゃんと奥さんとも話して、無理そうだったら段取りあるんで期日前に早めに言ってくださいね!
F:全然大丈夫ですよ〜。花火を嫁にも見せたいですね。みなさんと会えるのも楽しみです〜
口では聞き心地のいいセリフを並べて置きながら、結局は何の行動も起こさなかったのです。もはや家族に対する気持ちも嘘なのかもしれません。
やはり、「言葉は嘘をつくが行動は嘘をつけない」というのは、良くも悪くもその人物の性格が証明されるものです。
僕らは抽選申し込みしていて、わかめさんが強運でチケットを掴み取ったおかげで集まれることになりました。当日は悪天候+人材問題で中止になったのですが……。それでも茨城で集まれて楽しかったです。
不特定多数が聴いている場では話せない、クローズドな会ならではのプライベートな話が多かったです。みんなでトレード会を開いたりもしていました。
若手2人が頭角を現してくれたのが嬉しいですね。単純な月収だけで見ると、あの子たちの年齢平均の4倍ほどは稼げるようになりました。
悩みを相談する(9月)
僕がFに、Rさん関係のことで相談しました。結構悩んでいたので1日じゃなくて何度も相談していました。簡単に言えば「Rさんと仲良くなりたい」という話でした。
FはRさんと同い年で、お笑いコンビのボケ(F)とツッコミ(Rさん)のような関係で、2人の会話は非常に面白かったのです。
Rさんは僕を尊敬するがあまり会話がかしこまり過ぎていて、僕としても少しテンションが合わせにくく苦戦していたのです。Rさん自体は好きだけど、2人きりで話すときに若干気まずい問題がありました。
そこでRさんと特に仲が良いFに、具体的な困るタイミングだったり、エピソードだったり、どうすればいいと思うかを相談していました。
相談してもまともな回答は貰うことができませんでした。
「ソレハRサンガワルイデスネ~」
「Rサンノコミュリョクカイゼンガヒツヨウデス~」
「Kサンヲソンケイスルガアマリヘンニナル~」
K:Fさんが思ってるより真剣な悩みなんですよね
F:Kさんが言ってたと言うとRさんも余計に気にしちゃうと思うんで、自分からってことで説教しておきますよ!
この時は本当に良い人だと思ってました。普段はふざけてるけど、それはあくまでキャラであって、本当に困ったときは頼りになると思いました。
数ヶ月後、Fの協力は一切ないまま、僕ら同士ですっかり仲良しになれたRさんと2人で話しているときに真実は判明しました。
R:なんか前にFさんがめっちゃ「Kさんが話しづらいって言ってますよ」って言ってきた時期があったんですよ!
K:あの時期じつはFさんに相談してたんですけど(中略)、俺の名前は出さずにF個人の考えとして、友達として説教するって言ってたんですけど!?
R:あー、ガンガン名前出してましたよ。なんならFからの意見なんてなかったですからね
K:え、話しづらいってのは聞いたのに、事情とかそん時の俺の思いとかは聴いてないんですか?
R:聞いてないです!Kさんが話しづらいって言ってるから普通に話せって言われました!
これもFの人柄がわかりやすいエピソードです。
Fの仕事中にKが日次300万円を達成、全過程をリアルタイムで電話で教える(10月)
僕は話しながらチャートを見ていたのでトレードチャンスが来る毎にリアルタイムで伝えながら雑談していました。
「なんでわかるんですか?」
「言ったとおりになるから怖いです」
「じつはミラトレしてました」
「お金が増えました、ありがとうございます」
Fがそういう度に根拠を話しました、全力で。
エントリー前のシナリオ構築(こうなったらこう、あっちになったらこうする、のような準備)の段階から話していて、実際にそうなったからエントリーしたと丁寧に説明していました。
①エントリー前のシナリオ
②ロットの考え方
③エントリータイミング
④利確目標と損切基準
⑤実際の決済タイミング
すべてを伝えていました。
簡単に言うと、電話中に達成した日次300万(実働は3時間ほど)のトレード詳細を解説付きで包み隠さず伝授したということです。もはや個別コンサルみたいなノリでした。
これはこの日に限らず、約半年間のなかで何度もトレード会はありました。Fがミラートレード(通称ミラトレ、鏡のように僕のポジションを真似してエントリーから決済まで行うこと)で稼いだことも一度や二度ではありません。
※先日、初の事案としてミラートレードが投資助言に該当するとして逮捕された事件がありましたが、僕は仲良い人に稼いで欲しかっただけでお金取ってないし、雑談の延長で解説してただけなのでセーフ
ミラトレに限らず、トレードのコツを色々と教えていたのですが、まったく取り組んでくれなかったことも不満に思っていた部分です。
普通に話すには楽しい人ですが、真剣な会話でもおふざけキャラのままで接してこられるは迷惑でした。
Fは真面目な話のときもおふざけキャラを貫いていました。もしかすると、緊張や知識不足を隠すための防衛反応だったのかもしれませんが、結果的には建設的な対話が困難になっていました。
「Fさん、おふざけキャラ的に常にふざけなあかんとか思わず、聞きたいことあれば聞いてくださいね」
そう言って、僕なりに話しやすい空気にしようと試みたことも何度もありました。
「イチヒャクヤリタイデス」
「ムズカシイデス」
「1プンアシト5フンアシデマヨッテマス」
ロボットみたいな喋り方で何度も同じ質問が来ました。返答が来るたびに解決策を提案するものの、全然取り組んでくれないからです。僕は同じ話を続けるのが嫌いで、思考停止の会話が非常に苦痛でした。
一方で、僕の話を聞いて取り組んでくれた若手2人は結果を出し始めて、Fと仲良しのRさんも熱量が上がっていました。
こちらがいくら必死に対応しても、相手によってはこちらの気持ちは無下にされるということを学びました。今まで気持ちでぶつかれば相手も気持ちでぶつかってくれるという人間関係が多かったため、こういう現実もあることを知れました。
Kが原因不明の鬱状態に(11月)
鬱的症状に陥っていると自覚したのが11月でしたが、思い当たる節は仲良し会発足から3ヶ月ほど経過したときからありました。
なんだかモチベーションが落ちるし、行動力が落ちているし、思考力も落ちていて、YouTubeを久々に撮ろうと思ってもなかなか取り組む姿勢に持っていけないようになっていました。
最初はただ単にやる気が出ない時期だと思っていて、やる気が出たら頑張ろうと思ってグループ通話の参加頻度が高まっていました。
本当に高頻度、ほぼ毎日話していました。
Fの仕事時間(職種は伏せますが、仕事内容的に家より仕事中のほうが話せた)に合わせて朝5時から仕事終わりの18時頃まで話し、Fが帰宅してからも夜から話せる他のメンバーと話したりして、1日20時間ほどグループ通話を繋いでいた日もありました。
僕が会食や祝い事、女と買い物に出かけたり、食事に行ったり、旅行などで忙しいとき以外は、ほぼ毎日何時間もグループ通話で誰かしらと話していました。
3ヶ月目あたりから、メンバー内でトレード熱量が高い人と低い人で差が生まれ始め、熱量が低い人たちに僕がキツく叱ったこともあり、話しづらくなったメンバーの参加頻度が低下しました。
そういった経緯から、仕事中に安定して話せるFとの会話が増えていきました。
Fと話す内容は、本当に何でもない雑談です。雑談の中で知識が入ることはありません。少しでも勉強になる話を僕が始めると一気に反応が悪くなるからです。
僕は思考停止な会話、毎日同じ話題、行動を起こさない奴の言い訳、などが非常に苦手です。Fが真面目な話が苦手ということもあり、気を遣ってFの好みの話をするうちに憂鬱な日々が続いていました。
客観的に見れば「じゃあ話すなよ」となると思います。僕も他人だったら同じことを思うはずです。
たしかに話している瞬間から嫌だったら気付きやすかったです。ですが、話している瞬間は会話内容というより「仲良い人間と時間を共にしている」という事実が主観的には楽しかったのです。
でも実際は気を遣い続けていた。他のメンバーに相談したこともありますが、みんなが口を揃えて「あの人は無理だから僕たちに話してください」と言っていました。
気を遣って話を続けるほどに、無気力状態が加速していきました。
育休終了までに案件(11月19日)
いつも「オオサカイキタイデス」と口では言うものの、一切の行動がないので信じてませんでした。メンバーが埼玉の隣県に出向いているときですら「アイタイデス」と言いながら一切動くことはなかったくらいです。
基本的に口先だけの人物なのですが、この時はいつもと雰囲気が違いました。
嫁が来年の◯月に育休が終わるので、それまでに家族旅行したいなって話してたんですよ〜。嫁は前から大阪行きたいって言ってますし。2月くらいですかね~
という具体的な話が出たのです。
ちょうどANAが国内セール中で、大人2名往復約10万円が4万円ほどになるチャンスだったのでFに伝えました。
僕はその間に自分の分の旅行手配も進めたかったので、再度Fに本当に来るのか確認しました。
2月に来ると言われていましたが、僕も2月は旅行に出るからです。日付が被らないように調整する必要がありますし、もし来ないのなら僕の都合だけで日程を決めれるからです。
「2月の頭らへんで考えてます」
行けない可能性があるなら今のうちに言っておいてほしい、と話した返答がこれだったので、今回だけは本気なのかと思いました。本当に来てくれるなら絶対良い思い出になるようにしてほしかったので色々と考えました。
そして、僕はすぐに行動を始めました。
・赤ちゃん連れでも楽しめる大阪旅行を考え
・奥さんの負担を減らすために女の子も数人呼び(子供好き)
・赤ちゃんが動き回っても大丈夫なように会員制個室の店を抑え
・移動時も気を遣わせないようにRさんが運転手を務めてくれる
そのように話が整っていました。奥さんが行きたいところを案内しつつ、任されたときは僕にしか案内できないところに連れて行こう。
あとはFから日程の報告を待つだけです。
行く行く詐欺(11月21日)
ANA国内セール最終日前夜、電話ではなくチャットで連絡がきました。
「延期させてください。また電話の時に詳しく話させてください」
次の日に電話して来れなくなった理由を聞くと
自分と嫁は行きたいです
でもこどもが無理っぽい
こどもが1時間飛行機は落ち着いてない
最近は夜も寝ないし
暴れて泣いて大変で
どこかに連れていくってのは厳しい
ということでした。
でも、他の大阪メンバーが来れなくなった事情を聞くと「嫁が〜」と言っていました。僕は子供が理由でいけないと聞いたのに。
土浦花火の時なんて、うちの子は他の子より落ち着いてるって言ってたんですけど……。もしかしたら2週間で変わったのかもしれませんね。
「行く行く詐欺して申し訳ないです~」
Fが家族旅行で富士急(11月25日)
子供が暴れてどこかに連れて行くのが厳しいFさん。
富士急ハイランド(山梨県)には家族旅行に出掛けていて、それを自慢するかのようにグループチャットに写真を貼ってきました。なかなか挑発的な行為だと思いました。
埼玉から近いからでしょう。車移動の日帰りでも行けます。たしかに、大阪よりはハードルが低い。とはいえ、車移動でも2時間以上は掛かります。1時間じっと出来ない子供に2時間越えはもはや虐待です。
つまり、本音の部分では子供の問題ではなく、「お金の問題(旅費等の兼ね合い)」なんだろうなと思いました。
Fは普段から都合が悪くなったときだけ「こどもが〇〇で……」という癖がありました。
2度目の再会のときも「嫁から子供が暴れて泣きそうってLINEがきました」「最近は両親揃ってないと子供寝てくれないんですよ」と言われたので、気を遣って早めに解散したのです。
本当に子どもが大変だったら、毎日雑談してるときに「子供を連れて出掛けると暴れて大変なんです」と言ってくるタイプです。
事実、奥さんに対しての愚痴、相談は何度も受けたことがあります。この行為自体は全く嫌ではありませんでした。むしろ愚痴をもらしてくれるほどの関係性になれたのが嬉しかったです。
子供を言い訳に使うのは卑怯ではないでしょうか。
「もう少し余裕ができたら行きたいです!」
「大阪行きたいんですけど、爆益を出すまで待ってください!」
そう伝えてくれたらどんなに良かったか。
根本的に自分が責められるのが嫌いなタイプですから、自分は悪くないと取り繕う癖があるんです。
「12億円当たったら飛んで行けますね」と語っていたので、本音の部分が金欠問題であると察しました。
僕のミラトレで稼いだお金は、どこに消えていったのでしょうか。
鬱症状改善作戦(11月23日)
時系列が前後しますが、実は水面下で「原因不明の鬱」の原因が判明しつつありました。それはRさんと二人で通話していたときのことです。
Rさんは、仲良し会の一員で、楽しい雑談もできたうえで、トレードの話をしたり、僕が会食の場や勉強したことで知り得た情報を聞いてくれたり、真剣な話にも付き合ってくれる人です。
僕がとても良い情報だと思って話しても、人によっては難解なことには興味を示しません。
そんななか、そういった話でも付き合ってくれるRさんとの真面目会が楽しくて、テンションが上がって深夜3時まで話し込んでしまいました。
K:Rさんとはトレードの話も出来るから嬉しいです!なんか最近ずっとこういう話できてなかったんで!Fさんがいたらこういう話できないですからね
R:あーダメですよ、あの人は。ふざけていい時とふざけたらあかん時が分かってないですからね。またムズカシイデス言うて一瞬で話終わりますよ
ふとしたRさんとの会話で、ひとつの仮説が浮かびました。
Fと話していると弱体化するのでは?(11月23日)
この仮説に辿り着いた根拠は以下の通りです。
話すことが習慣になり話せない日が申し訳なく感じていた
普通に話すと楽しくて苦労より楽しさに逃げるクセがついていた
本当に話したい話ができず精神的にキツくなっていた
行動力がない人の価値観に触れすぎて悪影響を受けていた
Fのレベル感に合わせて会話することで頭を使わなくなった
これこそが悪循環を生んでいる原因であり、一刻も早く改善しなければいけない問題だと仮説を立てました。
僕が何より精神的にダメージを食らっていたのが、以前は出来ていたことが出来なくなっている現実でした。何をするにしても面倒臭いし、何かを頑張ろうと思っても行動できない、無気力な状態。
この仮説が正しい場合、上記の悩みの種が消えることになります。それは本来の自分のスタイルに戻れるということで、うつ症状も恐らくは改善されるでしょう。
注意点としては、この段階で断定してしまう人が多くいますが、この段階(仮説が想いつく)で原因特定として決めてしまうのは早いということです。
もしかすると、もっともらしい理由を見つけて自分の非を他人のせいにしているだけかもしれません。
なので、仮説を立てたら検証することが大切です。
作戦大成功(11月23日~12月3日)
この仮説をRさんとの会話で伝え、僕は「グループ通話の参加頻度を落とします」と宣言しました。だらだら試しても仕方ないので、期限は2週間に設定しました。それで改善しないなら単純に自分のせいです。
Fとの会話を断って、それでも僕の症状が改善しないなら他に原因があり、改善したとしたら仮説が事実だったということになります。
電話断捨離1日目、習慣だったものを急に断ち切るのはつらかったです。電話したい欲はあるものの頑張って堪えることで女との時間も増え、女に僕の考えを話しまくった結果、新しい洋服関連の事業プランまで浮かんでしまいました。
電話断捨離2日目以降~、先輩方との会食に出掛けたり、Fが参加できない時間にRさんと2人で話したりして、みるみる症状が改善されていきました。
Rさんとの会話のなかで、「おー!Kさんが変わってますね!以前のKさんに戻ってきてますよ!」と、僕が何かを報告するたびに褒めてくれたのも嬉しかったです。Rさんは褒め上手です。
電話断捨離をしてからは本来のライフスタイルに戻って感動しました。
かなり良い家に住んでることも実感して、うちの猫ちゃんたちと遊んだり、女を連れて街に出掛けることも増え、たくさん食事したり買い物したり、好きなファッションも楽しめるようになったし、何より頭を使う習慣が戻ったことによってトレードや事業にとって絶大な効果がありました。
検証は成功し、仮説は事実だったと証明されました。
Fが気まずくなってるのを察したKが普段通り話せるように誘う(12月4日)
僕の症状が改善し始め、色々と行動を開始していた一方で、Fの様子がおかしくなっていきました。
Rさんは気を遣って「Fさん仕事中の電話付き合いますよ」と、グループチャットで頻繁に誘ってくれていました。
最初の数日間はFの仕事中にふたりで普段通り会話していたようなのですが、日を追うごとにグループチャットでの返事の仕方が明らかに雑になっていきました。
Rさんを無下にする態度が非常に腹立たしかったですが、原因は僕かもしれないと思いました。Fの行く行く詐欺と同時に、僕の鬱改善作戦が開始して話さなくなったため勘繰りが入ったのでしょう。
状況を改善するため、僕とRさんが食事に行った帰りに、久しぶりにグループ通話の提案をしました。
Fからもすぐに返信が届き、グループ通話で話しました。いつも通り話したつもりでしたが、あまり盛り上がりに欠けた回になりました。
Rさんから「KさんもFさんもぎこちなさ過ぎて笑ってまいました」と言われたので、僕が内心でFの人間性に不満を感じていたのが態度に出ていたのかもしれません。
もやもやした状態で普段通り話すのではなく、あの場で気を遣わずストレートに現状の状況と思いを伝えたほうが良かったのかもしれません。
そうしていたらもう少し違う未来があったかもしれない。そう思うと後悔が残るのが本音です。
解散宣言(12月12日)
僕の提案をグループチャットで書き込みました。
K:そろそろグループ無くして各自努力する期間にしましょう
F:分かりました。最近低浮上で申し訳ないです
K:次回「飛ぶやつの心わかってみた」楽しみにしてます
F:任せてください
しんみり終わるのも寂しかったので、Fのキャラに合わせてみました。
続いて「明日開催ですか?」僕がそう聞くと、急に返信が無くなりました。
終わるにしても、終わり方も大事だと思っていたのです。しんみり終わるのも嫌だし、喧嘩別れみたいになるのも嫌でした。
僕としては、Fが嫌いになったから解散したかったのではなく、グループがあると互いに気を遣って電話をし続けたり、悪循環を生む原因になってしまう、だからその環境を断とうという発想です。
グループ解散しても、話したいときは話せばいいし、いつか本当に大阪旅行に来ることがあれば案内するし、縁を断つ必要はないと考えていました。
長い付き合いをしてきたので僕は一方的に情が湧いていたのですが、あちらはそういうタイプではありませんでした。
円満解散の提案を断られる(12月13日)
前日の返事が無視されていたので、長い付き合いをあれで終わらせるのか?と、少し苛立ちもあって少し高圧的なチャットを入れてしまいました。
K:なんで無視されてるのか分からないんですけど、話す気があるのかないのかだけ5分以内に返事ください
F:厳しいです。遅れてすいません
K:厳しいってのは話す気ないって意味ですか?話したいけど状況的に厳しいんですか?
返信はなく、グループチャットはこれで終わりです。
なかなかプライドが高い人だったので、他のメンバーが見える場では返事しにくいのかと思い、個人チャットを送りました。
K:グループで話しづらいなら一対一で話しますよ
F:kさんお気遣いすみません。話したいのですが今日休みもらってまして!病んでるとか飛びたい訳ではなくて、最近雑用仕事ばかりでタイミングが合わせられない感じでした
やはり、個人では返事をくれました。
なぜか最近はタイミングが合わなかったと主張してきましたが、僕は電話断捨離をしていたので誘っていませんし、低浮上だったことも指摘したことはありません。
K:休みでも少しくらい話せますよね。最近の態度の急変は目に見張るものがありますが、それは別にどうこうするつもりはないんですよ、むしろ逆です。長い付き合いがあるから提案してるんです、後腐れないように終わりたいし義理として時間作ってるんで、ここでタイミング合わせてくれませんかね
F:話したくないわけではないです。今日厳しいです。すみません。
K:そういう態度でくるわけですか。後悔しないんですね
以降返信はなく、これがFとの最後のやり取りになりました。
「Kさんにちゃんと連絡したほうがいいですよ」
「言葉足らずのチャットだと伝わらないので、直接しっかり話したほうがいいんじゃないですか」
これは以前、Fがコミュニケーションに悩む若者に助言した言葉です。
他人の礼儀には厳しかったのですが……。
最後の円満解散を無視される(12月17日)
円満に終わるために話したいと持ち掛けたのが13日の金曜日でした。返信がなくなったことで、完全に飛んだのだと思いました。
でも、やっぱり最後こんな終わり方は嫌だったので、この終わり方だと他のメンバーとも今後関われなくなってしまいます。だから少し希望的観測で考えるようになっていました。
金土日が休みとして、16日の月曜日になったら「今日なら話せます」と連絡をくれるんじゃないか?
その願いは叶いませんでした。
そして、17日火曜日の10時頃
K:4日経って弁明もないですが、このままだと最悪な終わり方になりませんか。11時まで時間作ってるので、事情があってのことなら説明してください。Rさんが居たほうがいいなら3人グループ作ります。
返事はありませんでした。
もしかしたらアプリごと消したのかと思い、XのDMでも同様の文章を送りました。その時に見たプロフィールとポストが、まさにFの人間性を表していました。
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人の本質は変わらない
今回の件で分かったことは、価値観と目的の大切さです。
面白おかしくふざける人は大好きです。場が盛り上がりますからね。言い換えれば、「ふざけられる人が好き」ということになります。
一方で、ふざけた人間は嫌いということにも気付けました。この微妙な違いを感じるためには、「普通に話すにはいい人」みたいな補正は外したほうがいいことも理解しました。
話して楽しい人と、本当に気が合う人はイコールではないです。
そこで、ひとつの結論が出ました。
話して楽しい人とは「一定の距離感」があれば問題ないが、仲良くなろうと距離感が近くなると問題が生じる。
反対に、最初は話しづらい人でも、互いに近い「目的」「志」「人間性」があれば、距離感が近付くほどにいい関係になっていく。
読者の方で山仕事をされている方から、僕的に心に響いた分かりやすい例え話をいただいたので引用させていただきます。僕の幸運を願って「777円」のチップまで添えていただきました。
読ませて頂きました。山仕事をしています。木で例えるなら、木を育てるためには間引きをして光を当て、伸ばし、そして更に間引きをし木同士の距離感を空け太らせながら伸ばしていきます。木でも近すぎて、揺れた時ぶつかったり傷が入ったり折れた時他の育っている木をダメにします。距離感大事です。
今後、僕がコミュニティを作るとすれば、「同じ目的」を持った者、互いを尊敬できる者、信頼できる者だけで構成しようと思いました。
偉大な人物、デヴィ夫人が真理を説いています。
愛して愛して愛して大好きな男性が年収200万円。愛がない男性が年収200億円。どんなに愛してても、他の人の生活を見る、他の人の住んでいるお家を見る、他の人が着ているお洋服を見る、だんだん愛は失われていきます。
でも200億の人と結婚すれば、愛がなくても「尊敬」と「信頼」はある。そうすると次第に愛は生まれます。
仲良し会の発足時のコンセプトは、「雑談できるメンバーのトレード力を上げたい」ということでした。暇潰しも出来つつ、トレードも頑張る。これが失敗でした。
いつしか雑談がメインとなり、雑談をしながらも成長の努力に励む者と、たんなる暇潰しに利用する者とで、僕の中で「尊敬」と「信頼」の格差が広がりました。
全体としては失敗でしたが、仲良し会メンバーで伸び始めた子たちは、雑談と真剣モードの切り替えが出来るタイプでした。
メンバーの一員だった19歳のMarimさんなんて、バイト終わりに何時間もウォーキングしながらビデオ通話で景色写してくれるし、雑談の流れで僕が急に大事な話をし始めたときは切り替えて真剣モードになっていました。今もトレードを頑張っています。
こういう子だけを結集させたいですね。
おわりに
目の前にいたら半殺しにしてるくらい喧嘩を売ってきました。人生経験が浅いため想像力に欠けるのでしょう。
保身のために口先だけを動かして、ケジメの取り方も分からない。男として本当に情けない奴ですが、一度は笑いあって飯を食った仲です。
Fにも事情があったのかもしれません。生まれ育った環境も違うので理解し合えない部分も多かったはずです。僕に気を遣っていた部分もあるでしょう。今回の件、このnoteをアンサーとして許したいと思います。
僕なりの最後の温情です。僕の思いは伝わったと思うので、また喧嘩を売ってくることはないと信じてます。
このnoteを最後まで読めた人は僕と感覚が近いと思います。だって1万文字超えてますからね。感覚が近くないと読み進める前に離脱しますよ。
いま悩んでる全ての人に伝えたいのが、嫌なことが起きても自暴自棄になっちゃダメってこと。あとは、気を遣いすぎるのは良くないってこと。
自分の力で解決できない問題も多いです。そんな時は、冷静になって原因を考えてみてください。今まで考えてもいなかった角度に原因があることも多いです。悪循環を断ち切る勇気を持ってください。
最後まで読んでくれた僕と感覚が近い皆さん、なんだか最近治安も悪いし、世の中全体暗い雰囲気で毎日が大変ですけど、お互い頑張って生きていましょう!
ありがとうございました!