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USP ユニーク・セールス・プロポジションVol.3

新事業の開始、新商品の発売など、
新しい取り組みを行う場合に勘違いしやすいことは、
聞き手は、話し手ほどの意識を持っていないということです。

満を辞して発売(発表)した情報は、
悲しいほど無碍に流れていくという経験は誰もがあると思います。

なぜなのか、聞き手(相手)はいつも忙しいし、
興味を持っているわけではないし、
行動するメリットを感じない。

つまりは、それがとても素晴らしいもので、
今すぐにやらないと勿体無いものであっても、
それは、今の私には関係ない。
売り手側の了見だと思われる確率がとても高いのです。

そこで、Launch時には、Sales Missionを考えるべきです。

ここでいう「Mission」とは、戦略を意味します。

戦略です。
戦略とは戦いを略すと書きます。

ソーシャル時代以降、
富にコミュニケーションは発信側が強くなっている傾向があります。
決められた、限られた状況で、自分の言いたいことを目一杯発信する。

相手は、意識が低い上に多くの情報について来られず
「置いてけぼり」になってしまう。


セールスによくあるシーンです。

「この度、我が社で開発した商品は、○○で、××なことで、△△を実現し、**なこと間違いなしです。是非、$$$なこの商品「###」を…、」

「ああ、ちょっと忙しいので、またメールでも送っておいてください」


情報が多すぎるのです。

例えば、ターゲット

誰に対しても、何に対してもという八方美人体制では、訴求が弱く反応率が弱くなる。 

ポジショニングを明確にする。 

もっと過激な言い方をすれば、「誰でも」ではなく
「誰でもではない」にフォーカスするのです。 

もっと言えば、誰を無視するのか。 

もっともっと言えば、誰に対するアンチなのか。


「ユニクロ」

一般的なアメリカン・カジュアルウエアストアであったユニクロは、
三菱商事と共同でフリースという製品を生み出したことで、
業態を一変させました。

今ではお馴染みになっているファストファッションの第一人者は、
フリース製品をローンチするにあたり、
ロゴやショップ形態も変え、宣伝戦略も統一しました。

「フリースのユニクロ」 
フリースを買いにユニクロにきてください。

店に来れば、ジーンズもアンダーウエアもキャップも
その他商品も売っていますが、

発信はただ一つ「フリース」

戦略は大成功し、
その年の父親参観では、色違いのフリースを着たお父さんがずらっと並んでいたとも言われます。

今では、この手法はユニクロのお家芸のようになっています。

「Asahi ワンダ」

缶コーヒーは、そのマーケットの大きさから、
飲料メーカーがしのぎを削るアイデアが見られます。
その中でも、サントリーの「BOSS」とコカコーラの「ジョージア」のシェアは高く、牙城を崩すことは不可能とも言われています。

2002年以前は、缶コーヒーブランドで圧倒的な差をつけられて売り上げ5位だったAsahiの「WONDA」は差別化により、2強に迫る3位まで浮上しました。

その戦略はこれ

「朝専用缶コーヒーWANDA」

缶コーヒーの需要をマーケティングして、対象者を「朝缶コーヒーを飲む人」に限定した。

実は、コンシューマー側はそれほど2強の味に拘ってはいなかった。

他メーカーとの差を「朝」に見出したのです。


ラーメン屋を開店するのであれば、豊富な種類を並べ、
誰もが好きな料理を選べる中華店よりも
「塩ラーメンの店」とした方が、成功率が上がる。


あなたの事業は、商品は、特徴でこそあれ、強みになっていますか?

これを打ち出せることで、PRもプロモーションもセールスも見えてくるものがあります。

戦略の立て方、
忙しい人が、興味を持っていなかった人が、行動しない人が、

「話を聞かせてください」と言ってくる方法があります。

それは、また次回…。


それでは、また。
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