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2024年度 東京医科歯科(東京科学)大学 学士編入学試験 受験記

2023年に東京医科歯科大学の医学部学士編入学試験を受験しました。2024年度入学(2023年実施)の筆記試験の受験記です。

  • 結果は一次不合格でした(2022年にも受験しました)。

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昨年の「2つの反省」

2023年は、前年の「2つの反省」をもとに試験に挑みました。

反省1:睡眠リズムをいつも通りにして前日入りする

私は東京から遠方に住んでおり、2022年に受験したとき、当日はひどい睡眠不足で臨んでしまいました。というのは、
「試験前日は東京入り→ホテルで泊まる」
という流れだったのですが、東京入りした試験前日に、早朝の新幹線に乗るために朝早く(いつもより3時間くらい早い)起きました。すると、睡眠リズムが狂ったためか、試験前日の夜、深夜2時位まで眠れず、また当日は午前7時くらいに目が覚めました(試験開始は9時半)。

つまり、1時就寝〜8時起床の7時間睡眠のリズムだった私にとっては、「マイナス3時間の睡眠が2日分」のひどい状態で試験に臨むことになりました。TOEFLでいうと10点(TOEICでは100点)くらい落としてしまうような状態です。

みなさんも、前日入りするときに早く起きすぎると、体内時計も壊れてしまうかもしれないので、いつも通りの時間に(寝て)起きて前日入りすることをおすすめします。

2023年の私は、これを教訓にいつも通りの時間に起きて前日入りすることにしました。2023年は、いつも通りの時間に起きて新幹線にのり、ベストパフォーマンスとはいかないものの、そこそこいい調子でテストを受けられました

反省2:解答に本文中にないことは書かない

前年度も試験を受けていたのですが、点数開示した点数が、思ったよりも大幅に低かったのです。私はそこから「関係ない(自分の知識を)答案に入れてしまうと、合っていても減点される」という基準があるのではないかと考え、それはしないようにと戒めました(どこかのnoteで採点基準についての考察は載せる予定です)。

例えば、2023年度問題2(1)で、tocilizumabの機序について「受容体に拮抗することでIL-6の活動を阻害する」など、事実であったとしても本文中にないことを書くと減点されると思います。

他にも、2024年度問題2(5) では、臨床試験に関して本文中に"randomized …"とありますが、これを「ランダム化割り付けを行った」と書くのは(本文に"randomly assigned" とはないため)事実として正しくても記載としてはグレーであり、単に「ランダム化を行った」と書くのが良いと思います。

受験期(当日編)

試験開始前

当日の天気は曇、帰りは小雨が降っていました(が、じき止みました)。

試験は9時30分開始でした。9時ちょっと前に試験室に入室しました。のち、体の大きい男性の試験官がひとりだけ、入ってきました。

机は会議室にあるような少し横に細長い机で、二人がけのところに受験者一人が座り、かつ左、右・・・という左右交互の形で縦に席が配置されていました。

1年前と同じく、ホワイトボードには「解答言語の指定がない場合、日本語、英語どちらも解答可」とありました(ちなみに、解答言語の指定がない設問はなかったため、謎の注意書きでした)。

9時10分ごろになると、事務っぽい方々(入試課?)が(確か)4人入ってきました。年配の女性一人、割と若めの女性1人、あとは男性二人・・・だったと思います。

9時15分頃、解答用紙が配られました。
解答用紙はA3だと予想していたのですが、違いました。A3よりも一回り小さい用紙が(恐らくB4)、文字の印刷がある部分を外側に折りたたまれていました。

受験番号から察するに、受験者は64人いました。一人は別室受験だったようです(「受験上の配慮」でしょうか)。

のち、解答用紙に受験番号を記入するよう指示がありました。

試験開始後

受験者みなさん(TOEFL80点以上取るような人)そうだと思いますが、時間があれば解けそうでした。他の方(2022年度)が50点以下でも通過実績があることや、去年の点数から採点基準を察し、勇気をもっていくつかの問題を捨てましたが、合格点には届きませんでした。

当日の私の時間の使い方ですが、問題2から先に解き、結局問題2に答えきるのに50分かけました。問題2の設問数は、6問と、例年よりも1つ多い設問数でした。

ここで問題1に移るのですが、ミスに気づきます。問題1の解答用紙に、問題2の解答を書き込んでしまっていた・・・

あわてて問題1に書いていた問題2の解答を正しい(問題2の)解答用紙に書き写しました(書き写しているときに人物名のスペルミスに気づけたのでよしとしました・・・)。合計10分くらい浪費した気がします。

ここでもう1つ気づいたことが。問題2(6)がまだ解けていなかったのです。これを解くのに10分弱かけ、終わったときには試験終了20分前くらいでした。

問題1が全部(5問)残っています。もちろん全部解く時間はありません。

途中で賭けに出ることにしました。問題1が難しそうだったので、問題2で点数を稼ぐ、という作戦です。2022年度の試験(問題1が難しかった)では、半分取れていなくても20人に入る、、ということを思い出したからです。つまり、問題2でしっかり得点すれば、一次通過はできるかもしれないと思ったのです。
なので問題1は、とりあえず解けそうな(5)を解きました。また(1)を適当に書いたところで試験終了でした。

感想

つまり、問題1の(2)〜(4)が無回答で、(1)が適当でほぼ自信がない解答となってしまいました。

全体でみると、問題2(1)はちょっと自信がない、あとはちょいちょい間違っている部分はあるものの7〜8割はあっているのではないかと感じていました(が・・点数開示をしてみて、それは誤りでした)。

振り返ってみて、問題1(1), (2), (4)は難しかったと思います。

  • 解答欄の行数の関係上、具体的な遺伝子やタンパクを書くスペースがない

  • 本文中にそれらしき記述がいくつか(段落をまたいだ散らばった場所に)ある

  • かといって本文の段落の最後の方にある文章を、そのまま引っ張ってこれば解ける設問でもなかった

からです。時間が無限に溶けていく、要注意問題だったと思います。適当に答えると、全く点が入らない可能性すらあります。

なので結果論ですが、極論問題1を全部捨てて、問題2に時間を費やすのがいい戦略だったかもしれません。

もしくは、「問題2(60分)→問題1(30分)の(3),(5)を解く」

という形がよかったかもしれません。これも結果論です。

また、形式変更以降、一問一答、あるいは正解が必ず存在する問題が1問は出ていましたが、今年は1問も出題されていませんでした。すべてが記述問題でした。

  • 問題作成者は全て解かせる気がない。設問が全部で11問あるので、平均8分ほどで解けばいいが、特に問題1(1),(2),(4)は無限に時間が溶けていく。問題2(1)も、解答に含められそうな場所が多く、3行にまとめるのが大変。問題1(3)も時間がかかる。

  • 問題2も、単純な和訳問題は1個あったが、専門用語を訳す必要があるので簡単ではなかった(問題2(3))

  • つまり60〜70分点を稼げそうなのは問題2(2),(3),(5),(6)。問題2(1), (4) は部分点は狙えそう。

  • なので、超結果論ですが、問題2(2)→(3)→(4)→(5)→(6)→(1)で60〜70分、残りの時間で問題1(5)→(3)の順で解けばいい点がとれるのではないか・・と思いました。

  • ECMOをもし知っていたら、問題2はスーパーアドバンテージになっていたと思います。特に(1)から(3)。

おわりに

この年度の試験は、1回やるごとに半分以上、合格者が入れ替わってもおかしくないと思います。
とてもじゃないですが、専願はおすすめできない大学です。

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