宇宙猫編 ~パンの話~
パンの話
宇宙猫の時は、どんな生活してたの?
「飼い主の家で暮らしてたよ。朝起きて、カリカリ食べて、飼い主が仕事に行ってる間は家の中で遊んでた」
どんなことしてたの?
「うんとね、よいしょっ、よいしょって椅子を押してね、冷蔵庫開けるの」
冷蔵庫開けるの!?
「うん、それでね。中に入ってるパンを1枚とって食べる」
食べちゃうのかぁ・・・どんなパンだったの?
「『超熟』!(どやぁ)」
超熟!?
宇宙にも超熟ってあったんだ・・・
「うん、普通のパンもあるけど、超熟はコピー機で作るの」
コピー機?
「そうそう。宇宙人はね、地球のものをコピー機で作るんだよ」
なんと!?
宇宙人は地球のものが好きなの?
「うん、めっちゃ好きだよ!」
そっかぁ、めっちゃ好きかぁ。
「でね、冷蔵庫のパンを食べちゃうと飼い主に怒られるから、メモに『ごめんちゃい』って書くの」
おお、宇宙猫って字が書けるんだ。
「うん、下手だけどね。それでね、飼い主が帰ってきて、そのメモを見て怒るの。『たまになら良いけど、毎日はなぁ・・・』って」
毎日食べてたんかい!
「うん、でね。怒られたから、次の日は我慢しようって思うんだけど、気が付いたら食べちゃってるの」
食べちゃってたかぁ。
「うん、半分食べたところで気づいて、またメモ書くの。『また食べちゃった』って」
それでまた怒られる、と。
「うん」
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チュールの話
猫と言えば、チュールが好きって聞くけど、宇宙猫の時はチュール食べてた?
「うん、食べてたよ」
どんな味だった? 甘かった?
「ううん、甘くない。魚味。細かい魚の身が入ってて、ザラザラするの」
なるほど、ザラザラするのか。
チュール好きだった?
「『超熟』には敵わないかな」
めっちゃパン好きだな。