京都市東山区の合計出生率が全国最低なのは「産まない属性」の大学生の人口割合が大きいから、という説が多く唱えられている。
しかし、合計出生率は各年齢の女の出生率(=出生数÷人口)を合計したものなので、各年齢のウェイトは等しく、年齢構成の偏りには影響されない。従って、この説は正しくない。
これに対して、この👇ような修正説が唱えられている。
だが、東山区と全国の有配偶率の差が大きいのは、大学生が多い20~24歳ではなく、それより上の年齢階層である(←20代前半は全国的に有配偶率が低いので大差がつかない)。
合計出生率の差も、20~24歳ではなく主として25~29歳と30~34歳で生じている。
東山区の合計出生率が低いのは全年齢階層で未婚率が高いためで、20歳前後の大学生が多いこととは直接の関係はないと言える。ということで、修正説がズレていたことも判明した。