エンゲル係数の食費に水道光熱費を足すと
先日につぶやいたエンゲル係数が新聞記事になっていた。
エンゲル係数は42年前に逆戻り…物価高にあえぐ家計 石破政権の対症療法「巨額の税金投入」出口はいつ?https://t.co/XpD80ufVyz
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) October 10, 2024
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エンゲル係数、42年ぶりの高水準 家計支出の28%にhttps://t.co/GoLBe5wNmu
— 日経ビジュアルデータ (@nikkeivdata) October 18, 2024
「野菜や果物、肉類で購入数量を控える動きがある」――。総務省の担当者は物価高の影響を指摘します。食品の値上げは常態化。実質賃金プラスが続く状態にならない限り、家計の厳しさは改善できません。#物価 #エンゲル係数 pic.twitter.com/tGWybkbKZc
エンゲル係数は消費支出に占める食費の割合で、家計の余裕や経済厚生の水準を表す指標だが、今回は水道光熱費も加えてその推移を見てみると、直近では1990年代半ば~2000年代半ばの底から約6%ポイントも高くなっている。
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2000年代前半からの日本経済は、2008年の世界金融危機、2011年の東日本大震災と原発事故、2020年の新型コロナウイルス感染症という大きな外的ショックはあったものの、戦後一番と二番目に長い景気拡大も達成しており、全体としては経済は成長する方向にあった。それにもかかわらず、この「食費+水道光熱費」の割合が大きくなっていることは、経済成長が庶民の家計と生活に余裕を与えるものではない質の悪いものになっていることを示唆している。
そうなってしまった原因は日本人が大好きな「改革」によって経済の構造というか体質というかが変わってしまったことにあるのだが、今更元に戻すのは難しいだろう。