兵庫県明石市の好循環?
先日のつぶやきでは説明不足かと思われるので、改めて兵庫県明石市の「まちの好循環」について疑問を呈することにする。
#子育て支援の拡充を#所得制限反対 のスタンスで実施すれば、
— 明石市長 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) May 21, 2022
人口増で経済が活性化し、税収増で財源も増え、
まちに好循環が生まれる。
と『アベプラ』で説明しています。
【熱量】ひろゆき&明石市長が対談!9年連続で人口増加?所得制限なしは正解?少子化日本の処方箋 https://t.co/zTB6MRrEbj
明石市では、お金のやりくりでの
— 明石市長 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) June 8, 2022
①『こども施策』の充実化(5つの無料化など)により
②市民に『安心』が生まれ
③選ばれるまちとして『人口』が増え(9年連続人口増)
④まちが賑わい(地域経済の活性化)、税収も増え
⑤『財源』ができ
①さらに新たな『施策』が可能になっている。
是非、国でも。 https://t.co/Jc8Fj3RR11 pic.twitter.com/XsCyyPbDYc
『”しわ寄せ“が絶対どこかにあるはず』との気持ちは
— 明石市長 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) June 11, 2022
わからなくないが、事実としては“好循環”。
明石市は、
①「こども」に加え、
②「高齢者」や「障害者」施策も全国トップレベルだし、
③「ハード整備」もしっかりやれているし、
④「財政」も極めて健全。
”しわ寄せ“がないと誰か困るのだろうか? pic.twitter.com/1D2w6R1bb2
泉氏が明石市長に就任(2011年5月)した翌年度から2019年度まで地方税収は連続して増加しているが、その増加額は児童福祉費の増加額をはるかに下回っている。2012→2020年度では児童福祉費+154億円(2.2倍)、地方税+40億円、国庫と県の支出金+100億円(2020年度は新型コロナウイルス感染症対策関連を除く)である。
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2020年度の国と県の支出金は新型コロナウイルス感染症対策関連を除く
明石市の地方税の増加率が全国市町村合計とほとんど変わらないことは、こども施策の充実化の地方税収面でのリターンが小さいことを示唆している。
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明石市のこども施策の充実化が住民の若返りと街の活性化につながっていることは事実にせよ、財源を増やす効果と好循環は現時点では確認できない。独自の施策とは無関係に増えていた収入を子育て施策に注ぎ込んだというのが実態だとすれば、その持続可能性に疑念が生じる。
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2020年度の国と県の支出金は新型コロナウイルス感染症対策関連を除く
「株価が10%上昇した→社長の大胆な経営戦略の成果」と喧伝・・・株価指数も10%上昇していた