麻生バッシングを見ていると日本人の衆愚化の進行を感じると共に、日本の没落が不可避だという確信が強まる。
晩婚化が少子化の一因になっていることは自明だが、
事実(不都合な真実)を認められない
好悪の感情が先に立って理屈を後付けする
事実を口にする人を袋叩きにする
ような社会が繁栄できるはずがない。本来なら社会の公器(のはず)のマスコミが客観的に事実を報じるべきだが、その逆の大衆煽動が本業になってしまっている。
以下では「あっという間に論破されて」いないことを示す。
これ👇が『少子化対策白書』の該当部分。
これ👇は「第1-1-21図 平均子供数と予定子供数の推移」を折れ線グラフにしたものだが、理想と予定の差は拡大していない⇒理想の子供数を持てないことが出生率低下の主因ではないことが見て取れる。理想と予定の差として経済的要因を挙げるのは今も昔も同じである。
理想の子供数を持たない理由の2位と3位は晩婚化と関係しているが、これらは理想の子供数そのものを減少させている。
フランスやスウェーデンでは結婚よりも緩いパートナーシップ制度(PACSとサンボ)が普及しており、婚外子の割合が5割を超えるため、初婚年齢を単純比較しても意味がない。両国とも初婚の平均年齢は日本より高くても、第一子出生の平均年齢は日本より低い。
これ👇は中国についてだが日本でも同じで、出生率低下の直接的な原因は20代で結婚することへの積極性が薄れたことで、経済的な不安ではない。
20代は肉体的には人生で最も充実した(妊孕力も高い)時期だが、その貴重な時間を子育てで潰してしまうのはもったいない(⇒結婚・出産は後回しでOK)という意識が強まったことが大きい。これを女のワガママと表現するかはさておき、晩婚化・非婚化が歴代自民党政権に強制されたものではないことは自明である。
ヒステリックな麻生バッシングは日本のジェンダーギャップ(世界経済フォーラム)の大きさとも関係するが、それについては別記事で。